第十話Part7
私たちは俯いてるその人の前にたった。顔はよく見えないが、同年代……のような気がする。でも向こうは気づいてるはずなのに何もいわない。そっちがここにこいって、やったのに……だ。
だからこっちが口を開く他ない。それに野々野君も視線で「なにか声をかけて」っていってる。きっと自分で声を掛けないのは手紙をもらったのが私だから……だろう。眼の前の彼の目的はあくまで私……だから私が話しかける方が良いという判断。
私の前に野々野君はでててくれてるが、アクションはあくまで私からした方が目の前の彼を刺激しないだろうってことだろう。私もそれが良いとおもうから不満はないよ。
「えっと、貴方が私を呼んだの?」
私は下駄箱に入ってた紙を取り出してそういった。実際、この人が手紙を出した人じゃなかったら、結構恥ずかしいが……でも十中八九この人だろうとはおもう。そう思ってると、僅かにあがった頭が私をみたような気がした。
てか……この人男性だよね? なんか小さい気がする。160あるかないか? くらい。男子だとするなら小さいけど……まあまだ男性と決まってはないか。なんか立ち方とか男っぽいけど。
そんなことを思ってるとなにか聞こえた。ボソボソと喋ってる? この通りは車線も多いし、大きなショッピングモールやファミレスとかあるけど、人通り事態はすくない。だからこの歩道橋を使う人はそうそういない。
駅とは違う方面だからね。寧ろこっちは車を利用する人が使う人達が寄る用みたいな? そんな感じだからだ。だからこっちにはそんなに学生とかいない。ファミレスとかあるけど、それなら駅前の方が利便性高いからね。私たち学生にとっては。
だからこうやって歩道橋でなんかやってても問題はないけど……車の通りの多さも聞き取りづらさを加速させてる気がする……でももうちょっとはっきりと喋って欲しい。
「えっと……」
なんか直接的に伝えるのはまずいかな? みたいな気がしたから私は言葉を考える。するとときとだった。
「野々野足軽!」
そんな風にいきなり大きな声が聞こえた。私はびっくりして眼の前の彼をみる。幼い顔をしてる。でもやっぱり男の子だろう。病的に白いしなんか目が血走ってる。私と目が合うとサッと顔を逸らされた。けどすぐに野々野君を睨む。
「お前は、僕達の邂逅にふさわしくない! お前は……いらない!」
なにか嫌な予感? いや、圧迫感? そんなのを感じる。そして眼の前の彼が右手を軽くおしだした。すると、ドン! ――という音とともに私の斜め前に立ってた野々君の姿が消えた。いや、後ろに飛んでった。そして更にドン・ドン――と続く。
「だめ!?」
だってその先は……階段だ!! そして最期の一押しのように――ドン!――と野々君が押し出される。その時、それをやってる片目の男子が笑ってるようにみえた。私は何も考えずにその体を動かしてた。




