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第14章:洋子との出会い(7)
1993年2月。
キャンパス7を訪れたぼくは・・・
洋子、
すなわち、当時の源氏名「あや」を指名して入店した。
2階のいちばん奥の席・・・『63番シート』で待っていると、
柱のかげから、
ニヤニヤして、ちらっとこちらをのぞいた女が2人。
・・・奥まった、三角地のようなシートで待っていたぼくは、
少し不快だったけど、
そのうちのひとりが「あや」だということは、
暗がりでもはっきりと確認できた。
(そっか・・・。『もう、ここへは来ない』と言ったのに、またノコノコやってきたから、ぼくを笑ってるんだな。)
(めぐみちゃんと比べて、性格的に・・・いや、人格的にどうなんだろうな、こういうのって。
彼女なら、こんな失礼な「覗き方」なんてしねぇゾ、きっと・・・。)
(入店したぼくのことが、そんなに可笑しいのか。
こないだ女々しく泣いてたから、『こんなお客がいてさぁ・・・笑っちゃうよね。』なんて、同僚のホステスと、うわさバナシでもしてたんかい、君は・・・。)
(せっかく会いに来たのに・・・もう帰ろっかなぁ・・・?)




