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第29話:全知の魔導検索エンジン『アカシック・サーチ』と、大公閣下の超絶・情報統制(検閲)

「……アリス。人間が歴史上、最も血を流して奪い合ってきた『最高の資源』とは何だか分かるかしら?」


超巨大・魔導豪華客船『A&Lグランド・リヴァイアサン』。

 天候すらも完全に支配し、もはや神の領域にまで足を踏み入れた私たちの魔導商会A&Lが、優雅に大海原を航行しているある日の午後。

 最上階のCEO執務室にて。ルミアは、ヒマ端末から空中に投影された『世界各国の歴史書や機密文書の目録』を眺めながら、極上に冷徹な笑みを浮かべていた。


「最高の資源? うーん、ゴールド? それともミスリル鉱石とか、領土かしら?」

 私が空間転送で取り寄せた『クシャーン帝国風・激辛マナ・カレー』をハフハフと頬張りながら首を傾げると、ルミアは美しい顔で呆れたようにため息をついた。


「違うわ。物理的な資源なんて、私たちの空間転送と圧倒的な資本力があれば、いつでもどこからでも強奪……いえ、買い占められるじゃない。私が言っているのは、もっと無形で、人々の『認識』そのものを支配する絶対的な力よ」


ルミアはバインダーで机を叩き、自分のこめかみを指差した。


「『情報(真実)』よ」


「情報……。誰がどこに住んでいるとか、そういうこと?」


「それだけじゃないわ。例えば、あの国の王様が裏でどれだけ税金を着服しているか。あの国の軍隊の弱点はどこか。あるいは、今日のご飯を美味しく炊くための最高の火加減は何か。……いいこと、アリス? 人間は、自分が知らないことを『知っている者』に絶対に逆らえないの。情報格差インフォメーション・ギャップこそが、世界を支配する最強の武器なのよ!!」


ルミアは、空中に投影された世界地図を、無数のデータの文字列で覆い尽くした。


「これまで、世界中の人々は何かを知りたい時、図書館に通ったり、賢者に教えを乞うたりと、絶望的に非効率な方法で情報を探していたわ。でも、もし我が魔導商会A&Lが、世界中のありとあらゆる知識、歴史、そして他人の隠し事までを『すべて網羅した巨大な知恵の泉』を創り出し、それを独占できたら……?」


ルミアの瞳が、狂気と資本主義の悪魔の輝きを放ち始めた。


「世界のすべての人間が、何かを調べるために【私たちの用意した答え】に依存するようになる! 私たちが『これが真実だ』と言えば黒も白になり、『これは嘘だ』と言えば事実すら消滅する! ……名付けて、全知全能の魔導検索ネットワーク……【A&Lアカシック・サーチ】計画の始動よ!!」


ルミアの口から飛び出したのは、地球という惑星に存在するすべての知識と歴史をハッキングし、人々の『思考の根幹』すらもサブスクリプション(定額制課金)と広告の餌食に変えてしまおうという、恐るべき真実の簒奪さんだつ計画だった。


「なるほどね……! 誰もがヒマ端末から質問を打ち込めば、世界中のデータから一瞬で『最適な答え』を抽出して表示するシステムね!」

 技術者としての私の脳髄に、またしても強烈なインスピレーションの電流が走った。

 私はカレーのスプーンを置き、白板の前に立ってガリガリと新たな魔法陣と、一つの『巨大なクリスタル』の計算式を書き殴り始めた。


「いい、ルミア。これを実現するためには、人工月『アストラル・ルナ』を介して、世界中に普及している数億台の『ヒマ端末』のすべての通信履歴、検索ワード、さらにはカメラやマイクから拾った【日常の会話データ】までを、中央サーバーに常時アップロード(吸い上げ)させるの!」


