第4話「初めてのステージ――二代目、デビュー!」
ついに迎えた、二代目シークレットガールズのデビューステージ。
SHI☆、MIKU♪、YUNA◇、MII♡、LiZ☆。
秘密のレッスンを重ねてきた五人が、初めて観客の前に立ちます。
緊張と不安でいっぱいの娘たち。
しかし、その客席には――二十五年前、同じ「シークレットガールズ」としてステージに立っていた五人の母親たちの姿がありました。
EYE、MORM、YAH、BEE、LIZ☆。
娘たちは、自分たちを見守っている母親が初代メンバー本人だとは知りません。
そして母親たちも、自分たちの正体を明かすことなく、客席から娘たちの第一歩を見届けます。
初代から二代目へ。
母から娘へ。
二十五年の時を越え、シークレットガールズが再びステージへ帰ってくる第4話です。
二代目シークレットガールズとして秘密のレッスンを続けてきた五人。
SHI☆――高野栞。
MIKU♪――森川美空。
YUNA◇――山本結菜。
MII♡――荒木美羽。
LiZ☆――柴崎莉央奈。
学校では、どこにでもいる普通の中学生。
しかし放課後になれば、本名を封印し、ステージネームで呼び合う五人のアイドル候補生となる。
そして――。
ついに、その日がやってきた。
五人にとって初めてとなるステージ。
二代目シークレットガールズのデビューの日が。
◇◇◇
「おはよう……」
柴崎家。
いつもなら母・リオに何度も起こされる莉央奈が、この日は珍しく自分から起きてきた。
「おはよう。今日は早いね」
「うん……」
「どうしたの?」
「別に」
莉央奈は椅子に座った。
目の前に朝食が置かれる。
だが、なかなか箸が進まない。
リオには理由が分かっていた。
今日。
娘は初めて、二代目シークレットガールズのLiZ☆としてステージに立つ。
もちろん、リオ自身も新社長から聞いている。
それでも――何も知らないふりをしなければならない。
「莉央奈」
「なに?」
「緊張してる?」
「えっ!?」
莉央奈が顔を上げる。
「な、なんで!?」
「いや、なんとなく元気ないから」
「別に緊張してない!」
「私、何に緊張してるのか聞いてないけど?」
「あ……」
リオが笑う。
「何かあるんだ」
「ない!」
「はいはい」
莉央奈は頬を膨らませる。
しばらくして、ぽつりと言った。
「お母さん」
「なに?」
「もしさ……」
「うん」
「もし大勢の人の前に出なきゃいけなくなったら、どうしたら緊張しないと思う?」
リオの表情が少しだけ変わった。
二十五年前。
自分も同じようにステージの裏で緊張した。
何度経験しても、完全に緊張しなくなることなどなかった。
「緊張しないようにしなくてもいいんじゃない?」
「え?」
「緊張するってことは、それだけ真剣ってことでしょ?」
莉央奈は黙って聞いている。
「失敗しないようにって考えるより、一緒にいる人を信じればいいと思う」
「一緒にいる人……」
「一人だったら怖くても、五人なら大丈夫かもしれないよ」
莉央奈が母親を見る。
「……なんで五人?」
「あっ」
リオが固まった。
「お母さん、私、五人なんて言った?」
「た、例えばの話!」
「本当?」
「本当!」
莉央奈はじっとリオを見る。
「最近のお母さん、ちょっと怪しい」
「何が?」
「アイドルのこと聞くと妙に詳しいし」
「テレビで見てるから」
「ふーん……」
莉央奈は納得していない。
だが時計を見ると、慌てて立ち上がった。
「やばっ! 行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
玄関の扉が閉まる。
一人になったリオは胸を押さえた。
「……危なかった」
そして、小さく笑う。
「頑張ってね、LiZ☆」
かつてLIZ☆だった母親から、娘へ。
誰にも聞こえないエールだった。
◇◇◇
学校。
「莉央奈、おはよう!」
「おはよう、琴音」
「……お前、顔固くない?」
陽向が莉央奈を見る。
「そう?」
「そう」
琴音も顔を覗き込む。
