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『シークレットガールズ 新世代へ――母から娘へ、受け継がれる五人の秘密』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
『シークレットガールズ Season 3――母から娘へ、受け継がれる五人の秘密』
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7/19

第4話「初めてのステージ――二代目、デビュー!」


ついに迎えた、二代目シークレットガールズのデビューステージ。


SHI☆、MIKU♪、YUNA◇、MII♡、LiZ☆。


秘密のレッスンを重ねてきた五人が、初めて観客の前に立ちます。


緊張と不安でいっぱいの娘たち。


しかし、その客席には――二十五年前、同じ「シークレットガールズ」としてステージに立っていた五人の母親たちの姿がありました。


EYE、MORM、YAH、BEE、LIZ☆。


娘たちは、自分たちを見守っている母親が初代メンバー本人だとは知りません。


そして母親たちも、自分たちの正体を明かすことなく、客席から娘たちの第一歩を見届けます。


初代から二代目へ。


母から娘へ。


二十五年の時を越え、シークレットガールズが再びステージへ帰ってくる第4話です。



二代目シークレットガールズとして秘密のレッスンを続けてきた五人。


SHI☆――高野栞。


MIKU♪――森川美空。


YUNA◇――山本結菜。


MII♡――荒木美羽。


LiZ☆――柴崎莉央奈。


学校では、どこにでもいる普通の中学生。


しかし放課後になれば、本名を封印し、ステージネームで呼び合う五人のアイドル候補生となる。


そして――。


ついに、その日がやってきた。


五人にとって初めてとなるステージ。


二代目シークレットガールズのデビューの日が。


◇◇◇


「おはよう……」


柴崎家。


いつもなら母・リオに何度も起こされる莉央奈が、この日は珍しく自分から起きてきた。


「おはよう。今日は早いね」


「うん……」


「どうしたの?」


「別に」


莉央奈は椅子に座った。


目の前に朝食が置かれる。


だが、なかなか箸が進まない。


リオには理由が分かっていた。


今日。


娘は初めて、二代目シークレットガールズのLiZ☆としてステージに立つ。


もちろん、リオ自身も新社長から聞いている。


それでも――何も知らないふりをしなければならない。


「莉央奈」


「なに?」


「緊張してる?」


「えっ!?」


莉央奈が顔を上げる。


「な、なんで!?」


「いや、なんとなく元気ないから」


「別に緊張してない!」


「私、何に緊張してるのか聞いてないけど?」


「あ……」


リオが笑う。


「何かあるんだ」


「ない!」


「はいはい」


莉央奈は頬を膨らませる。


しばらくして、ぽつりと言った。


「お母さん」


「なに?」


「もしさ……」


「うん」


「もし大勢の人の前に出なきゃいけなくなったら、どうしたら緊張しないと思う?」


リオの表情が少しだけ変わった。


二十五年前。


自分も同じようにステージの裏で緊張した。


何度経験しても、完全に緊張しなくなることなどなかった。


「緊張しないようにしなくてもいいんじゃない?」


「え?」


「緊張するってことは、それだけ真剣ってことでしょ?」


莉央奈は黙って聞いている。


「失敗しないようにって考えるより、一緒にいる人を信じればいいと思う」


「一緒にいる人……」


「一人だったら怖くても、五人なら大丈夫かもしれないよ」


莉央奈が母親を見る。


「……なんで五人?」


「あっ」


リオが固まった。


「お母さん、私、五人なんて言った?」


「た、例えばの話!」


「本当?」


「本当!」


莉央奈はじっとリオを見る。


「最近のお母さん、ちょっと怪しい」


「何が?」


「アイドルのこと聞くと妙に詳しいし」


「テレビで見てるから」


「ふーん……」


莉央奈は納得していない。


だが時計を見ると、慌てて立ち上がった。


「やばっ! 行ってきます!」


「行ってらっしゃい」


玄関の扉が閉まる。


一人になったリオは胸を押さえた。


「……危なかった」


