※目的地の移動を、開始します。
第32話です。
※物語を更新します。
緊急クエスト 学年主任と仲良くなれ
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康太は騒がしく生徒が行き交う廊下を昇降口の方に進んでいく。
「ったく、玲ねぇは... 」
「おい、伊山、先生だろ?」
「.......チっ!」
「返事。」
「へいへい。」
「はい、は一回。」
「....クソが。」
蒼の声が空気中に霧散する。
康太がチラッと隣を見ると、蒼の頬が膨らんでいる。
「あ、あははは。」
蒼の耳がビクっと震える。
「....ふん!」
「いた!」
「蒼!」
膝から崩れ落ち、下を向く康太の耳に、遠ざかる蒼の足音が聞こえてくる。
「鳥羽。大丈夫か?」
「あ、ありがとうございます。」
康太の視線の端に映る玲の手を、取る。
「まったく、すぐに手が出てしまう所は本当に変わらんな。」
「.....」
昇降口の方をじっと見つめる玲から目が離せない康太。
「なんだ?」
「あ、いや....その....僕も行かないと...!」
「こら、廊下は走るな。」
肩がビクッと震える。
「す、すみません。」
「焦らず、落ち着いて行け。」
「は、はい。」
「ったく。そんなに急いでも、蒼の不機嫌はそう簡単には治らない。」
前を歩く玲の背中をじっと見る。
「あいつも少し変わった。前はもう少し素直で、優しくて人懐っこい奴だったんだ。」
「......」
「ただ、根は良いやつなんだ。だから、」
振り返る。
「蒼をこれからもよろしくな。」
康太の足が止まる。
「どうした?蹴られた所、痛いか?」
「あ、あの....」
「ん?」
「蒼くんは....変わってないと思います。」
玲の肩がビクッと僅かに震える。
「君は....蒼に蹴られたのに何故そう言える?」
「その....なんて言うか....」
康太の視線が下に落ちる。
「蒼くんは...そのよくわかんない僕に対して気さくに優しく接してくれます。確かに、感情の起伏が激しい所もありますが、そこも蒼くんの良さなのかなぁって、僕はそう思います。」
「.....あれが、蒼の愛情表現とでも言いたいのか?」
自然と康太の目線が前を向く。
「僕は、そう思います。」
「........ほう。」
「.......あ。」
―――また笑っている。
「何をしている。早く行くぞ。鳥羽。」
「は、はい!」
康太は玲の隣を歩く。
「まさか、会って日の浅い男子高校生の性癖を聞く事になるとは、人生とはわからんな、鳥羽?」
康太の耳に熱が帯びる。
「ち、違います!」
「教師生活で初めての体験だよ。」
「だ、だから!違いますって!」
「ふふふ、わかっているさ。揶揄っているだけさ。」
「え...えぇぇぇ。」
開いた口が閉じない。
「鳥羽、早く行かないと蒼がまた殴ってくるかもしれないぞ?」
「だ、だから!」
「あ、愛情表現だから、良いのか?」
康太の顔全体が熱を帯びる。
「ち、違いますっ!」
玲の耳にゆっくりと、康太の大きな足音がやってくる。
「.......あ。廊下は走るな。」
緊急クエスト 学年主任と仲良くなれ
クリア
――――――
※バスに搭乗します。
読んでいただきありがとうございます。
次回もお楽しみに。
※物語が生成されました。




