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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第十話part3

「違うから! これは私の下駄箱に入ってた奴!」


 私は野々野君の誤解を解くために腕をジタバタさせつつそういった。私から野々野くんへのラブレターじゃないから! そんなのあるわけ無いじゃん!! けどそれを聞いた野々野君は今度はこういった。


「え? それを俺に見せてどうしろと? あんまり他の人に見せないほうがいいよ? きっと相手も一生懸命書いたとおもうし」


 なんか野々野君は相手に同情してる。確かにこれが本当にラブレターならそうかもね。もしもボエム的なラブレターなんて拡散された日には死にたい……とおもうだろう。それはわかる。でも違うから! これはそうじゃないから。いや、私のせいだね。私の下駄箱に入ってた手紙だから……とか言われたらラブレターだとおもうよね。


「違うの。これはそういうのじゃないから安心して」


 私はとりあえずラブレターではないってことを伝えた。すると「本当かな?」みたいな視線を感じたけど恐る恐るという風に野々野君は二つ折りの簡素な紙を開いてその内容を確認してくれた。


「これって……なるほどね。確かにこれは他の人にはいえないな」


 そんな風にいって野々野君は私の苦悩をわかってくれたようだ。そしてその不安も。


「:教えてくれてありがとう。一人じゃ不安だったよな」


 そう言ってポンッと肩に手を置かれた。その瞬間、ちょっと涙がでそうになる。だって……本当に抱え込んでたから。誰かに話したかった……助けてほしかった。でも……こんな事、力の事……それを考えたら下手に相談もできなかった。

 てか野々野君はずるいよ。私の事……フッたくせに……なんでこんな、心に来るようなことばっかりするの? なんでやることなす事、女の子の心を掴むようなさ……てなれるてる? ずるい……


「なにか心当たりはある? 誰かに力を使った所を見られたとかさ? それにこの地図……地図?」


 首をかしげる野々野君。学校だけは学という文字を書いて丸く囲んであるから、それが学校だとわかる。でもその後は線が走ってるだけだ。そうなるのもわかる。あれじゃどこかなんて把握できないよ。学校周辺を部活動で走ってるとしても、そんな完璧に把握してるわけじゃないし……

 とりあえず私は力を誰かに見られたとか……そんな自覚はないと野々野君に伝えた。

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