そして、小さく笑う。


「頑張ってね、LiZ☆」


かつてLIZ☆だった母親から、娘へ。


誰にも聞こえないエールだった。


◇◇◇


学校。


「莉央奈、おはよう!」


「おはよう、琴音」


「……お前、顔固くない?」


陽向が莉央奈を見る。


「そう?」


「そう」


琴音も顔を覗き込む。


「本当だ。緊張してるみたい」


「してない!」


「何に?」


「だから何にも!」


莉央奈は慌てて席へ向かった。


陽向と琴音が顔を見合わせる。


「やっぱり最近変だよね」


琴音が小声で言う。


「ああ」


陽向は莉央奈の背中を見つめた。


その頃、結菜も颯真と話していた。


「今日、帰りは?」


「……ごめん」


「やっぱり駄目?」


「うん」


結菜は申し訳なさそうに答える。


「今日は特に大事な用事があるの」


「大事な用事?」


「それは……」


言えない。


今日、YUNA◇としてデビューするなんて。


颯真はしばらく結菜を見た後、微笑んだ。


「じゃあ頑張って」


「え?」


「大事な用事なんだろ?」


「……うん」


「頑張ってこい」


結菜は胸が温かくなる。


「ありがとう」


少し離れた場所では、美空と悠斗。


「美空」


「なに?」


「今日、なんかソワソワしてない?」


「してないよ!」


「してる」


「してない!」


「分かりやすいな」


「もう!」


悠斗が笑う。


「まあ、何かあるなら頑張れよ」


美空が驚く。


「なんでみんな分かるの……」


「みんな?」


「あっ」


「誰?」


「なんでもない!」


美空は慌てて逃げる。


悠斗は首を傾げた。


「……絶対なんかあるな」


◇◇◇


一時間目。


歴史。


崇道康熙が教壇に立っていた。


「では、教科書を開け」


いつもの歴史教師。


だが五人は落ち着かない。


今日の放課後。


この教師はコーチとなり、自分たちを初ステージへ送り出す。


康熙は五人の緊張を察していた。


それでも授業では何も触れない。


「山本」


「はい!」


結菜が立ち上がる。


「この時代の――」


質問に答える。


「正解」


「ありがとうございます」


授業は淡々と進む。


チャイムが鳴った。


「今日はここまで」


康熙が教科書を閉じる。


そして教室を出る直前。


ほんの一瞬だけ五人を見る。


五人にしか分からないほど小さく――頷いた。


莉央奈たちも小さく頷き返す。


「何してるの?」


隣の琴音に聞かれ、莉央奈が慌てる。


「何も!」


「今、崇道先生見てなかった?」


「見てない!」


「怪しい」


「だから何もないって!」


莉央奈は机に突っ伏した。


危ない。


今日は特に気をつけなければならない。


◇◇◇


放課後。


五人は時間をずらして学校を出た。


芸能事務所に集合すると、すぐに用意された車へ乗り込む。


「緊張する……」


MII♡が呟く。


「私も」


SHI☆もいつもより口数が少ない。


「大丈夫!」


MIKU♪が明るく言った。


「五人でやれば何とかなるって!」


「MIKU♪が一番手震えてるけど」


YUNA◇が指摘する。


「これは武者震い!」


「本当に?」


「本当!」


LiZ☆が笑った。


「でもさ」


四人が見る。


「ここまで一緒に練習したんだから、最後まで五人でやろうよ」


YUNA◇が頷く。


「うん」


MII♡も。


SHI☆も。


MIKU♪も。


五人は手を重ねた。


「二代目シークレットガールズ」


LiZ☆が言う。


「絶対成功させよう!」


「おー!」


◇◇◇


会場。


大規模なステージではない。


新しいアイドルを紹介するためのイベントだった。


しかし五人にとっては、初めて観客の前に立つ大舞台。


控室。


五人の前には衣装が並んでいた。


「うわぁ……」


MIKU♪の目が輝く。


「かわいい!」


「これ着るの?」


MII♡も驚く。


初代シークレットガールズの雰囲気を受け継ぎながらも、新しい世代に合わせて作られた衣装。


「着替えたら最終確認だ」


康熙が告げる。


しばらくして――。


五人が衣装姿で現れた。


康熙は一瞬、言葉を失った。


二十五年前の写真。


初代の五人。