「素晴らしいわ! つまり、世界中の人間のプライバシーも思考も、すべて私たちのサーバーに筒抜けになるということね!」


「ええ! その途方もないビッグデータを処理するために、私が純度百パーセントの特大魔力結晶を使って【超並列思考・魔導人工知能アカシャ・ブレイン】を組み上げるわ! これを使えば、利用者が『近くの美味しいレストランは?』と検索すれば一秒で地図を出し、『隣の国の王様の愛人の名前は?』と検索すれば、極秘文書のデータと個人の通信記録から一瞬で答えを弾き出すことができるのよ!!」


「…………ッ!!」

 ルミアの瞳孔が、限界まで拡大し、美しい三日月の形に歪んだ。


「あはははは!! えげつない! えげつなすぎるわアリス!! これぞ究極の検索エンジン、いえ、究極の洗脳コントロール装置よ!!」


ルミアは歓喜の声を上げ、猛烈な勢いでヒマ端末にビジネスモデルの構築を始めた。


「いい、アリス! この『アカシック・サーチ』の利用自体は、当然【完全無料】とするわ。世界中の人間をこの便利すぎる検索に依存させ、自分で考える力を奪うの! ……でも、ここからが私の【情報のマネタイズ】よ!」


「無料なのに、どうやって儲けるの?」


「あら、簡単なことよ。利用者が何かを検索した時、検索結果の一番上(最も目立つ場所)に、我が社に【莫大な広告費】を支払った商人の店や商品を意図的に表示サジェストさせるのよ! これで検索結果そのものを『売り物』にするの!」


「なるほど! つまり、お金を払えば『世界で一番優れている』ってことにしてもらえるのね!」


「その通り! そして、もっとえげつないのは【政治(国家)への運用】よ」

 ルミアは、極上に邪悪な笑みを浮かべた。


「各国の王族や貴族には、【A&L情報保護サブスクリプション(月額百億ゴールド)】を売りつけるわ。このプランに加入していれば、彼らの『汚職』や『スキャンダル』に関する検索結果を、我が社が意図的に【圏外(表示されない闇の奥底)】に隠蔽してあげるの。……逆に、支払いを拒否する国があれば?」


「その国の王様の恥ずかしい秘密を、検索結果のトップに【トレンド入り】させて、世界中に大暴露しちゃうわよ!」

 私が満面の笑みで物騒な機能を付け加えると、ルミアは最高に邪悪な笑みで深く頷いた。


「あはははは! 究極のデジタル恐喝よ! 秘密を守りたければ金を払え! 権力を維持したければ我が社の検索結果(ご機嫌)を伺え!! これで世界中の国家元首の首根っこは、完全に私が握ったわ!!」