「本当だ。緊張してるみたい」
「してない!」
「何に?」
「だから何にも!」
莉央奈は慌てて席へ向かった。
陽向と琴音が顔を見合わせる。
「やっぱり最近変だよね」
琴音が小声で言う。
「ああ」
陽向は莉央奈の背中を見つめた。
その頃、結菜も颯真と話していた。
「今日、帰りは?」
「……ごめん」
「やっぱり駄目?」
「うん」
結菜は申し訳なさそうに答える。
「今日は特に大事な用事があるの」
「大事な用事?」
「それは……」
言えない。
今日、YUNA◇としてデビューするなんて。
颯真はしばらく結菜を見た後、微笑んだ。
「じゃあ頑張って」
「え?」
「大事な用事なんだろ?」
「……うん」
「頑張ってこい」
結菜は胸が温かくなる。
「ありがとう」
少し離れた場所では、美空と悠斗。
「美空」
「なに?」
「今日、なんかソワソワしてない?」
「してないよ!」
「してる」
「してない!」
「分かりやすいな」
「もう!」
悠斗が笑う。
「まあ、何かあるなら頑張れよ」
美空が驚く。
「なんでみんな分かるの……」
「みんな?」
「あっ」
「誰?」
「なんでもない!」
美空は慌てて逃げる。
悠斗は首を傾げた。
「……絶対なんかあるな」
◇◇◇
一時間目。
歴史。
崇道康熙が教壇に立っていた。
「では、教科書を開け」
いつもの歴史教師。
だが五人は落ち着かない。
今日の放課後。
この教師はコーチとなり、自分たちを初ステージへ送り出す。
康熙は五人の緊張を察していた。
それでも授業では何も触れない。
「山本」
「はい!」
結菜が立ち上がる。
「この時代の――」
質問に答える。
「正解」
「ありがとうございます」
授業は淡々と進む。
チャイムが鳴った。
「今日はここまで」
康熙が教科書を閉じる。
そして教室を出る直前。
ほんの一瞬だけ五人を見る。
五人にしか分からないほど小さく――頷いた。
莉央奈たちも小さく頷き返す。
「何してるの?」
隣の琴音に聞かれ、莉央奈が慌てる。
「何も!」
「今、崇道先生見てなかった?」
「見てない!」
「怪しい」
「だから何もないって!」
莉央奈は机に突っ伏した。
危ない。
今日は特に気をつけなければならない。
◇◇◇
放課後。
五人は時間をずらして学校を出た。
芸能事務所に集合すると、すぐに用意された車へ乗り込む。
「緊張する……」
MII♡が呟く。
「私も」
SHI☆もいつもより口数が少ない。
「大丈夫!」
MIKU♪が明るく言った。
「五人でやれば何とかなるって!」
「MIKU♪が一番手震えてるけど」
YUNA◇が指摘する。
「これは武者震い!」
「本当に?」
「本当!」
LiZ☆が笑った。
「でもさ」
四人が見る。
「ここまで一緒に練習したんだから、最後まで五人でやろうよ」
YUNA◇が頷く。
「うん」
MII♡も。
SHI☆も。
MIKU♪も。
五人は手を重ねた。
「二代目シークレットガールズ」
LiZ☆が言う。
「絶対成功させよう!」
「おー!」
◇◇◇
会場。
大規模なステージではない。
新しいアイドルを紹介するためのイベントだった。
しかし五人にとっては、初めて観客の前に立つ大舞台。
控室。
五人の前には衣装が並んでいた。
「うわぁ……」
MIKU♪の目が輝く。
「かわいい!」
「これ着るの?」
MII♡も驚く。
初代シークレットガールズの雰囲気を受け継ぎながらも、新しい世代に合わせて作られた衣装。
「着替えたら最終確認だ」
康熙が告げる。
しばらくして――。
五人が衣装姿で現れた。
康熙は一瞬、言葉を失った。
二十五年前の写真。
初代の五人。
その姿が頭をよぎった。
「康熙コーチ?」
LiZ☆が尋ねる。
「ああ」
康熙は我に返る。
「似合ってる」
「本当!?」
「ただし浮かれるな」
「やっぱり厳しい!」
五人が笑う。
その笑顔を見て、康熙も少し安心した。
◇◇◇
同じ頃。
客席後方。
五人の女性が、人目につかないよう静かに席へ着いた。
高野愛。
森川未紀。
山本麻子。
荒木まや。
柴崎リオ。
