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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第十話Part1

「嬉しいよ田上さん。やっぱり君はそうだったんだね」


 頭から血を流す男子がそんなことをいってくる。彼は頭から血を流してるというのにその目は爛々と輝いてて、全くそれは気にしてない。それにまっすぐに私の顔をみつめてる。そしてなによりも不気味なのは彼は笑ってるのだ。


「僕も、君も、同じ存在だよ。ああ……僕達、付き合おう!!」

「へ?」


 その頭のおかしい言葉に、私は思わず変な声を漏らしてしまった。一体どうしてこうなったのか……それは数時間前に遡る。



 手紙を読んで私は無視することに決めた。だってあんなのをまともに受け取る方がおかしい。ただのイタズラ……そう捉えるのが普通でしょう。バカバカしい……そう一蹴しようとした。


 でも……今日一日はずっとあの手紙のことが頭から離れなかった。「遠くに行く」「この世じゃない遠くに」――ってそれって完全にこの世からお別れする気じゃん。本当にそんなことをする……なんておもえない。

 だって自殺とか、私は怖くてできるきがしない。死ぬなんてこの世で一番の恐怖でしょ。そんなの簡単にできることはじゃない。実際になるのと言ったり書いたりするのとでは難易度が段違いだろう。

 だから大丈夫……やるわけない。


 そう思ってても、きになる。せめて誰かにいう? 真っ先に頭に浮かぶのはもちろん野々野くんである。相談したい。でもそれは彼をこのことにまきこむだけだ。ちらっと彼の方を見ると、誰かと話してたりしてる。それは別に普通のことだろう。

 でも最近になってよく見るようになった光景だともおもう。前は……そうは言っても私の知ってる「前」なんてのは曖昧だけど……意識する前は野々野君はそうそう自身の席から動くってことはなかったとおもう。でも最近は友達のところに自分から行ったりしてる。

 席に一人でいてくれたら話しやすかったのに……野々野君の他となったら私も友達? いやでも、友達にはこんな事……女の子を巻き込むのはまずそうな気がする。それなら教師? でもこの手紙をそのまま見せるのは……ね。だって力とか書いてるし。

 もちろんそこら辺ただの妄想とか言えるけど……これを真面目に考えてるとおもわれると、そうなんじゃ? って疑われそうだ。そうなると……下手になにか動くこともできない。 


「でもこの地図じゃ……」


 気にはなる。ちょっとようすだけみて……と思っても、紙にあった地図は簡素すぎる。なにか特徴のある建物とか、郵便局とかさ……そういうマークがあるのなら調べることもできるかもしれない。 

 でもそんなのない。地図のようなものでしかないよこれ。これは……お手上げだね。

 


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