♡ジレンマその2♡社畜令嬢《高飛 鷹子》!?
前回までの!!
『没落ジレンマ社畜令嬢はコンカフェで働く自分の執事を推して恋に堕ちる♡』
世界的大企業〈高飛コーポレーション》の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》は、ある日。〈高飛コーポレーション〉の倒産に次ぐ、倒産により全てを失い没落令嬢となるーーーー。
いつもと変わらぬ麗しの優雅な朝食の最中の出来事で御座いましたーーーー。
「で?今日のスケジュールの確認をして頂戴!!」と。御嬢様が少し不機嫌な声で仰います。ので、ハイパーウルトラ執事である私は荘厳なバリトンボイスにてお応え致しました。
「ー本日の御嬢様のスケジュールはーこの後、〈高飛コーポレーション〉の破産手続き。そして昼には邸宅差し押さえにて退去。夜は地下強制労働施設にて過酷な肉体労働となっております」
「ーそうそうーこの後〈高飛コーポレーション〉の破産手続き。そして昼には邸宅差し押さえにて退去。夜は地下強制労働施設にて過酷な肉体労働……って、はぁぁああぁ!?アナタ何を言ってるの!?」
御嬢様は、見事な腹式呼吸で見事なツッコミをお入れになりました。
「今日のスケジュールは、この後!成金学園で受講後、お昼はテラスで優雅にランチタイム。夜はエステサロンの予約が入ってたでしょうよ!!」
早口で自分の今日の輝かしく優雅なスケジュールをまくしたてる御嬢様にハイパーウルトラ執事である私は、荘厳なバリトンボイスにてキッパリお応え致しました。
「ー全てーキャンセルにございます!!」
そして業務用のPCに保存されていた。とある映像を再生して御嬢様にご覧いただく。
「ー取り敢えずー此方をご覧ください」
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そうして再生された一つの映像。其処にはーー、
『ーーヤホー♪鷹子ちゃん♪』髭を蓄えたダンディズムを煮込んで固めた様な老紳士風情な男性の御姿ーー。
てか「パパ!?」そう。映っていたのは、世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》の父。世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の最高責任者すなわち社長の《高飛 鳶尾》その人であった。
映像の内容をまとめるとこうである。
高飛車な父は一言『父さんの会社倒産しちゃったwww』
つまらない親父ギャグを言い残し。
行き当たりばったりの父は海外へ高飛びーーーー。
名は体を表すとはこの事。高飛が高飛びした。
ーーそんなつまらない事を言ってる場合じゃなぃ!!
父が高飛びした今、全ての責任は、麗しき社長令嬢であったこの私。《高飛 鷹子》に課せられたーーーー。
兎にも角にも働き莫大な借金を返済しないと!!
途方に暮れるとはこの事。茫然自失な《高飛 鷹子》没落令嬢の前で〈高飛コーポレーション〉の敏腕黒幕ハイスペック執事として従事してきたハイパーウルトラ執事。その名も《飛車角》が、プツンと業務用のPCの電源を落とした。《高飛 鷹子》没落令嬢の金色の瞳映るのは真っ暗な画面。まるで《高飛 鷹子》没落令嬢の今の心を写したようだ。お先真っ暗と言う奴であるーーーー。
やらないといけない事はごまんとあるが、先ずわーー。
「…《飛車角》…今までありがとうー今日限りで、アナタを執事職から解任するわー長らく高飛家に仕えてくれて感謝しているわーこれからは、自分の為に生きなさい……」
…声が震える…ダメよ!鷹子!此処で泣いたら《飛車角》が執事を辞められなくなるじゃない!こんな不祥事に一介の執事を巻き込んじゃダメよ!高飛家の犠牲になるのは私だけでじゅうぶんだわ!
「即刻!荷物をまとめて高飛家から出ていきなさい!」
例え没落しても私は高飛家の誇り高き令嬢よ!せめて最後まで格好良く令嬢として振る舞わせて頂戴!!
「ー御断りさせて頂きますー」
「そう…わかったわ…え?今、アナタなんてったっ!?」高飛家の没落令嬢《高飛 鷹子》は、己の可憐な造りの桜貝の様な御耳を疑った。今、この執事ー御断りさせて頂きますーって、言ったの!?
