♡ジレンマその1♡社長令嬢《高飛 鷹子》❣❣
眩しい朝日が天蓋付きの豪奢なベッドを眩く照らし。清々しい朝の始まりを告げたーー。天蓋付きの豪奢なベッドにて深い眠りに落ちていた。世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》は、その麗しい瞼の裏に希望に満ちた朝の訪れを感じて、そっと長く美しい睫毛を可憐に震わせて夢の世界から夢のような現実の世界へと覚醒をはたした。
「ーーん〜〜」上等で高級の全てを施した純白のまるでウェディングドレスの様なシルクのネグリジェをフワリと妖精かはたまた天使の羽根かと錯覚する程に可憐な仕草ではためかせシルクの様な絹肌の繊細な作りの生白い腕を天蓋へと向けて伸びをするーー。
「〜ふぁ〜」子猫の様な欠伸を一つ。そして伸びやかに猫のような靭やかな仕草で天蓋付きのベッドから出た。
ーさぁー今日も。世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》の華麗なる一日が幕を開けたのだった。
「…《飛車角》…」不意に世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》が、この物語の冒頭より。自主的にナレーションを務めている。ーー私。ああ。申し遅れました。世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》樣が幼き頃より。〈高飛コーポレーション〉の敏腕黒幕ハイスペック執事として従事してきたハイパーウルトラ執事。その名も《飛車角》と申します。ーー以後、お見知りおきを。
「ー《飛車角》ーちょっと、聞いてるの!?」
「ー何でございましょう?ー鷹子御嬢様」
「『何でございましょう?鷹子御嬢様』じゃないわよ!!毎朝、毎朝、そのウザイ自主的なナレーション!?やめてくださる!?てか、誰に向けてのナレーションよ!!そしてアナタは誰に向けて自己紹介しているの!?」
「ーそれは、この物語の読者樣に向けてでございますー何事も先ずはご挨拶からでございますよ。鷹子御嬢様」
「発言がメタメタすぎるのよアナタは!!そして何かその世にもかくにも奇妙な感じのストーリーテラーぶってるのがまたムカつくわね!!もうグラサンお掛けなさいな!!」
「ーハハッー鷹子御嬢様はさては阿呆でございますね?私の耳には既に知的で尚且つクールに光るステンレスメガネが掛かっているのですよ《飛車角》の耳空いてません(笑)」
「全ての台詞がムカつくけども!!最後の(笑)が特にムカついてしょうがないわね!!」
そして、良い感じでお目が覚めた世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》樣は、アンニュイに溜め息を吐かれました。《高飛 鷹子》アンニュイな十九歳。身長166cm。体重ーー、「《飛車角》!!勝手に個人情報流出するのやめていただけまして!?」あら。残念。読者の皆々様に世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》樣のマル秘プロフィールをお伝えしようとした矢先。当の御本人様より阻止されてしまいました。残念。残念。
「何が残念。残念。よ!!」
「御嬢様ー私のモノローグを勝手に読まれるのやめて頂いても宜しいでしょうかー」
「アナタには言われたくないわ個人情報流出執事!!」
はぁはぁと朝から度重なるツッコミを人知れずなされた世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》樣は、息を乱して仰います。
「僭越ながら御嬢様ーこの大コンプライアンス時代ー個人情報流出執事等と言う非常にセンシティブな渾名は名誉毀損にあたります。どうかお気をつけくださいまし」
「だから!!主人の個人情報を流出しようとするアナタには言われたないわ!!ーはぁはぁ、もういいわ。朝からつまらないツッコミをさせないで頂戴。不毛よ。不毛。またつまらぬものにツッコんでしまったわ。早く朝食にして頂戴!!」
「ーー仰せの儘にーー」
こうしてやっと次の場面へと我々は進みます。
「誰のせいで話しが進まないと思ってんのよ!!」
世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》樣は、等で高級の全てを施した純白のまるでウェディングドレスの様なシルクのネグリジェの上に薄手のローブを纏い色白の拳で私に物理的にも正拳突きを入れました「Ouch!」