真実を売り物にすることの恐ろしさ。

 もはや軍隊すら不要。情報の表示順位アルゴリズムを操作するだけで、革命を起こすことも、国家を滅ぼすことも思いのままになるのだ。


「さ、最高ねルミア社長! じゃあ、今すぐこのアカシャ・ブレインを起動して、検索エンジンの『テスト稼働』を――」


「――私の許可なく、君の存在(情報)を、世界中の有象無象の端末に表示させるなど、許されると思っているのか?」


ふいに、執務室の空気が物理的に凍りつき、絶対零度の冷気と、極上の威圧感が部屋中を満たした。

 重厚な扉が開く音すらなく、漆黒の軍服に身を包んだ帝国の影の皇帝、ユリウス大公が私の背後に立っていた。


「ゆ、ユリウス様! お疲れ様です! どうですか、私たちの究極の情報支配ビジネス!」


しかし、ユリウス様のアメジストの瞳は、これまでに見たことがないほど剣呑で、ドロドロとした独占欲と、システムそのものを破壊しかねないほどの殺意に満ちていた。

 彼はスタスタと白板に歩み寄り、私が描いた『検索エンジン』の図面を鋭く睨みつけた。


「アリス。このシステムは、世界中のあらゆる情報を調べることができると言ったな。……ならば、今すぐその端末で【アリス・フォン・ローゼンバーグ】と検索してみろ」


「えっ? 私の名前をですか?」

 私がキョトンとしながら、手元のマスター端末で自分の名前を打ち込んで『検索』ボタンをタップした、その瞬間。


『検索結果:約 540,000,000 件』


画面には、信じられない数の検索結果が滝のように表示された。


『アリスCTO、マジで女神! 今日のドレス姿も最高!』

『アリス様と結婚する方法(検索ボリューム急上昇中)』

『A&Lの銀髪美少女CTOのファンクラブはこちら!』

『アリス様のスリーサイズを徹底予想してみた!』


「…………は?」

 私は、世界中のネットワークに流れる自分への『熱狂的な検索(欲望の数々)』を見て、完全に思考が停止した。

 VRカジノの配信や豪華客船の出航パレードで顔を出しすぎたせいで、私はいつの間にか、世界中で最も検索される『究極のアイドル(神)』として崇拝されていたのだ。


――ピキッ。


執務室の窓ガラスが、ユリウス様から放たれた『世界を滅ぼすレベルの静かな殺気』によって、粉々に砕け散った。


「ゆ、ユリウス様!? 落ち着いてください! 窓ガラスが!!」

「……落ち着けだと? 私の最愛(妻)の名前が、数億もの羽虫どもの薄汚い脳内で検索され、あろうことか『結婚する方法』などと妄想されているこの状況で、私がどうして落ち着いていられる?」


ユリウス様は、私のヒマ端末を奪い取ると、その画面をアメジストの瞳で睨みつけ、極寒の低い声で宣言した。


「今すぐ、このシステムから【アリス】に関するすべての情報を完全に抹消デリートしろ。……私の妻に関する検索結果は、ただの一件たりとも、世界中のいかなる端末にも表示させてはならない。もし一文字でも残っていれば、私はこの星のすべてのヒマ端末を物理的に消し炭にする」


それは、常軌を逸した、電脳空間レベルでの絶対隔離(検閲)だった。


「大公閣下。いくら貴方でも、職権濫用が過ぎますわよ。アリスの知名度は我が商会の最大の広告塔ブランドなのです。彼女の情報を隠蔽すれば、検索エンジンの信頼性が揺らいでしまいますわ」

 ルミアが呆れたように抗議するが、ユリウス様は氷のような視線で彼女を一瞥した。


「信頼性など知ったことか。私の妻の美しさは、私一人だけが知っていればいい。……アリス、今すぐ検索アルゴリズムを書き換えろ。君の名前を検索しようとした不届き者の端末は、その場で【超高圧電流を放って物理的に爆発する】ように設定しろ」


「ユ、ユリウス様! それだと検索した人が死んじゃいます! 検索エンジンじゃなくてただの遠隔殺人兵器になっちゃいますよっ!!」


私が顔から火が出るほど真っ赤になって必死に止めると、ユリウス様はチッと舌打ちをして、私の腰を強く引き寄せた。


「ならば、せめて検索結果を【一つの真実】だけに上書きしろ」

「一つの真実……?」


「ああ。誰が君の名前を検索しても、ただ一言、太字でこう表示されるようにしろ。……【アリス・フォン・ヴァルハイトは、ユリウス大公の永遠の妻であり、他者が触れることはおろか、想像することすら死罪に値する絶対の聖域である】と」


もはや、検索エンジン私物化の極みである。

 世界最高の魔導知能を使って、ただひたすらに「俺のアピール」を世界数億人に強制的に突きつけるという、大公閣下の狂おしいほどの独占欲の暴走だった。


「(……ほんと、どこに行ってもこの二人のイチャイチャには頭が痛くなるわ。まあ、大公閣下の魔力が検索システムにリンクしたことで、情報統制の暗号化セキュリティが軍事レベルまで跳ね上がったから、ビジネスとしては最高ね)」

