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25話 フルコンボ(誤解)だどん♪

 大司教の件があった翌日、レイはノアとフィリアに事情聴取(拷問)の結果を伝えるために、会議室にいた。


「大司教は、魔王討伐で無防備な国に、精霊を呼び出して国を滅ぼす計画だったらしい。」

「父が、国を…」


 フィリアはショックを受けている。

(父に大切な家族を奪われた上に嘘をつかれていて、おまけに故郷を滅ぼされそうになった…ショックを受けて当然か。)


 レイはノアの方を見る。

 俯き、元気が無さそうだった。


「図書館で、ノアが見つけた研究室で行われていた実験についても、関与しているらしい。そして、2回目の戦場の精霊は、ノアの魔力がほとんどだったことがわかった。」

「私のですか…?」


 ノアは顔を上げ、驚いた顔をしている。


「だから、1回目と比べて落ち着いていたんだね。魔力の波長が合うノアが近くにいたから。」

「いえ、そういうことではなく…」


 ノアは、さらに説明しようとするが、止める。

(魔法陣は、大司教が使う前に私とヴァンさんで回収した。なんて言えない…)


「ノア、どうした?」

「い、いえ。なんでもないです…そんなことより、大司教は魔法の知識がありませんよね。誰かが協力していたんでしょうか?」


 ノアは焦って話を逸らす。


「そ、そうだな。彼に魔法の知識はない。協力者の話は、追々でだな。」

「父は、どうなる…?」


 フィリアは静かに聞く。


「大司教の座は降りることになるな。国を滅ぼそうとしたということで、世界機構に捕らえられるだろう。」

「世界機構…もう、父とは会えないと思った方が良さそうだ。」

「……そうだな。」


 ノアは、元気の無いフィリアを見て、少し後悔をした。

(フィリアさんのことを考えられていなかった…)


「フィリアさんは、これからどうするんですか?」

「とりあえず、第5司教として神にお仕えする。」

「司教様だったんですか?」

「ああ。勇者でもあり、司教でもあった。ま、これから忙しくなる。大司教を決めるとなると、分断が起きるのがお決まりみたいな感じだしな。」


 フィリアは、話が違う話題となったことで、少しだけ、いつも通りの会話に戻った。


「ノアは…」 ──ガシッ


 レイが、話すフィリアの頭を握り潰すように掴んだ。


「ノア様だろう?」

「はい…」 ガタガタガタ…


 死の危機を感じたフィリアは震える。


「ノア様は…どうするんですか……」

「様?…冒険者を続けますね。やらなきゃいけないことがあるので…」

「やらなきゃいけないこと?聞いてもいいか?」

「はい…いいですよ。私は2回、家族を失っています。実の両親は赤ん坊の頃に亡くなったので、覚えてません。ですが、育ててくれた義両親は……魔王の手下…に、殺されたんです。なので、その仇をとりたいと思ってます。」


