魔武器と使い魔召喚ほどベタな展開は無い
プレハブ内、暫く経っても他の生徒が來気配は無かった。
今現在の時間は午後6時半、夕食作りを始めるには丁度良い時間だ。
「ナギ、起きてくれ」
ルナは夢の世界に旅立っているナギを連れ戻すために揺さぶる、が全く起きてくれない。
「仕方無い…『雷の神よ、無限の世界に旅立てり彼の者を現へと手引きせよ“グッドモーニンギスパーク”』!」
バチバチバチッ!
ナギの体に無数の雷電が走る。しかし…。
「反応が無い…て」
「主は妾を殺す気か?」
「何も…起きてるならそう言ってくれれば」
「ずっと前から起きていたわい。と言うより普通、初級にも満たない嗜好魔法をわざわざ詠唱するな」
「ナギがその程度で死ぬとは思わないさ」
ナギはむぅ、と頬を膨らませる。
「しかし、の」
「んあ?」
ルナはナギが急に何か含んだ様な物言いをしてきたせいで素っ頓狂な声を上げてしまった。
「おかしいとは思わんかの?」
「やっぱり?」
薄々気付いていた。この小屋にいるのは二匹の獣。
言い換えれば“隔離”されているのだ。
「参ったね、こりゃ」
人種差別の法律は何世紀も前に廃止されている…のにも拘らず、未だにその均衡の壁が崩れていないのだ。
「妾はこの世界では聖獣じゃと言うのに、この風当たりじゃ。流石に腹に据えかねるのぉ」
「この前まで洞穴で暮らしていた奴が良く言うよ」
「何、言ってみたかっただけじゃ」
――――そんなこんなで夕食。
「何も出来ないのは、辛い」
「何もしないのが一番じゃ」
「くそぉ、自覚がある分だけ余計に悔しい」
ナギの作った夕食を前にして何時もの様に自分を呪いながら頭を抱える。
「…母親がいて良かったのぉ」
「普通、母親の料理がカオスなのが誰かの中ではベタなネタだったのに…裏切られた!」
「実に含みの有る言い方じゃの」
因みに誰かの得意料理は白いご飯に味噌汁、というのは大体の人間が出来る事でもあるのでさして珍しい事でも無い。
「どうせインスタントだろ…ぐすん」
「100%手作りなのじゃ」
「マジ?」
「らしい…では無く事実じゃ」
「ぜ、絶望した!!」
項垂れるルナ。
ずずずっと、それを余所に自家製味噌で作られた味噌汁を啜るナギ。
「貰い手が居ないなら今の内じゃぞ?」
「な、何がだ?」
「その時は童がそなたの嫁になっても構わん。寧ろ本望じゃが♪」
「よ、嫁ってナギはお――――」
「可愛いは正義、じゃ」
「…ぐぅ、納得できないのに…反論ができない」
こうして一日が過ぎていった。
● ● ●
――翌日。
「来てるな、落ちこぼれ共」
やはりむかっ腹が立つのは同じらしく、周り(ナギとルナ以外)はエリスを睨んでいた。
「悔しく、ないの…?」
隣の女子生徒がこっそりと話しかけてくる。
「じゃのぉ。妾の事はどうでも良いとして、周りが馬鹿にされるのは流石に嫌じゃの」
「ならなんで…」
「五日は彼奴に罰が当たる、因果応報と言うやつじゃが…その事はルナも解っておる」
一層、女子生徒の眉間に皺が寄る。
「何時かってそんな」
「今は授業に集中せい、話なら後で聞いてやるからの」
「……」
午前の授業が終了し、今は昼時。
ナギはさっきの女子生徒に声を掛ける。
「のう、妾達と一緒に昼飯でもどうじゃ?」
そして現在校舎の屋上。
「妾特製の弁当じゃ」
重箱と呼ばれるそれにぎっしりと詰まれた、色取り取りの料理。