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眩しい朝日が世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》御嬢様の鷹色の縦ロールと金色の瞳を照らすーー。御嬢様は毎朝金色と大理石で彩られた豪奢な洗面台にて御顔を磨き、お歯を洗い、御手洗にてお花を摘み、薔薇の木を伐採致しーー「《飛車角》!!そんな事細かいナレーションはなくて結構よ!!後、言うなら、御顔を洗い、お歯を磨き、でしょう!!御顔を磨き、お歯を洗い、って何よ!!」
「ーハハッー御嬢様におかれましては今日もご機嫌麗しく結構な事にございます」
「ご機嫌麗しくないわよ。早く紅茶と小倉トーストと茹で卵の何時もの朝食を用意して頂戴!!」
「ーー仰せの儘にーー」
新鮮な緑に囲まれた中庭のガーデンファニチャーの白いソファへと優雅に腰掛ける世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》御嬢様へとボウアンドスクレープのお辞儀をして魅せて颯爽と無駄に華美で派手な動作で紅茶を淹れるーー。
「…《飛車角》…いつも思うのだけれど。その紅茶を無駄に高い位置から注ぐのには、何か意味があるの?」
「ーハハッー御嬢様はアホでございますね。意味など有りません。パフォーマンスにございます。紅茶を無駄に高い位置から注いでいたらカッコイイじゃないですか」
(※飛車角さん個人の感想で御座います。パフォーマンスの他に茶葉のジャンピングの促進や香りを引き立てる、温度を下げる、等のちゃんとした理由が御座います❣❣)
「…………」
世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢《高飛 鷹子》御嬢様が生暖かい目で私。こと。〈高飛コーポレーション〉の敏腕黒幕ハイスペック執事として従事してきたハイパーウルトラ執事。その名も《飛車角》を見ています。その生暖かい目線。良いですね。ゾクゾクします。
御嬢様に生暖かく見守られながら私ハイパーウルトラ執事その名も《飛車角》は、馨しい紅茶を御上品な白磁器の繊細なティーカップへとアクロバティックに注ぎ淹れ御嬢様へと捧げるーー「ー朝は、あっさり。アッサムティーにございますーお好みでミルクをどうぞ」
「ー朝は、あっさり。アッサムティー朝あさ言っててうるさいけど…どうも…ありがとうー」
御嬢様が繊細な指で馨しい紅茶の注がれた御上品な白磁器の繊細なティーカップに添えて優雅に摘み上げ薄い飲み口のティーカップの縁に赤い唇を口付けーー紅茶を一口啜る。一口目は、あっさり。ストレートで味わい。次にティーカップと同じ仕様の磁器の繊細なミルクピッチャーを白磁器の繊細なティーカップへと傾け純白のシルクの様なミルクを注ぐ。
そして銀色の華美なティースプーンで純白のシルクの様なミルクを注いだ。あっさり。アッサムティーを混ぜ。あっさり。アッサムミルクティーにして、改めて御上品な白磁器の繊細なティーカップに添えて優雅に摘み上げ薄い飲み口のティーカップの縁に赤い唇を口付けーーあっさり。アッサムミルクティーを一口啜る。
「ーはぁー美味しい♡」
感嘆の吐息と共に御嬢様が仰います。
「アナタって、色々とウザイけど。美味しい紅茶を淹れてくれるのよね〜〜。其処だけは感謝だわ♡」
「ー其処だけーの下りがとても気にはなりますが、まぁ。置いといて、此方ー御嬢様ご所望のー小倉トーストと茹で卵の朝食でございますーオマケにサラダとデザートにフルーツ盛り合わせを添えて」
「デザートのフルーツ盛り合わせはとても嬉しいわ♡…サラダはいらない…」
「ーいけませんー御嬢様。サラダもちゃんとお召し上がりになってくださいまし」
「…私は、草食動物では無いの…」
「ーそうですねー御嬢様は、雑食動物であらせられます。さぁ。サラダをどうぞーあ〜〜ん♡ー」
ハイパーウルトラ執事である私は、銀のフォークにサラダを刺して御嬢様の赤い唇へとグイグイ押し付ける。
「ちょっ、ちょっと!!やめなさいよ!!私は菜食主義じゃないって言ってるの!!」
「ー御嬢様は、クソガキでございますか!?ーこのハイパーウルトラ執事である私の極上のーあ〜〜ん♡ーを拒否なさるとは頂けません!!」
「誰がクソガキよ!!このクソ執事!!」
「ー今ですー!!」御嬢様がアホみたいに暴言を吐いたその隙にアホみたいに開いたお口にサラダをブスリーー!!