 ルミアは、呆れ顔でヒマ端末を叩きながら、アリスの情報をすべて【大公閣下の愛の言葉】にリダイレクトするよう設定し、悪びれる様子もなく新たな事業計画書を完成させた。


◆◆◆


それから数日後。

 『アストラル・ルナ』の通信網を通じて、世界中のすべてのヒマ端末に【A&Lアカシック・サーチ】のサービス開始が通知された。


東の大陸、かつてクシャーン帝国と呼ばれていたA&L直轄領の元老院にて。

 生き残った貴族たちは、震える手でヒマ端末の検索画面を見つめていた。


「おい……嘘だろう。我が国の過去の極秘条約から、隣国の軍事配置図まで……検索すれば本当にすべてが出てくるぞ!」

「それだけではない! 検索結果のトップに、『A&Lの美容ポーションこそが世界最高の品!』という記事ばかりが表示される! これでは、我が国の特産品など誰も見向きもしなくなる!」


貴族たちがパニックになる中、元老院の巨大モニターに、ルミアからの【特別通知】がポップアップした。


『A&L情報保護サブスクリプション:ご案内。貴方たちの過去の横領記録、ならびに他国への密輸ルートの証拠データが、明日お昼の十二時に【おすすめの検索トレンド】として全世界に公開される予定です。公開をストップしたければ、月額百億ゴールドの契約に今すぐサインを』


「ひぃぃぃっ!! 悪魔だ!! 奴らは世界のすべての秘密を握っている!!」

「は、払え! 今すぐ国庫の底をさらってでも払うんだ! これが公開されたら、我々は国民から吊るし上げられて処刑されるぞぉぉぉ!!」


各国の権力者たちは、自らの秘密スキャンダルという絶対的な人質を取られ、ガタガタと震えながら涙を流して『支払い』のボタンを押すしかなかった。

 こうして、世界中のすべての国家は、物理的な暴力ではなく『真実の暴露』という恐怖の前に、国家の富を永久に魔導商会に吸い上げられ続ける【恐怖の検索サブスクリプション】の軍門に完全に降ったのである。


◆◆◆


その恐ろしい情報支配の真実を、文字通りの『地獄の底』で支えている者たちがいた。

 グランド・リヴァイアサンの地下最下層、魔力自家発電プラント(懲罰房)。


「ぜぇ……はぁ……!! ぎ、ギルバート先輩!! なんですか今日のペダルの異常な重さはぁぁぁ!! 足が! 足の骨が軋んでますぅぅぅ!!」

「知るかぁぁぁ!! 世界中の数億人が一斉に検索をかけるための『超・並列処理マナ・サーバー』の電力を、俺たちだけで賄ってるんだぞぉぉぉ!!」


巨大な鉄の回しハムスター・ホイールの中で。

 ギルバート元王子とザイード元王子は、全身の筋肉を悲鳴を上げさせながら、滝のような汗を流して走り続けていた。


彼らの目の前に設置された巨大モニターには、現在彼らの電力で処理されている『世界中の検索キーワード』のログが、滝のようにリアルタイムで流れている。


『あらあら、元・殿下たち。随分と足取りが重いわね』

 頭上のスピーカーから、ルミアの冷酷な声が響く。


『いいこと? 貴方たちが走るのを一秒でもサボって魔力出力が落ちれば、アカシック・サーチの処理が遅延して、検索結果が表示されなくなってしまうわ。……もしそんな事態になれば、世界中のユーザーからの【機会損失の損害賠償(数百兆ゴールド)】を、すべて貴方たちの借金に上乗せするからそのつもりでね』


「な、なんだとぉぉぉ!? なんで俺たちが、顔も知らない連中が『明日の天気』とか『美味しいオムライスの作り方』とかを検索するための、サーバーのモーターにならなきゃいけないんだぁぁぁ!! そんなもの自分で考えろぉぉぉ!!」