その姿が頭をよぎった。


「康熙コーチ?」


LiZ☆が尋ねる。


「ああ」


康熙は我に返る。


「似合ってる」


「本当!?」


「ただし浮かれるな」


「やっぱり厳しい!」


五人が笑う。


その笑顔を見て、康熙も少し安心した。


◇◇◇


同じ頃。


客席後方。


五人の女性が、人目につかないよう静かに席へ着いた。


高野愛。


森川未紀。


山本麻子。


荒木まや。


柴崎リオ。


二十五年前の――。


EYE。


MORM。


YAH。


BEE。


LIZ☆。


「なんか……」


未紀がステージを見つめる。


「不思議な気分」


「分かる」


まやが頷く。


「昔は私たちがあっち側だったのにね」


麻子は少し緊張している。


「娘のステージを見る方が緊張するかも」


愛が笑う。


「自分で踊った方が気楽だった?」


「本当にそうかもしれない」


リオは黙ってステージを見つめていた。


「リオ?」


まやが声を掛ける。


「ううん」


リオは微笑む。


「二十五年前のこと思い出してた」


初めてステージに立った日の緊張。


仲間と手を握った感触。


客席から聞こえてきた声援。


全部、今でも覚えている。


「まさか娘が同じ道を歩くなんてね」


リオの言葉に、四人が頷いた。


娘たちは知らない。


自分たちの母親が客席から見守っていることも。


その母親たちこそ、初代シークレットガールズだったことも。


◇◇◇


舞台袖。


「あと三分」


スタッフの声。


五人の表情が一気に強張った。


「三分!?」


MIKU♪が叫ぶ。


「声!」


YUNA◇が注意する。


「ごめん!」


MII♡が胸を押さえる。


「心臓すごい……」


SHI☆も深呼吸する。


LiZ☆はステージの向こうから聞こえる観客の声に耳を澄ませた。


「怖い?」


康熙が尋ねる。


「……ちょっと」


「逃げるか?」


LiZ☆が康熙を見る。


そして首を横に振った。


「逃げない」


「他の四人は?」


「逃げません」


YUNA◇。


「ここまで来たんだもん!」


MIKU♪。


「五人で出ます」


SHI☆。


「私も」


MII♡。


康熙は頷く。


「なら行ってこい」


そして五人を見渡す。


「今日から君たちは候補生じゃない」


五人の目が大きくなる。


「ステージを終えた瞬間から――正式な二代目シークレットガールズだ」


「……!」


五人は顔を見合わせた。


「本当に?」


LiZ☆が尋ねる。


「ああ」


康熙が手を差し出す。


「楽しんでこい」


五人がその手に自分たちの手を重ねる。


「SHI☆!」


「はい!」


「MIKU♪!」


「はい!」


「YUNA◇!」


「はい!」


「MII♡!」


「はい!」


「LiZ☆!」


「はい!」


「行ってこい!」


「はい!」


◇◇◇


会場が暗くなった。


客席がざわつく。


アナウンスが響いた。


「本日、新たな五人の少女たちがデビューします!」


母親たちの表情が変わる。


「来るよ」


リオが呟いた。


ステージに光が差す。


「その名は――」


一瞬の静寂。


「シークレットガールズ!」


音楽が始まった。


五つのシルエットが現れる。


SHI☆。


MIKU♪。


YUNA◇。


MII♡。


LiZ☆。


五人が一斉に顔を上げた。


歓声が響いた。


「……すごい」


LiZ☆が小さく呟く。


緊張で頭が真っ白になりそうになる。


その時。


隣にいるMII♡と目が合った。


さらにMIKU♪。


YUNA◇。


SHI☆。


――一人じゃない。


朝、母親から言われた言葉を思い出す。


『一人だったら怖くても、五人なら大丈夫かもしれないよ』


LiZ☆は笑った。


そして――。


五人の歌が始まった。


◇◇◇


最初は少し硬かった。


SHI☆の手がわずかに震える。


MIKU♪が半拍早くなりそうになる。


YUNA◇が視線で合図する。


MII♡がターンする。


LiZ☆が中央へ。


何度も何度も練習した振り付け。


「五、六、七、八」


康熙の声が頭の中で聞こえるようだった。


少しずつ。


五人の動きが揃う。


そして――。


笑顔が生まれた。


