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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第十一話Part6

「私たちが特別?」

「ああ……」

「本当に……そう思ってるの?」


 私はフラフラしながらそういうその彼に向かって拳を握りしめながらいうよ。


「ああ、なんで? 違うわけない! 俺たちは選ばれたんだよ! この力に! 教室でたむろしてる奴らでもなく、成績がいい奴らでもなく俺が! この俺が選ばれたんだ!」


 そういって自分の胸に手を当てる彼。辛そうなはずなのに、その顔には不気味な笑顔が浮かんでる。どうやら力が、超能力やらが自身に発現したことを彼は誇りに思ってるようだ。でも……それは彼だからだよね? 私も同じように思ってると彼は勝手に思ってる。

 だからこそ同意を求めてきてるんだろう。「同じ」って言ってるし。けどそんな事はないよ。


「私は……そうじゃない。選ばれたなんて思えなかったよ。こんな……力」


 私はそういった。そしてそれは私の本心だ。いきなりこんな力が発現してそれで「やった! 選ばれたんだー!」――とか思えなかった。私は彼とは違う。てか彼の方が特殊なんじゃないかな?って思う。普通はいきなり超能力が発現しても困ると思う。一応、国も対応とかしてくれてるよ。でもさ……ネットとかで見ると、その組織は「やばい」――って出るんだよね。一応ちゃんと電話番号とか相談室とかなんかそういう対策室? みたいなのはある。けどそれは「政府の陰謀」とか電話したら黒服がきて拉致されて実験されるって言われてる。

 実際の所はどうなるのか? はわかんない。けど、そんな所に相談なんて気安く出来るわけないよね? だから私は一人で抱え込んでた。ようやく野々野君に話したことで、精神が安定したくらいだ。あのままだと、私はきっと誰かを傷つけてたと思う。もちろん意図的にはそんなことはしない。でも……あの時の私は精神が不安定で力を制御できてなかった。

 だからきっと思いがけずに事故を起こしてたはずだ。それでみんなに力の事がばれて……そんなバレ方をしたら当然、きっと皆が怖がるだろう。それでさらに立場が悪くなって、一人になって……その内生きるのも辛くなってたかもしれない。そんなとき、政府の人たちがきて、それで私はきっとその人たちについていくしかなくなってただろう。

 だってきっとそのルートではここに……学校に私の居場所はなかっただろうから。怪しくても、怖くても、自分と同じような人たちがいると聞かされたら、そこには自分の居場所があるかもしれないと思っただろう。だって……誰にも理解されずに怖がられるのは……辛いよ。


 そうなると、私の人生はきっと全く違うものになってただろう。それだけ私は困惑したんだよ? 誰かよりも優れてる? 贈られた力? そんな風に最初は思えなかったよ。今は……私はちらっと野々野君を見る。まあちょっとは? ちょっとはこの力があってよかったなって思えるけどね。

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