「ーですからー執事職からの解任は、御免被ると申し上げております」断固とした《飛車角》の硬い声。この声で話す時は《飛車角》は断として、己の意見を曲げない。頑固者である。
「なっ!アナタ自分が何を言ってるかわかってるの!?」
尚も意志の強い硬い声で頑固な執事は言う。
「ー鷹子御嬢様はー本当に阿呆であらせられる!」
「なっ!阿呆とは何よ!失礼な!」
「失礼なのは鷹子御嬢様にございます!!」
ピシャリと雷が落ちた様に《飛車角》がいつになく声を荒げて言う。
「なっ!何よ!何をそんなに怒ってるのよ!!」
もう!感情がグチャグチャよ!涙で視界が滲む……。
すると。《飛車角》は知的なステンレスメガネの奥の切れ長の黒い瞳で真っ直ぐに私を見詰めて静かに言うのだ。
「御嬢様は、執事と言う生き物の本質をわかっていないのです。私は《高飛 鷹子》御嬢様ー貴女が生まれた時からお仕えしているー貴女の執事です!!乳飲み子の頃は、おしめを替え。夜泣きをあやし。泣き止まないので、でないと分かっている。乳を吸わせた事もあります!!」
「そんな事は今、言わんで良い!!けど!!その節はどうもありがとう!!」一応御礼を言っておく!!
「その結果!!私の乳首は成人男性の平均的な乳首の大きさより一回り大きいです!!」
「ちょっと何の話してんのよ!!と思ってるけど一応謝っておくわ!!ごめん!!」《高飛 鷹子》は執事の《飛車角》に乳首の件で謝罪した。
「ーつまりー執事と言う生き物は!!己の仕える主人に乳首をはじめ人生を捧げ仕えているのです!!それをわかっていない御嬢様に《飛車角》は怒り乳頭…違った…怒り心頭でございます!!」
執事の《飛車角》の真っ直ぐな乳頭、違った。怒り心頭な言葉に《高飛 鷹子》の乳頭、違った。心頭が震えるーー。若干、乳首をはじめの下りが気にはなったが、取り敢えず置いておこう。《飛車角》の執事の主張を聞こう!!
「主人が没落したからなんです?執事を辞める理由になんてなりません!!それにそもそも!!同仕様も無かった高飛家をここまで一世代で成金にまで仕立て上げたのは、この私ー《飛車角》ーにございます!!」
《飛車角》の執事の主張に《高飛 鷹子》は思い出した。
そうだ。そうだった。ー《飛車角》ーが、高飛家を世界的大企業〈高飛コーポレーション〉としてくれたのだった。母を幼い頃に亡くし。男の身でありながら私に乳首まで捧げて幼い私をここまで育ててくれたのもー《飛車角》ーだった。
「私は《高飛 鷹子》御嬢様にお仕えする敏腕黒幕ハイスペックハイパーウルトラ執事。その名も。《飛車角》この命尽きるその日まで鷹子御嬢様ー貴女にお仕え致しますー」
「ー《飛車角》ー若干、敏腕黒幕ハイスペックハイパーウルトラ執事の下りがウザイけど…貴女の忠誠に敬意を払うわ…ありがとう」
そして改めて若干ウザイ、敏腕黒幕ハイスペックハイパーウルトラ執事その名も。《飛車角》ー私の執事ーに告げる。
「ー《飛車角》ー地下の労働地獄まで、社長令嬢から社畜令嬢へと相成った私に御一緒してくださるかしら?」若干ウザイ敏腕黒幕ハイスペックハイパーウルトラ執事その名も。《飛車角》ー私の執事ーは、満足気に知的なステンレスメガネの奥の切れ長の瞳を細めて、何時ものバリトンボイスで旋律を奏でる様にボウアンドスクレープのお辞儀をして魅せて満足気に言ったのだった。
「ーー仰せの儘にーー」
こうしてその日。麗らかな春の日差しが注ぐ頃。麗しき社長令嬢であった《高飛 鷹子》は〈高飛コーポレーション〉の破産手続きに追われ。そして昼には邸宅差し押さえにて退去し、夜は地下強制労働施設にて過酷な肉体労働を課せられる。麗しき社長令嬢から社畜令嬢へと相成ったのであった。
♡ジレンマその2♡社畜令嬢《高飛 鷹子》!?〜閉幕〜
♡ジレンマその3♡地下強制労働施設!!へ続く。
社畜令嬢《高飛 鷹子》と敏腕黒幕ハイスペックハイパーウルトラ執事ー《飛車角》ーの命運や如何に!?!?
頑張れ!!社畜令嬢《高飛 鷹子》!!
頑張れ!!敏腕黒幕ハイスペックハイパーウルトラ執事ー《飛車角》ー!!