客席から手拍子。


歓声。


五人の表情が変わっていく。


緊張ではない。


楽しい。


ステージに立つことが。


五人で歌うことが。


客席の後方。


未紀の目には涙が浮かんでいた。


「美空……」


隣で麻子も結菜を見つめる。


「頑張ってる……」


まやはMII♡から目を離せない。


「美羽……」


愛もSHI☆を見守る。


そしてリオは――LiZ☆を見つめていた。


娘がセンターへ移動する。


その姿に、二十五年前の自分自身が重なる。


「莉央奈……」


小さな声。


誰にも聞こえない。


リオの目にも涙が浮かんだ。


「頑張れ」


初代LIZ☆から二代目LiZ☆へ。


母から娘へ。


同じステージの夢が、確かに受け継がれていた。


◇◇◇


曲が終わる。


五人が最後のポーズを決める。


一瞬の静寂。


そして――。


大きな拍手。


「わああああっ!」


歓声。


五人は驚いた。


MIKU♪が泣きそうになる。


「すごい……」


YUNA◇が小声で言う。


「まだ終わってない」


五人は並ぶ。


LiZ☆がマイクを握る。


「皆さん、初めまして!」


歓声。


「私たち――」


五人が息を合わせる。


「シークレットガールズです!」


さらに大きな拍手。


一人ずつ自己紹介する。


「SHI☆です!」


「MIKU♪です!」


「YUNA◇です!」


「MII♡です!」


最後。


「LiZ☆です!」


客席のリオは娘を見つめる。


二十五年前。


自分も同じ名前を名乗った。


表記は少し違う。


世代も違う。


でも――。


シークレットガールズという夢は同じだった。


◇◇◇


ステージ終了。


舞台袖へ戻った瞬間。


「終わったあああ!」


MIKU♪が叫んだ。


「美空!」


YUNA◇が言いかけて止まる。


「MIKU♪!」


「そうだった!」


五人が笑う。


MII♡は泣いていた。


「どうしたの?」


SHI☆が尋ねる。


「分かんない……嬉しくて……」


LiZ☆も目元を拭う。


「私も泣きそう」


「泣けば?」


MIKU♪が言う。


「MIKU♪が先に泣いてるじゃん!」


五人は笑いながら抱き合った。


そこへ康熙がやってくる。


「お疲れ」


五人が振り向く。


「康熙コーチ!」


「どうだった?」


「楽しかった!」


五人がほとんど同時に答えた。


康熙が微笑む。


「なら合格だ」


「え?」


「約束しただろ」


五人を見る。


「今日から正式に――二代目シークレットガールズだ」


五人は言葉を失った。


そして――。


「やったあああ!」


五人が飛び跳ねる。


◇◇◇


会場を出た初代五人。


「行かなくていいの?」


未紀が尋ねる。


「楽屋」


リオは首を横に振る。


「今日はやめよう」


「どうして?」


「今日はあの子たち五人だけの日だから」


まやが微笑む。


「そうだね」


麻子も頷いた。


「私たちが出ていく日じゃない」


愛は会場を振り返る。


「でも……」


四人が見る。


「いつか言えるといいね」


「何を?」


「おめでとうって。EYEとして」


未紀が笑う。


「じゃあ私はMORMとして」


「私はYAH」


「BEEも」


そして四人がリオを見る。


リオは微笑んだ。


「LIZ☆として」


五人は笑った。


その日は――まだ遠い。


◇◇◇


翌朝。


学校。


「おい!」


教室へ入った瞬間、早川翔太が大声を出した。


「昨日の新人アイドル見た!?」


莉央奈たち五人の動きが止まった。


「……え?」


西野彩花も興奮している。


「シークレットガールズ!」


五人の心臓が跳ねる。


「めちゃくちゃ可愛かった!」


翔太がスマートフォンを見せる。


そこには昨日のイベントの記事。


二代目シークレットガールズ、デビュー。


SHI☆。


MIKU♪。


YUNA◇。


MII♡。


LiZ☆。


「私、MIKU♪好き!」


彩花が言う。


美空が思わず反応しそうになる。


結菜が机の下で美空の腕をつついた。


「LiZ☆も良くない?」


翔太が言う。


「えっ!?」


莉央奈が大声を出した。


教室中が見る。


「どうした?」