ざっと五段はある。
「何時の間に食材を買ってあったんだ?」
「学園に来る前に異空間へ入れて置いたんじゃが?」
「気付かなかった」
「普通の者でも普通は気付かんよ」
「…それ、フォロー?」
ナギとルナのやり取りを見ていた女子生徒は驚いていた。
「貴方達知り合いなの?」
「ああ」
「そうじゃが?」
二人が素っ気なく言ったので、彼女は眼を見開きながらルナを見る。
「あ、じゃあナギ…さんが言ってた“ルナ”って」
「僕の事さ」
「じゅ、獣人…」
「肉球でも触るかい?」
いきなりルナは女子生徒に向けて掌を差し出す。
「はう、肉球…」
女子生徒は顔を紅くする。落とし文句らしき言葉がルナの口から放たれる。
「それを無自覚でやるお主が怖い」
「肉きゅ…はっ、わ私とした事が!」
わたわたと慌てる。
「も、申し遅れました。私、マルチダ=フェリアと申します」
マルチダ=フェリア。
少し蒼みがかった短めの白髪に幼い顔立ちの少女である。
やや清楚な感じのお嬢様と言う感じだ。
「フェリアって、聖霊魔法を得意とする貴族の?」
「あ、はい…」
ルナが聞き返すと彼女の顔が一瞬暗くなる。
「さっきからお前さんの魔力を探っておるが…力ある故の迫害じゃな」
「…はい」
「成程。見た所、君は実力があるね?」
「はい、でも…」
マルチダの顔が一層暗くなる。
(ふむ…)
「実力があるからこそ、恐怖の対象にみなされてしまう、か。嘗ての妾と同じじゃな」
「ナギさんも、ですか?」
「妾もの、親も強大な力を有して居ってな。周りからは化け物と呼ばれておったのじゃ」
「待てナギ、それは始めて聞くぞ?」
ルナが驚いてナギに寄る。
「何時の世も、何時の世界もそうじゃ。力がある故の葛藤、恐れ。何も悪い事をしておらんというに化物だと蔑まれ、常に命を狙われてきた事か。…あ奴等の心が化物にしておるのではないかと何度思った事か」
しんみりとした空気が辺りを包む。
「おお、そうじゃ。マルチダ、ルナ、早く食べんと授業が始まってしまうぞ」
「あ、ああ」
「そ、そうだね」
ナギ達は急いで昼食を済ませ、授業に向かった。
――――闘技場。
そこは神聖なる戦いの場にして、今回授業を行うのに適した場所。
午後の授業は、どうやら此処で行うらしい。
「これから魔武器と使い魔契約を行う」
そうこうしている内にマルチダが呼ばれた。
(ええっと、この場合少量の魔力を含んだ血液を魔方陣に垂らさないと駄目みたいなのかな)
色々弱気な考えが渦巻いていた。
誰だって痛いのは嫌だ。
手順道理に血液を魔方陣に垂らす、と光り出しマルチダを包み込んだ。
「――――あっ」
(優しい光)
『お初にお目に掛かります』
「貴方、は?」
そこには一人の男性が居た。
肩まで届く金色の髪に整った顔、青色のライトアーマーを着ていた。
背には羽、腰にはレイピアと思しき剣が差さっている。
『私は聖霊騎士、ルキシオン。私を呼びだしたのは貴女ですね?』
「あ、はい! …わ、私はマルチダ=フェリアと申します」
ルキシオンはおどおどするマルチダの前に行くと膝をつき、マルチダの右手を取った。
『吾、聖霊騎士ルキシオン=キュアローは今日、この日この時を以てマルチダ=フェリアに忠誠を誓う事を誓いましょう』
すると右手から淡い光が放ち、何かの紋章が浮かび上がった。