二十五年前の――。
EYE。
MORM。
YAH。
BEE。
LIZ☆。
「なんか……」
未紀がステージを見つめる。
「不思議な気分」
「分かる」
まやが頷く。
「昔は私たちがあっち側だったのにね」
麻子は少し緊張している。
「娘のステージを見る方が緊張するかも」
愛が笑う。
「自分で踊った方が気楽だった?」
「本当にそうかもしれない」
リオは黙ってステージを見つめていた。
「リオ?」
まやが声を掛ける。
「ううん」
リオは微笑む。
「二十五年前のこと思い出してた」
初めてステージに立った日の緊張。
仲間と手を握った感触。
客席から聞こえてきた声援。
全部、今でも覚えている。
「まさか娘が同じ道を歩くなんてね」
リオの言葉に、四人が頷いた。
娘たちは知らない。
自分たちの母親が客席から見守っていることも。
その母親たちこそ、初代シークレットガールズだったことも。
◇◇◇
舞台袖。
「あと三分」
スタッフの声。
五人の表情が一気に強張った。
「三分!?」
MIKU♪が叫ぶ。
「声!」
YUNA◇が注意する。
「ごめん!」
MII♡が胸を押さえる。
「心臓すごい……」
SHI☆も深呼吸する。
LiZ☆はステージの向こうから聞こえる観客の声に耳を澄ませた。
「怖い?」
康熙が尋ねる。
「……ちょっと」
「逃げるか?」
LiZ☆が康熙を見る。
そして首を横に振った。
「逃げない」
「他の四人は?」
「逃げません」
YUNA◇。
「ここまで来たんだもん!」
MIKU♪。
「五人で出ます」
SHI☆。
「私も」
MII♡。
康熙は頷く。
「なら行ってこい」
そして五人を見渡す。
「今日から君たちは候補生じゃない」
五人の目が大きくなる。
「ステージを終えた瞬間から――正式な二代目シークレットガールズだ」
「……!」
五人は顔を見合わせた。
「本当に?」
LiZ☆が尋ねる。
「ああ」
康熙が手を差し出す。
「楽しんでこい」
五人がその手に自分たちの手を重ねる。
「SHI☆!」
「はい!」
「MIKU♪!」
「はい!」
「YUNA◇!」
「はい!」
「MII♡!」
「はい!」
「LiZ☆!」
「はい!」
「行ってこい!」
「はい!」
◇◇◇
会場が暗くなった。
客席がざわつく。
アナウンスが響いた。
「本日、新たな五人の少女たちがデビューします!」
母親たちの表情が変わる。
「来るよ」
リオが呟いた。
ステージに光が差す。
「その名は――」
一瞬の静寂。
「シークレットガールズ!」
音楽が始まった。
五つのシルエットが現れる。
SHI☆。
MIKU♪。
YUNA◇。
MII♡。
LiZ☆。
五人が一斉に顔を上げた。
歓声が響いた。
「……すごい」
LiZ☆が小さく呟く。
緊張で頭が真っ白になりそうになる。
その時。
隣にいるMII♡と目が合った。
さらにMIKU♪。
YUNA◇。
SHI☆。
――一人じゃない。
朝、母親から言われた言葉を思い出す。
『一人だったら怖くても、五人なら大丈夫かもしれないよ』
LiZ☆は笑った。
そして――。
五人の歌が始まった。
◇◇◇
最初は少し硬かった。
SHI☆の手がわずかに震える。
MIKU♪が半拍早くなりそうになる。
YUNA◇が視線で合図する。
MII♡がターンする。
LiZ☆が中央へ。
何度も何度も練習した振り付け。
「五、六、七、八」
康熙の声が頭の中で聞こえるようだった。
少しずつ。
五人の動きが揃う。
そして――。
笑顔が生まれた。
客席から手拍子。
歓声。
五人の表情が変わっていく。
緊張ではない。
楽しい。
ステージに立つことが。
五人で歌うことが。
客席の後方。
未紀の目には涙が浮かんでいた。
「美空……」
隣で麻子も結菜を見つめる。
「頑張ってる……」
まやはMII♡から目を離せない。
「美羽……」
愛もSHI☆を見守る。
そしてリオは――LiZ☆を見つめていた。
娘がセンターへ移動する。
その姿に、二十五年前の自分自身が重なる。
「莉央奈……」
小さな声。