 フィリアは、黙っている。


「あ、や…その、あまり重たい話ではないんですよ。」

「……」


 フィリアは黙ったままでいる。


「しかし、事情聴取(拷問)は大変だったな〜。急に、「大魔王の協力があった」とか言い出すんだよ。」

「へ…?」


 レイは、呑気に続ける。


「大魔王なら、もっと自分で動くはずだから協力なんて、絶対しないのに。」

「大魔王が関与してるんですか!」「大魔王が協力を?!」


 ノアとフィリアの2人は、すごい勢いで聞く。

 レイはニヤニヤしながら言う。


「大司教の証言ではな。だが、その可能性は無いと思うな。」

「なぜ、そういえるんですか?」

「ノアでも、4人の魔王を生み出しているのは、大魔王であることは知っているな?」

「はい。」

「でも、勇者国"ユアリーベ"の魔王は、半年ぐらい前に討伐されたが、魔王の出現はない。今までは討伐後1週間以内に、新しい魔王が君臨していたんだけどね。」

「つまり…?」


 ノアはわからなかった。半年経っていようが、魔王を生み出す可能性は十分にあるからだ。


「つまり、大魔王は機能していない。ということだよ。」

「だが!好機を待っている可能性もある!」

「いや、無いね!この世に溢れる負の感情の量からして、魔王に適任なやつは大量にいる。それなのに、魔王を生まないのは……飽きたのか、隠居生活か、息絶えたかだ。」

「父が、洗脳されていた可能性はないのか…?なら、別に父は悪くは…」


 フィリアは、少し期待する。だが、レイは首を横に振る。


「ありえない。大司教の負の感情なら、魔王にすればいい。だが、そうはしなかった。やったのは、せいぜい研究の手伝いくらいだな。」

「そうか…」

「いいか。フィリア。」

「なんだ?」

「お前には、他にも多くの家族がいるだろう。そいつらとの未来を楽しむのも、悪くないんじゃないか?二度と同じようなことが起こらないように。」

「っ!……わかった。」


 フィリアは何かを固く決意する。


「2人とも、改めて魔王討伐への協力をありがとう。」


 そう言って、フィリアは会議室から出ていった。


「レイさん、フィリアさんの他の"家族"って、どういうことですか?」

「フィリアは、養子だ。だから、教会の人はみんなフィリアの家族。」

「なるほど。では、私はこれで…」

(フィリアさんなら、きっと大丈夫。…疑問も1つ解決したし…)


 ノアは会議室から出ようとする。


「ノアは、大丈夫?」

「な、何がですか?」


 ノアは、レイの洞察力を警戒する。


「何か気になったり、不安だったりだよ。」

「え…あ、ありませんよ。あは、あはは…」

(ヴァンさんが魔法陣を、どう処分したのかがとても気になる!!)


 ノアはドアを開けかける。


「何か、気になるんだね?」


ビクッ!

(な…なぜわかるっ?)


「あはは!なんでわかるだろう〜って感じだね♪」

「い、いえ!」

「大丈夫!僕になんでも言ってごらん♪」

(頼られるチャンス!)


 『ノア、言いたくない時とか面倒な人と会った時は…』

 ノアは、学院にいるミリアたちを思い出す。


「お…乙女の事情があるんです!」


 そう言って、ノアは会議室を飛び出す。


「乙女…の、事情?」


 取り残されたレイは、ぽかぁんとしている。

 ノアは、急いでヴァンの部屋に向かう。


コンコンコンッ!

「ノアです!まだいますか!」

「なんだ?」


 ヴァンが出てくる。


「あ!まだいたんですね。よかった…」

「あの後、またすぐに冒険者として依頼を受けたんだ。その後も依頼…依頼……また依頼!ノアに会った後もだ!」

「それは、お疲れ様です。良ければ、少しお菓子でも食べませんか?お聞きしたいこともありますし。」

「聞きたいこと?いいが……」


 ヴァンはキョロキョロと辺りを見る。


「どうしたんですか?」

「いや、なんでもない……」

「?…では、行きましょう。」


 ノアとヴァンは、教会の出口を目指して歩き出す。

 その頃、レイは空間属性"スケルトン"で見つからないように、物陰からノアを見ていた。


「乙女……もしや、恋?つまり、ノアはあんなやつがいいのか?あの魔法オタクのノアが、人を好きになるとする。ノアの中で優先順位が相手1番になる可能性は…………ない!あるわけがない!ノアはそもそも、好きになるなら魔法が好きだという共通点がなければならない!だが、あいつ(ヴァン)は剣聖。というか、ただの脳筋野郎だしクズだ。好きになる要素は0に等しい。」


 レイの早口は、脳の処理が追いつかなくなった時のみに使われる。レイにとって、ノアの恋は脳がパンクするほどの衝撃があるものだった。


「だが……ノアのことだ。魔法好きでなくとも良くて、自分の自由にできれば良いと思う可能性がある。」


 レイは決して、ヴァンに魅力があるとは言わない。ヴァンには魅力が絶対に無い、と言っているようだ。


「よし。後をつければ、何かわかるだろう。」


 レイは、ノアとヴァンをつけていく。

 ノアとヴァンは、小さなカフェに入った。1番奥の席に座る。

 レイはバレないように変装し、ノアの後ろの席に座る。


「何を食べますか?お金は私が出しますよ。」

「いや、年下に出させるのは……」

「いいえ。私が誘ったんですから、私が払いますよ。」


 ノアは、今まで奢ってもらうことはあっても、奢ることは無かったためノリ気である。

 ノアの勢いと金欠から、ヴァンは奢ってもらおうと思った。


「いいのか?じゃあ、お言葉に甘……え?」


 ヴァンの視界に入ったのは、レイの睨みつける姿だった。

(あれは、ギルマス…………し、死ぬ!!)