『それはキュアローの紋章。その紋章を持って、念じればいつでもあなたの傍に現れ、守りましょう…マルチダお嬢様』
「…え?」
光が止んだ。
そこにマルチダは立っていた。
(今お嬢様って…)
「マルチダ、何を呆けている。さっさと退け」
「マルチダ」
「ルナさん」
「呼び捨てで構わないさ」
「でも…」
マルチダは俯く。
「本人が良いと言っておるのじゃ、素直にそう呼んでやってくれんかの。妾の事も含めて」
「いいん、ですか?」
「ああ」
「良い」
「…はい。ナギ、ルナ」
彼女は微笑んだ。
やはり可愛いは正義だ、と思った二人だった。
「ルナの番が来た」
「じゃ、行って来る」
因みにこの順番はくじのせいである。
その結果、ナギが最後となってしまった。
「こうしてっと、おお!?」
光がルナを包んだ。
ルナの眼が開く。
『おいおい、使い魔の契約破棄されたと思ったらまたするのか。よりによってお前だとはよ』
「フェンリル…」
『(面倒臭いし)やらねーよ』
「何故だ?」
『ああ? てめーが“天下無双の獣王”の娘だからに決まってんだろうが。やった所でどうせボロクソに負けるんだ、だったらやらねー方が身のためでもあっからよ。おらよ、俺の名を憶えているな?』
「…“ドラウプニル”」
『…はっ、上等。契約、成立だ』
すう…と光が、消える。
(お、魔力が増えたか)
ルナはマルチダとナギの所へ戻る。
「何じゃ、早かったのー」
「ナギ、お前の考えが正しければそれで合ってる」
(と言う事はあ奴、か)
そしてとうとう最後。
「覚悟を決めてくるぞい」
ナギは召喚陣の前に立つと、血を垂らす。
そして…。
● ● ●
『余を呼び付けたのはお主かえ?』
「妾で合っておるぞ」
獅子の様な顔に鹿の様な角、身体は緑色の蛇の様な感じで腕が一対。
『余は龍神、乙姫と申す。見ての通り、龍神と呼ばれておる物じゃえ』
「妾はナギ=ハゴロモ…いや、羽衣巫じゃ。乙姫とやら、人化は可能か」
龍神ははてと感じながらも人化する。
「これで良いかえ?」
「問題は無い。寧ろその姿の方が今は有り難い」
『そなたが申すならこの姿でいよう。他には何かないかえ?』
「ならば、妾と契約してくれんかのう?」
『そうじゃのう、余は長年竜宮城におるせいか、外の世界を思いの他知らんのじゃ。余がそれで良いのであれば構わないが…それでも良いかえ?』
「うむ、良い機会と思えばそれで良い」
『余の力の一部をそちに譲ろう』
ナギの体に大鎧が現れる。
『それは龍神の大鎧『飛来矢』。物理は効かんし、魔法は避ける。それがこの鎧じゃ』
「ほう、十分じゃ」
『余の額にそちの魔力を流せば契約は成立するぞい』
「うむ」
ナギは流そうとした、が…。
「おお、忘れておった」
『どうしたのじゃ?』
「失念しておったわい。妾には、童自身に有る魔力が一切無いのじゃ」
乙姫は驚いたが、冷静に話す。
『ならば代わりの力はあるかえ?』
「霊力と妖力なら十分過ぎる程じゃ」
『ならば、霊力を流してくれんかの? 流石に妖力というのは聞いて恐いと感じるのでな』
「しかと、心得た」
ナギは、乙姫に霊力を流す。
「これで契約は成立したの、ナギ様」
「じゃのぉ。…しかしの、乙姫よ」
『どうしたのかえ?』
「こうしてみると使い魔召喚は、妾に取っては不安だったのじゃ」
乙姫はその言葉に疑問を抱いた。
“だった”?
