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この花は咲かないが、薬にはなる。  作者: sirosugi
ストラ14歳 ハッサム観光編

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189 風雲ハッサム城再び 2

 楽しい楽しいアスレチック(異世界仕様)

 さてさて、関門はまだまだ続く、マルクス達のモチベーションも下がっていない。目の前の困難が高ければ高いほど、やる気を出すのが獣人たちたちだ。まったくいいサンプルだぜ。


「そういえば、リビオンは?」

「ああ、あいつなら、知り合いが訪ねてきたってことで数日はそれの相手をしてるぞ。」

「そうなんだ。」


 マルクス達の叔父でもあるリビオンは、ハッサムに骨をうずめると言いながらも、普段は帝国との境界線で働いている傭兵でもある。それでも、アスレチックを体験するためにわざわざ遠征先から帰ってくるぐらいのフリークなのにあれが、この場に居ないのは珍しい。

 まあ、それはそれとして、私が5メートルの反り立つ壁を突破し、上に登ると先行する2人は次の関門に挑戦するところだった。



第3関門「回転迷路」

 円盤上の舞台に造られた迷路。上から見ると六角形の小部屋で仕切られ開く扉と開かない扉がある。挑戦者は指定された入口からそこに入り反対側の出口へ出ればいい。ただし舞台は常に回転しているし、方向感覚を狂わせる色合いや傾斜などがあり、まっすぐに進むのが意外と難しい。回転はその場に居合わせたギャラリーのノリで決まるので難易度はランダム。

 なお、どうしてもだめな場合は、入口を開いたままにして、回転して出口が来るまで待てばいいが、それはチキン戦法と言われる。


「なんだ、これは。」

「目が回る?」

「あっ、上に登るのは反則だからねー。」


 扉は開け閉めするたびに開く扉と開かない扉が切り替わり、その法則は作った当人たちも分からない。また回転速度によっては遠心力で身体が引っ張られるので、方向感覚がぶれまくる。上から見ていると、なぜ、そっちへ行くって動きをしていて非常に面白い。

 時間を駆ければいつかはゴールにたどり着けるので、最初の二つに比べると難易度は低い。いわゆる箸休め的な物だ。物足りない場合、エクストリーム的な遊び方として、スタートしてから十秒後に鬼役が投入されて、つかまったらアウトというドキドキな体験も可能です。


第4関門「クモウォーカー」

 人1人が通れるほどのわずかな隙間を開けて並んだ大きな板。板の表面はつるつると加工されており爪を立てたり踏ん張ることは難しく、両手両足を伸ばしてつっかえ棒のようにして身体を固定し、それを素早く繰り返すことで壁を渡って対岸に渡らなければならない。


「こ、この程度、獣人の身体能力をもってすれば余裕よ。って、意外ときついな。」


 なお挑戦者ごとに幅が調整されるほか、一部の壁は抜けるようになっているという特別仕様です。伸ばして縮めてを繰り返すので、ストレッチ効果も期待できますが、リズムが乱れると徐々に下がっていき登ってはいけない。


「こ、これは腕にきます。あと足がつりそうです。」


 まあ、ここまでの関門と比べれば難易度は低い、これはあくまで次の関門の前に乳酸を蓄積させるためのものでしかない。最初の二つの関門と比べるとここらの関門は持久力と集中力が問われ、体力とメンタルをゴリゴリとと削る。そしていよいよ本番。



 第5関門「無限上昇」

 関門を超えた挑戦者は階段を下って5メートルほどの深さの穴の底へと降りていく。そこには地上に建てられた塔から垂らされたロープが一本だけ垂らされており、挑戦者は二の腕の力でそれをよじ登る。塔も合わせると高さは20メートルほど、安全のための命綱は必須です。

 まあ、まんまサ〇ケのファイナルステージです。

 ただ登るだけでもいいし、制限時間を設定してもいい。ここまでの疲労を考えるとただ登るという動作はめっちゃしんどく、問われるのは根性と握力。総仕上げといってもいいかもしれない。


「ははは、この程度楽勝だ。」

「そう、じゃあ、エクストリームモードで。ロープ交換ねー。」

「わかった、うお、なんだこれは。」


 余裕で地下から顔を出したマルクス。だがそれは想定済みで、地下と地上でロープを切り替えてもらう。今度のロープは柔軟性の高い素材を使っているので伸びるタイプなので伸びる、おまけにロープ止めには滑車の仕組みを取り入れているので登るほどにロープが循環していしまいなかなか登れない。


「く、くそおおおおお。」


 残りの関門が少ないこともあり、残った体力で必死にロープを手繰るマルクスだが、引っ張れば引っ張るほど、滑車が回ってその場から上に上がれない。その姿はハムスターのグルグル回る玩具を彷彿とさせて微笑ましくも面白い。


「がんばれー。」

「がははは、いいぞ、もっとやれ。」


 これにはギャラリーも大満足だが、実は引っ張れば引っ張るほどロープが循環してしまうという罠。このエクストリウムは一定のリズムで登ると滑車が回らずすいすいと登れる。疲れて集中力を欠いた状態でこの秘密に気づき、己を律しないと登りきることはできず、無限の上昇体験をできるというわけだ。


「はっ、そういうことか。わかったぞ。」


 疲れてペースが落ちたタイミングでマルクスは、その秘密に気づき、そのままリズミカルにロープを登ってクリアできた。うん、初見殺しがあると心構えができると成功率があがってしまうなー。

 なお、一部の村人の間では、空中で維持できる時間を競うというよくわからない遊び方をしているようです。



「ははは、これはひどい、だが最高に面白いなー。」

「やってやりました。やってやりましたわー。」


 マルクスのチャレンジを見ていたソフィアちゃんも無事にクリア。気づけば最初二つ以外の関門は余裕でクリアされてしまったな。まあ、難しすぎてクリアできないのもあれなので、今回はよしとしておこう。


「二人とも、そこからはボーナスステージだから、楽しんでねー。」


 肉体の限界に挑むのはここまで、後のアトラクションはそれだけでも楽しめるただのアクティビティなので、楽しんでもらうとしよう。


ストラ 「なんか広くなってない?」

ドワーフ「そうなるように、農作業を調整したらしいぞ。」

ストラ 「本末転倒?」

 異世界のファンタジーな身体能力も満足させるアスレチック。


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