「な、なんでもない!」


陽向が莉央奈を見る。


「お前、LiZ☆知ってる?」


「し、知らない!」


「声でかい」


「知らないってば!」


琴音が莉央奈の顔を見る。


「でも……」


「なに?」


「LiZ☆って、ちょっと莉央奈に雰囲気似てない?」


五人の空気が凍った。


「ええっ!?」


「ほら、目元とか」


「似てない!」


「そうかな?」


「絶対似てない!」


莉央奈は必死だった。


陽向はスマートフォンのLiZ☆。


そして目の前の莉央奈。


交互に見る。


「……確かに」


「陽向まで!」


「なんとなくだけどな」


莉央奈は机に突っ伏した。


――デビュー翌日からこれ!?


秘密を守る生活は、想像以上に大変そうだった。


◇◇◇


その日の歴史。


康熙が教室へ入る。


「席につけ」


五人が座る。


昨日はステージ裏で自分たちを送り出してくれたコーチ。


今日は何事もなかったように歴史教師。


「では授業を始める」


康熙が黒板へ向かう。


その瞬間。


五人だけに見える角度で、康熙が小さく親指を立てた。


莉央奈たちは驚く。


そして五人も、誰にも気づかれないよう小さく笑った。


学校では――。


高野栞。


森川美空。


山本結菜。


荒木美羽。


柴崎莉央奈。


放課後、ステージに立てば――。


SHI☆。


MIKU♪。


YUNA◇。


MII♡。


LiZ☆。


昨日まで候補生だった五人は、もう違う。


正式な――。


二代目シークレットガールズ。


二十五年前の母親たちと同じように。


普通の中学生という素顔を隠しながら、五人はアイドルとして新たな一歩を踏み出した。


だが――。


誰も知らない。


新しく誕生した五人の少女たちが、伝説の初代シークレットガールズの娘たちであることを。


そして二代にわたる最大の「シークレット」が、いつか一つに繋がることを。


母から娘へ。


初代から二代目へ。


二十五年の時を越え――。


シークレットガールズは、再びステージへ帰ってきた。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。


第4話では、SHI☆、MIKU♪、YUNA◇、MII♡、LiZ☆の五人が、ついに二代目シークレットガールズとしてデビューしました。


舞台袖では緊張でいっぱいだった五人。


それでも、これまで一緒に厳しいレッスンを乗り越えてきた仲間を信じ、五人で最初のステージを最後までやり遂げることができました。


そして、その姿を客席から見守っていたのが――二十五年前の初代シークレットガールズ。


EYEだった高野愛。


MORMだった森川未紀。


YAHだった山本麻子。


BEEだった荒木まや。


LIZ☆だった柴崎リオ。


かつて自分たちが立っていたステージへ、今度は娘たちが立っている。


特に、初代LIZ☆だったリオの目の前で、娘・莉央奈が二代目LiZ☆としてステージに立つ姿は、まさに「母から娘へ」というSeason 3を象徴する瞬間となりました。


しかし、感動的なデビューの翌日――。


学校では早くも二代目シークレットガールズの話題でいっぱいに。


しかも琴音から、


「LiZ☆って、ちょっと莉央奈に雰囲気似てない?」


と言われ、陽向まで同意。


デビューしたことで、五人にとって本当に大変な「秘密を守る生活」が始まりました。


そして次回、第5話。


「恋人には言えない――結菜と美空のシークレット」


YUNA◇として活動する山本結菜には、水瀬颯真という大切な恋人がいます。


MIKU♪として活動する森川美空にも、神谷悠斗という恋人がいます。


デビューによって放課後のレッスンだけでなく、仕事や撮影も増えていく五人。


結菜と美空は、恋人に本当の理由を言えないまま、一緒に過ごせる時間が少しずつ減っていきます。


「どうして最近、会えないの?」


大切な人だからこそ、本当のことを話したい。


けれど――絶対に話せない。


二十五年前の母親たちも経験した「秘密」と大切な人との間で揺れる青春。


二代目シークレットガールズとしての活動が本格化する中、結菜と美空、それぞれの恋にも初めての試練が訪れます。


第5話へ続きます。


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