「本来なら、妾は使い魔として召喚されてもおかしくない存在なのじゃ」
『と、申されますと?』
「妾は妖怪。…つまりそなたや聖霊と同じ、高位の存在なのじゃからの」
『む!?』
この時程乙姫は驚いた日は無いだろう。
何せ使い魔契約した者が、よもや自分と同じ存在の人物等と、思いもよらなかったからだ。
「…まぁそれはさておき、じゃ」
「何か続きか?」
ナギは一息つくと、
「実はのぉ、今魔法学園で授業を受けている最中なのじゃ」
「余が呼ばれた件はその所為じゃ、と?」
「その通りじゃ」
ナギは言い切った。
「それが使い魔、及び魔武器の召喚、契約の儀式の授業じゃとしたら?」
「其れならば合点がゆくぞよ」
「そなたと巡り合えて、妾は嬉しいのぉ」
『余もじゃ、まさかそちと、しかも同胞という立場の者と出会えるとは…』
「実に」
『恐悦至極』
「『じゃのう』」
じんわりと感動が心に沁み渡る中、乙姫が口を開く。
「そろそろ向こうへ戻らんと、周りが心配するぞえ?」
「うむ、その様じゃのぉ」
光が消えた。
これで全員、使い魔を召還した事になる。
続いて、魔武器の召喚である。
因みに、ルナとナギ共に魔武器を召還しているため、副装備で身に着けるものを作った。
結果は次の通りである。
ルナ…魔力抑制リストバンド「(左)天上天下」「(右)唯我独尊」
ナギ…魔力抑制ペンダント「八尺瓊勾玉の勾玉」
を見事に作り上げた。
「ううむ、只の服飾品じゃなぁ」
マルチダは、ナギとルナの魔武器に疑問を抱くが、わざとらしくナギの一言により一蹴された。そりゃそうだ、彼らは魔力のコントロールが他の者より一線を画しているからだ。
実を言うと二人共、既に魔武器を創り上げ契約しているからに過ぎないが…。
「おい見ろよ」
「あはは」
「やっぱり落ちこぼれか」
何か嫌な声が聞こえてくる。
――――そう言えばこの授業、全クラス合同の授業だったなと思いだす。
「ん?ありゃ獣人じゃないか?」
「うわ、やべえ」
「殺されちゃうよー」
Sクラスと思しき生徒が此方を見て嫌味を放ってきた。
クラスはタイの色によって決まる。Fはグレー、Eはレッド、Dはイエロー、CはブルーBはシルバーAはゴールド、Sはブラック&ホワイトと言った具合である。
《ナギ様。何じゃ、あ奴等は》
突然頭の中で声が響いて来た。
「只の世間一般を知らん糞餓鬼共じゃ」
『成程』
「童より社会常識を叩き込まれた貴族の癖して最低な奴等じゃ、気にするでないぞ? のう、乙姫よ」
『承知』
わざとナギは周りに聞こえる様に言い放った。
(使い魔と会話しているのか? それにしては随分辛辣な会話だな)
ルナは苦笑いをした。しかしその顔は呆れた様な感じだった。
「何だと!?」
ナギの一声が効いたのか、Sクラスのガキ大将もといいじめグループのリーダーの男子がナギの挑発により反応した。
「お主程度なら妾の言葉なぞ、意に介さない筈じゃがのぉ」
ナギは惚ける。
「ふざけんのも大概にしやがれ!」
既に男子生徒の顔は赤い、血が上っているのは当たり前だ。
『ナギ様…?』
「折角じゃ、妾の戦いを見る絶好のチャンスに成りうる状況になったんじゃ…」
「ふむ」
「ほ、ほ、ほ。なに、ふざけて等おらんよ」
ナギは笑って見せる。
随分と、余裕な様子で、まるで嘲笑うかのように厭味ったらしく男子生徒に視線を送った。
「舐めるな、糞餓鬼が」
「ほう?」
ぎろり、と獣の瞳がナギに因縁を付けた男子生徒を捉えた。
普段のナギからは想像も付かない様な心の底から凍り付く様な殺気が、男子生徒を襲う。
「ひぃっ」
男子生徒は少し吹き飛んだが、体勢を立て直し着地した。
「くそぉっ! 『バーストチェイン』!」
男子生徒は着地したと同時に中級魔法をナギに向けて正確に撃つ。
火属性の鎖がナギを捉え巻き付こうと、じゃらじゃらと音を立てながら向かってくる。
――捕らえた!