 ギルバートが絶望の血涙を流しながら叫ぶ。


『他人の知的好奇心を支えるなんて、王族にとって素晴らしい経験じゃない。……さあ、今ちょうど【猫の可愛い動画】の検索トラフィックが爆発しているわよ! 映像処理の負荷が上がるわ! もっと死ぬ気でペダルを踏み込みなさい!! 足を止めたら熱板で丸焦げよ!!』


「ひぃぃぃっ!! 走る! 走りますぅぅぅ!!」

「ザイード! 止まるな! 俺たちの足が止まったら、俺たちの命ごとルミアに搾り取られるぞぉぉぉ!!」


かつて私を無能と嘲笑い、自らの地位にあぐらをかいていた愚かな男たちは、今や私の創り出した『全知の検索エンジン』を物理的に動かすための「ただのデータ処理用発電機」として、他人の暇つぶしのために一生走り続ける運命にあった。


「アリスぅぅぅ……! 俺が悪かった! 世界の真実なんて知らなくていいから、せめて検索の処理速度を落としてくれぇぇぇ!!」


ギルバートの悲痛な絶叫は、豪華客船の轟音とサーバーの冷却ファンの爆音にかき消され、誰の耳にも届くことはない。

 彼らの流す絶望の汗は、最強のエンタメ帝国と情報支配を支えるための極上のエネルギーとして、今日も一滴残らず吸い尽くされていくのであった。


◆◆◆


その日の夜。

 グランド・リヴァイアサンの最上階、ペントハウス。

 世界中を狂乱の情報支配で支配した熱狂など一切届かない、絶対不可侵の静寂の中で。


私は、ペントハウスのベッドの上で、ユリウス様の広い胸の中にすっぽりと収まり、彼の鼓動を聞いていた。

 外の海は、相変わらずユリウス様が『神の気象タクト』を使って発生させている『超・局地的な暴風雨』によって完全に隔離されており、この部屋の中だけが世界で唯一の安全で甘い空間となっていた。


「……アリス。世界中の人間が、あの検索システムを使ってあらゆる情報を知ろうとしているが。……彼らは決して、最も価値のある『真実』には辿り着けない」


ユリウス様は、私の銀髪を優しく撫でながら、極上に甘く、そして狂おしいほど熱い声で囁いた。


「最も価値のある真実、ですか?」

 私が顔を上げて彼のアメジストの瞳を見つめると、彼は私の頬を愛おしそうに包み込んだ。


「ああ。君のこの肌の温もり、君の甘い声、そして君が私だけに見せるこの無防備な表情。……これらすべては、いかなる全知の検索エンジンであろうと絶対にアクセスできない、私だけの特権オフラインだからだ。世界のすべてを知るよりも、君の体温をこうして感じている方が、私にとっては遥かに価値がある」


帝国最強の影の皇帝からの、世界の情報網すらも凌駕する逃げ場のない独占と愛の誓い。

 彼の言葉はどこまでも重く、狂気じみているのに。私はその圧倒的な庇護と熱に、完全に心を奪われ、ただ彼に寄り添うことしかできなかった。


「……はい。私、ユリウス様の世界で、誰にも検索されない秘密の妻でいますから」


私が彼のアメジストの瞳を見つめ返し、そっと口付けを交わすと、彼は限界まで理性を吹き飛ばされたような瞳で私をきつく抱きしめた。


「ああ。君のすべての情報を、今夜も隅々まで、私だけが読み解いて(愛し尽くして)やろう」


世界中の情報をビジネスに変えたえげつない計画の裏で。

 私たち二人の、誰にも邪魔されない、そして神ですら検索できない甘すぎる夜の時間は、果てしなく深く続いていくのだった。


 魔導商会A&Lの世界支配の覇道と、大公閣下の重すぎる溺愛は、いよいよ世界の根幹を揺るがす最終局面へと向けて、さらに激しく、痛快に加速していくのだった。


(第29話 終わり)

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