誰にも聞こえない。
リオの目にも涙が浮かんだ。
「頑張れ」
初代LIZ☆から二代目LiZ☆へ。
母から娘へ。
同じステージの夢が、確かに受け継がれていた。
◇◇◇
曲が終わる。
五人が最後のポーズを決める。
一瞬の静寂。
そして――。
大きな拍手。
「わああああっ!」
歓声。
五人は驚いた。
MIKU♪が泣きそうになる。
「すごい……」
YUNA◇が小声で言う。
「まだ終わってない」
五人は並ぶ。
LiZ☆がマイクを握る。
「皆さん、初めまして!」
歓声。
「私たち――」
五人が息を合わせる。
「シークレットガールズです!」
さらに大きな拍手。
一人ずつ自己紹介する。
「SHI☆です!」
「MIKU♪です!」
「YUNA◇です!」
「MII♡です!」
最後。
「LiZ☆です!」
客席のリオは娘を見つめる。
二十五年前。
自分も同じ名前を名乗った。
表記は少し違う。
世代も違う。
でも――。
シークレットガールズという夢は同じだった。
◇◇◇
ステージ終了。
舞台袖へ戻った瞬間。
「終わったあああ!」
MIKU♪が叫んだ。
「美空!」
YUNA◇が言いかけて止まる。
「MIKU♪!」
「そうだった!」
五人が笑う。
MII♡は泣いていた。
「どうしたの?」
SHI☆が尋ねる。
「分かんない……嬉しくて……」
LiZ☆も目元を拭う。
「私も泣きそう」
「泣けば?」
MIKU♪が言う。
「MIKU♪が先に泣いてるじゃん!」
五人は笑いながら抱き合った。
そこへ康熙がやってくる。
「お疲れ」
五人が振り向く。
「康熙コーチ!」
「どうだった?」
「楽しかった!」
五人がほとんど同時に答えた。
康熙が微笑む。
「なら合格だ」
「え?」
「約束しただろ」
五人を見る。
「今日から正式に――二代目シークレットガールズだ」
五人は言葉を失った。
そして――。
「やったあああ!」
五人が飛び跳ねる。
◇◇◇
会場を出た初代五人。
「行かなくていいの?」
未紀が尋ねる。
「楽屋」
リオは首を横に振る。
「今日はやめよう」
「どうして?」
「今日はあの子たち五人だけの日だから」
まやが微笑む。
「そうだね」
麻子も頷いた。
「私たちが出ていく日じゃない」
愛は会場を振り返る。
「でも……」
四人が見る。
「いつか言えるといいね」
「何を?」
「おめでとうって。EYEとして」
未紀が笑う。
「じゃあ私はMORMとして」
「私はYAH」
「BEEも」
そして四人がリオを見る。
リオは微笑んだ。
「LIZ☆として」
五人は笑った。
その日は――まだ遠い。
◇◇◇
翌朝。
学校。
「おい!」
教室へ入った瞬間、早川翔太が大声を出した。
「昨日の新人アイドル見た!?」
莉央奈たち五人の動きが止まった。
「……え?」
西野彩花も興奮している。
「シークレットガールズ!」
五人の心臓が跳ねる。
「めちゃくちゃ可愛かった!」
翔太がスマートフォンを見せる。
そこには昨日のイベントの記事。
二代目シークレットガールズ、デビュー。
SHI☆。
MIKU♪。
YUNA◇。
MII♡。
LiZ☆。
「私、MIKU♪好き!」
彩花が言う。
美空が思わず反応しそうになる。
結菜が机の下で美空の腕をつついた。
「LiZ☆も良くない?」
翔太が言う。
「えっ!?」
莉央奈が大声を出した。
教室中が見る。
「どうした?」
「な、なんでもない!」
陽向が莉央奈を見る。
「お前、LiZ☆知ってる?」
「し、知らない!」
「声でかい」
「知らないってば!」
琴音が莉央奈の顔を見る。
「でも……」
「なに?」
「LiZ☆って、ちょっと莉央奈に雰囲気似てない?」
五人の空気が凍った。
「ええっ!?」
「ほら、目元とか」
「似てない!」
「そうかな?」
「絶対似てない!」
莉央奈は必死だった。
陽向はスマートフォンのLiZ☆。
そして目の前の莉央奈。
交互に見る。
「……確かに」
「陽向まで!」
「なんとなくだけどな」
莉央奈は机に突っ伏した。
――デビュー翌日からこれ!?
