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いのちの流星群


黒の幕が降り、その上を数多の星が滑るのが見える。

流星群。

今日は何座流星群だったのか?

そもそも、いつの間に夜が来たのだろう。

どうしても、突然夜の幕が降りてきた様にしか思えない。

急に夜が来るなんて事は、あり得ない。

思い出せ。

俺は、ひるに何をしていた?


……思い出せない。


びいどろの瞳に、星屑の集まるのが見える。

誰の瞳だろう。

綺麗な、銀灰色だ。

硝子の様に光のしなが見えるのは、あの瞳がうるんでいるせいだ。

あの瞳は、本当にザラメ雪を溶かした様に見える。


そうだよ。

俺は貴女がすきです。

死にたいと思って生きていた俺が、貴女と歳を重ねたいと思ったんです。

どうか、この指輪を、貴女のきれいな左手のくすりゆびに、はめさせてください。


あれ……指輪……。



ああ、そうか。

おれは、もう、持てないんだ。



龍の様な炎が、貴女を奪い去るのが見える。


謝らなければ。



ごめん。

ごめんよ。



おれは、お前と生きたかった。

うそじゃない。


たしかにお前とはソリが合わなかった。けど、心底きらってたわけじゃない。

ごめんよ。



だから、だから。



おれの大事なものをぜんぶ持っていかないでくれ。




お前にもだいじなものがあるんだろ。



おれはそれをうばわないよ。

おれはお前のしあわせを願うよ。



だから、だから……。




「俺が、消える」



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