――捕らえられた!
男子生徒は勝利を、その他の生徒は絶望を確信する。
しかしそれが届く前に“爆ぜ”た。
「は?」
訳が解らなかった。
それ以前に認めたくなかった。
鎖が断ち斬られたのだ。
ナギの右手に片刃の曲刀…太刀と呼ばれる日本刀を携えていた。
「何だ…ありゃ」
「…退魔刀・『蜘蛛切丸』」
(出た、か)
『何じゃぁあれは!?』
蜘蛛切丸と呼ばれた刀の切っ先が煌めいた。
「『バーストチェイン』!」
――――一閃。
鎖がばらばらに斬り裂かれる。
一瞬の出来事であった…が、綺麗に微塵切りに断たれていた。
裂かれた鎖の破片が散りとなって消え失せていく。
しかしそこにナギはいなかった。
では何処に?
「『山より流れ出る水土』」
いきなり空中から声が聞こえた。
「妖の極・木の葉変化の術」
どろん、という音と共に“もう一人の”男子生徒が地上に降り立っていた。
「何をした?」
「なぁに、只の“お遊び”だ」
「お遊び、だと?」
「はっ、ただ単に『ミッドナイトシアター』を少し弄っただけじゃねえか」
周りは驚愕した。
――――何だ、あれは?
――――それよりもあいつに変身した!?
周りは、余りの展開にざわつき始めていた。
「『ミラージュ』!? いや、魔力を感じ無かっただと…!?」
「『バーストチェイン』」
偽男子生徒、そして四方八方から炎の鎖が無数に現れ男子生徒に巻き付く。――そして、
爆ぜた。
「う…ぐ…な…馬鹿…な…!?」
有り得ない、と言いたいのだろうが上手く喋る事が出来ない。
「け、なっさけねえなぁ。只の落ちこぼれに負けるなんざぁよお?」
偽男子生徒、もといナギは男子生徒の喋り方であろう言葉で男子生徒を見た。
「くッ…そ……がぁ」
“火を纏う魔力の鎖”が男子生徒をぎりぎりと音を立てて締め上げる。
ナギはその鎖を掴み、怒気を込めて叫ぶ。
「俺に魔力を作る器官はねぇ、けどてめぇは負けた。何故だか解るか?」
男子生徒は力なくナギを睨む。
「その舐め腐った態度だ。それと力は傷付けるためにあるんじゃねぇ、守るためにあると習わなかったのか? はっ、だとしたらそいつ等は最低だな。守るのは何だ? 地位や名誉? 違ぇ。大切な人達だ! てめえがいつも見下していた奴等もだ。“弱きを助け、強きを挫く”そんな簡単な事も解らねぇ奴等なんぞ役にも立たんクズだ! 俺の前から失せやがれ、んでもって頭冷やして来いやぁ!」
鎖毎ぶん投げ、男子生徒を思いきり叩き付けた。
男子生徒はそのまま、叩き付けられた衝撃で「ぐぇ!?」という嫌な声と共に意識を一瞬の内に刈り取られて、泡を吹きながら白目を剥いてしまうのであった。
「往くぞ」
変化を解いたナギは、哀れみの眼で男子生徒をちらりと見、それからくるりと背を向け、闘技場を出ていった。
ルナは男子生徒に近付く。
「…手加減してくれて良かったな、でなきゃ今頃あんたは消炭みどこじゃ済まなかった」
そう言うと、ナギを追い掛けていった。
「あ、ちょっと!?」
マルチダも慌てて後を追って駆けて行く。
その後、ナギ達に因縁を掛けた男子生徒は暫く謹慎を言い渡されたのであった。