秘密を守る生活は、想像以上に大変そうだった。
◇◇◇
その日の歴史。
康熙が教室へ入る。
「席につけ」
五人が座る。
昨日はステージ裏で自分たちを送り出してくれたコーチ。
今日は何事もなかったように歴史教師。
「では授業を始める」
康熙が黒板へ向かう。
その瞬間。
五人だけに見える角度で、康熙が小さく親指を立てた。
莉央奈たちは驚く。
そして五人も、誰にも気づかれないよう小さく笑った。
学校では――。
高野栞。
森川美空。
山本結菜。
荒木美羽。
柴崎莉央奈。
放課後、ステージに立てば――。
SHI☆。
MIKU♪。
YUNA◇。
MII♡。
LiZ☆。
昨日まで候補生だった五人は、もう違う。
正式な――。
二代目シークレットガールズ。
二十五年前の母親たちと同じように。
普通の中学生という素顔を隠しながら、五人はアイドルとして新たな一歩を踏み出した。
だが――。
誰も知らない。
新しく誕生した五人の少女たちが、伝説の初代シークレットガールズの娘たちであることを。
そして二代にわたる最大の「シークレット」が、いつか一つに繋がることを。
母から娘へ。
初代から二代目へ。
二十五年の時を越え――。
シークレットガールズは、再びステージへ帰ってきた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
第4話では、SHI☆、MIKU♪、YUNA◇、MII♡、LiZ☆の五人が、ついに二代目シークレットガールズとしてデビューしました。
舞台袖では緊張でいっぱいだった五人。
それでも、これまで一緒に厳しいレッスンを乗り越えてきた仲間を信じ、五人で最初のステージを最後までやり遂げることができました。
そして、その姿を客席から見守っていたのが――二十五年前の初代シークレットガールズ。
EYEだった高野愛。
MORMだった森川未紀。
YAHだった山本麻子。
BEEだった荒木まや。
LIZ☆だった柴崎リオ。
かつて自分たちが立っていたステージへ、今度は娘たちが立っている。
特に、初代LIZ☆だったリオの目の前で、娘・莉央奈が二代目LiZ☆としてステージに立つ姿は、まさに「母から娘へ」というSeason 3を象徴する瞬間となりました。
しかし、感動的なデビューの翌日――。
学校では早くも二代目シークレットガールズの話題でいっぱいに。
しかも琴音から、
「LiZ☆って、ちょっと莉央奈に雰囲気似てない?」
と言われ、陽向まで同意。
デビューしたことで、五人にとって本当に大変な「秘密を守る生活」が始まりました。
そして次回、第5話。
「恋人には言えない――結菜と美空のシークレット」
YUNA◇として活動する山本結菜には、水瀬颯真という大切な恋人がいます。
MIKU♪として活動する森川美空にも、神谷悠斗という恋人がいます。
デビューによって放課後のレッスンだけでなく、仕事や撮影も増えていく五人。
結菜と美空は、恋人に本当の理由を言えないまま、一緒に過ごせる時間が少しずつ減っていきます。
「どうして最近、会えないの?」
大切な人だからこそ、本当のことを話したい。
けれど――絶対に話せない。
二十五年前の母親たちも経験した「秘密」と大切な人との間で揺れる青春。
二代目シークレットガールズとしての活動が本格化する中、結菜と美空、それぞれの恋にも初めての試練が訪れます。
第5話へ続きます。