「ーーモガモガ!!モガモガモガ!!」
御嬢様が負けん気の強い金色の瞳を恨めしそうに歪めてこのハイパーウルトラ執事である私を睨みつける。良いですね。ゾクゾクします。私は大満足にございます。
そして大満足なハイパーウルトラ執事である私に苦々しい表情で何とか食べ終えた御嬢様が「サラダまずっ!」と。余計な一言をぼやきつつ。お口直しとばかりに大好きな小倉トーストと茹で卵を貪り食しておられます。
「ー御嬢様ー仮にも世界的大企業〈高飛コーポレーション〉の麗しき社長令嬢であられる。御嬢様が小倉トーストと茹で卵をいくら大好きだからとは言え。貪り食すのは、どうかと思います……」
「ー誰のせいだと思ってんのよ!アナタが無理矢理サラダを食べさせるからー今、口の中がサラダボウルなのよ!野菜との共生の難しさを文字通り噛み締めとるわ!!」
早くも小倉トーストと茹で卵を貪り食し。デザートのフルーツ盛り合わせに御嬢様が口を付けた頃合いにーー「で?今日のスケジュールの確認をして頂戴!!」と。御嬢様が少し不機嫌な声で仰います。ので、ハイパーウルトラ執事である私は、荘厳なバリトンボイスにてお応え致しました。
「ー本日の御嬢様のスケジュールはーこの後、〈高飛コーポレーション〉の破産手続き。そして昼には邸宅差し押さえにて退去。夜は地下強制労働施設にて過酷な肉体労働となっております」
「ーそうそうーこの後〈高飛コーポレーション〉の破産手続き。そして昼には邸宅差し押さえにて退去。夜は地下強制労働施設にて過酷な肉体労働……って、はぁぁあぁあぁ!?アナタ何を言ってるの!?」
御嬢様は、見事な腹式呼吸で見事なツッコミをお入れになりました。
「今日のスケジュールは、この後!成金学園で受講後、お昼はテラスで優雅にランチタイム。夜はエステサロンの予約が入ってたでしょうよ!!」
早口で自分の今日の輝かしく優雅なスケジュールをまくしたてる御嬢様にハイパーウルトラ執事である私は、荘厳なバリトンボイスにてキッパリお応え致しました。
「ー全てーキャンセルにございます!!」
そして業務用のPCに保存されていた。とある映像を再生して御嬢様にご覧いただく。
「ー取り敢えずー此方をご覧ください」
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♡ジレンマその1♡社長令嬢《高飛 鷹子》❣❣〜閉幕〜
♡ジレンマその2♡社畜令嬢《高飛 鷹子》!?へ続く。
麗しの社長令嬢《高飛 鷹子》❣❣
次回まさかの社畜令嬢になるーーーー!?
敏腕黒幕ハイスペックハイパーウルトラ執事ー《飛車角》ー二人の命運や如何に!?!?
頑張れ!!社畜令嬢《高飛 鷹子》!!
頑張れ!!敏腕黒幕ハイスペックハイパーウルトラ執事ー《飛車角》ー!!




