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お花畑女子のゆるふわダンジョン最強説  作者: 豆の木豆太郎
人気すぎて困っちゃう!曲者が集まる花畑ダンジョン
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14.これってもしかして……ナンパ!?

お約束の!

ちょっと短いですが、次回は別視点のお話を挟もうと思うのでここで区切らせて頂きます!


初めてのクエストをこなして、高評価をもらってウキウキで街まで帰ってきた。

まだおやつ時くらいの時間だし、報告が終わったらちょっと豪華な晩御飯でも行こうと思う。


冒険者ギルドの中は全然人がいないからすぐに受付してもらえた。

朝と同じ受付嬢さんに全員分のギルドカードとベルさんからもらった紙を渡す。ギルドカードを石板に当ててから紙を確認する受付嬢さん。


「ッ!?この短時間でこの成果ですか!?……これはベルさんが大絶賛するのも納得ですね」

「えへへへ、ありがとうございますー」

「素材はこちらで回収致しますか?精算に少々お時間を頂きますが」

「はい!それでお願いしまーす」


三つの皮袋をまとめてテーブルに乗せたらギルドカードを返却してもらって、椅子に座って待つ。

ギルドの中は昼間っからお酒を飲んでる人もいて、ニヤニヤしながらこっちを見てる。


やだ!あたしの可愛さにメロメロなんじゃないの!?


ほら、席を立ってこっちに向かってくる!ナンパかな!ナンパなのかな!?

大柄でムッキムキで人相の悪い……おっさん。うん、おっさんだわ。イケメンじゃないし、何なら少し臭う。お酒のにおいと部活後の運動部を煮詰めたような臭い。っくちゃいぃぃ!


「ようベッピンの嬢ちゃん、待ってる間に俺たちが遊んでやろうか?そこのメスガキも一緒に相手してやるぞ〜」

「そうそう、男どもにゃ用はねぇからどっか行っとけや」

「おほぉ〜いい匂いすんじゃねぇか〜」


ニヤニヤしながら囲んでくる三人のおっさん!コウくん達も怒って武器に手掛けてるんだけど、そんなことよりももう限界!


「──洗って洗って洗いまくって!バブルサイクロン!!──」


三人のおっさんの足元に魔法陣が広がって、小さな泡がぼこぼこ噴き出す。大量の泡が高速で足から絡み付いて弾けていく。


「なんだこれ!?オイ!」

「うおっ!泡が邪魔して出られねぇ!!」

「うっほほ〜いい匂い〜」


どんどん出てくる泡が弾けながら身体を包み込んでいく。その泡は頭上に広がった魔法陣に吸い込まれていって、後に残るのはワントーン肌が明るくなったおっさん達。


「あんた達臭いのよ!ちゃんとお風呂入ってるわけ!?」

「い、いや……」

「確か一週間くらい前だったかな…」

「ハァ!?お風呂に一週間も入ってないのにナンパしようとしたわけ!?信じらんない!」


あたしが使った魔法は元々攻撃用の魔法としてマイスに教えてもらってたんだけど、威力をめちゃくちゃ下げるとジェットバスみたいで気持ちいいのよね。弾ける泡でピーリング効果もあるんだから。

その魔法で立ったままのおっさん達を丸洗いしたわけだけど、威力の調節が甘くて割とヘロヘロになってるみたい。攻撃に向かないこの杖に感謝することね!!


「いい!?お風呂と歯磨きと洗濯は当たり前のマナーよ!!モテたかったらしっかりすること!……返事は!?」

「「ハ、ハイッ!」」

「気持ちよかったぁ〜」


ぷりぷりしながら椅子に座り直したら、受付嬢さんがすぐそこまで来てた。あ、もう精算終わったのかな?


「お助けする必要はなかったみたいですね。流石ですハル様」

「いやぁ、それほどでも〜」

「それでは精算が終わりましたのでこちらをどうぞ」


革張りのトレーには大銀貨が3枚と小銭がジャラジャラしてた。お財布にしてる皮袋に入れたら、早速ご飯屋さんに行っちゃおう!



─────



ギルドマスターから大事なお客様だと伺っていたハル様は、絡んだ荒くれ者三人の全身を洗い上げた上にお説教までして出て行かれました。

すっかり酒気も抜けて座り込んでいる男どものケツを順に蹴り上げます。


「イテッ!!」

「さて?あの方がギルマスの大事なお客様だとご存知ですか?このクソどもが」

「「ヒッ!」」

「おぅふ。これはこれで…」


ハル様が荒立てることなく収めて下さったので何事もなく終わりましたが、場合によってはこの者達の処罰がどうなっていたか分かりません。その事態を見過ごしてしまった我々も含めて、です。


しかし!そんなことよりも!脂ぎって開き切っていた毛穴が見事に洗浄されてキュッと引き締まっています!古い角質や老廃物も綺麗サッパリで、ワントーンどころかツルツルのツヤツヤになりやがって!


全くもって、羨ま…許せませんわ!



─────



「おばちゃんご馳走様ー!」

「またおいでねぇ」


昨日お昼を食べたお店で初クエスト祝いに豪華な晩御飯を食べてきた。

お店入って一番に「高くて美味しいお肉を!」っておばちゃんに言って出てきたのが分厚いステーキ!ジュワって肉汁が溢れる赤身肉は全然固くなくって、脂身もスーッと溶けていくの。


一皿で小銀貨8枚のそのステーキをみんなで分け分けして、サラダとかお魚とかパンとかも頼んで大銀貨2枚くらいのお食事でした。ダンジョンのご飯とはまた違って、癖の少ない食材とシンプルながらも深みのある味付けがすごく美味しかった!


宿屋に帰ったらみんなに泡風呂の魔法(バブルサイクロン)を掛けて、すぐにおやすみなさい〜。


今頃みんなはどうしてるのかなぁ。

きっと元気にしてるよね……zzz…。




早起き鳥のさえずりで目が覚めて、今日も元気におはようございます!

今日もふかふかのパンで朝ご飯を食べて、荷物を全部持ったら出発!女将さんとアイナちゃんに見送られて冒険者ギルドへ向かいます。


昨日と同じようにガヤガヤワーワーしてる冒険者ギルドの中に入るのはちょっと躊躇ためらうけど、今日は行くよ!

クエストボード前の混み合った所を遠回りして入っていくと、いきなり声を掛けられた。


「おはようございますお嬢さん!」

「「ッス!」」

「え、何々!?」


よくよく見てみたら、清潔そうな見た目になって挨拶をしてる荒くれ者三人がそこにいた。

何でも、中年になって鳴かず飛ばずの冒険者生活でテンション下がってたみたいなんだけど、あたしに言われてから試しに歯磨きとか洗濯をちゃんとしてみたら気持ちがスッキリしたみたい。


おっちゃん達が受付までの道を開けてくれたお陰でスムーズに進むことができて、害獣駆除のクエストを受けることができたの。まさかすんなり行けると思ってなかったから助かっちゃった。


「おっちゃん達ありがと!あんた達も頑張ってね♡」


お礼にウインク飛ばしてあげよう!


さぁ、今日もベルさんとこ遊びに行ったら夜は貴族ん家に行くよー!


荒くれ者のおっさん三人のウチ一人だけベクトルが違う人がいますが、彼はお酒を飲むと()()()()だけで、普段は普通のおっさんなんですよ?ちょっとオールラウンダーな変態さんなだけで。

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