「い、いえ!お気遣いなく!俺、自分の分は払います!」

「え…いいんですか?」

「はい!いいんです!」

「そう……ですか……」


 ノアは少し、しょぼんとしている。

 レイは、穏やかだが怖いオーラを纏った笑顔に戻った。

(うんうん♪おヴァン、図々しいぞ♪)


「そ、そういえば、用事があったんです!できれば、早めに済ませたいです!」

「あ…そうですか。お時間を取らせてしまい、すみません。では、単刀直入に聞きますね。」

「はい!」


 ノアは、少しヴァンに顔を近づけて、囁くように聞く。ただ周りに聞かれたくない、と思っての行動である。


「あの…この前の夜の話なんですが…」

「夜……あぁ!まほ…」

「しーっ!あまり聞かれたくないんです。できれば小声でお願いします。」

「わかった…」


 ノアとヴァンの距離は近くなる。小声のため、聞こえないからだ。

 レイは目をかっぴらいていた。

(夜の話?!ま、まさか、もうすでに2人は、恋仲?……あ”ぁ”んの野郎……!)


 レイは、ヴァンの言葉に耳をすます。


ノア 「それで…処分は?」

ヴァン 「しっかりやったぞ。」

レイ (しっかりヤった…?)



 1コンボ!



ノア 「どうやってですか?」

ヴァン 「それはもう激しく。」

レイ (ノアと激しく……?)



 2コンボ!!



ノア 「詳細に!」

ヴァン 「うっかり (精霊が)出てこないように、完全に (魔法陣を)ノックダウンした。」

レイ (うっかり (せい〇きが)出てこないように………?)



 3コンボ!!!



 レイのHPは0になった。

 ノアとヴァンは、気づかずに話し続ける。


「はぁ………ノックダウンって、どうやったんですか?」


 ノアは、ヴァンの抽象的な表現にうんざりしていた。


「ああ。ビリビリに破いて捨てた!」

「なるほど。完全にノックダウンできたかは、怪しいかもしれませんよ?」

「なに?!」

「繋げ合わせれば (呼び出すのが)イケる!と思う人はいると思います。」


レイ (グハッ…!イける…だと?)



 フルコンボだどん!!



「なるほど…それは、とても危険だな!だが、ゴミとして処理はされてしまっているだろうし…」

「というか、もう使われちゃいましたよ。」

「あ…そうだったな。本当にすまん!」

「いえ。使われた魔法陣が、ヴァンさんが処分した物(魔法陣)かは、わかりませんし。」

「そう言ってもらえるのは、ありがたい。……は!」


 ヴァンは、視界の隅に映る怒りのオーラに気づき、勢いよく立ち上がった。


「そ、そうだ!もう行かないと!もう、話は済んだよな?」

「あ…はい。ありがとうございました。」

「じゃ!」


 ヴァンはすぐに出ていってしまった。ノアは「ふぅ…」と一息つき、店員を呼ぶ。


「こちら、お水です。ご注文はお決まりですか?」

「は、はい!えっと…この、「ワクワクふわふワッフル」をお願いします。」

「かしこまりました。「ワクワクふわふワッフル」でーす!」


 店員はキッチンに戻っていく。

 ノアは水を一口飲み、落ち着く。


「魔法陣は、破かれただけでも使える可能性があるのかな?実験しないと…まずは、実験できる拠点を見つけないと。」


 ノアは魔法陣のことで夢中だ。

 その頃レイは、ヴァンの後をつけていた。ヴァンはすぐに教会に戻り、自室に戻ろうとする。


「なぁ…ヴァンだったよな?」

「え……ひっ!」


 ヴァンの顔色は一気に青くなる。レイはというと、とてもやつれており、今にも死にそうである。


「ちょっと話さないか?」

「は、はいぃ…」


 レイはヴァンを連れて会議室に行く。

 向かい合って座り、改めて互いの顔を見る。


「お前、依頼は?」

「え?…あ、その、依頼は全て片付いて、当分は受けないつもりです…」

「………そ。」


 レイは素っ気なく返事をする。

(「そ。」じゃねぇよ!この野郎レイ!お前が聞いたんだろうが!!)


「ああ。素っ気ない態度で悪かったね。」


 レイの言葉に、ヴァンは背筋が凍る。


「い、いえいえ…」

(え…なんでわかった…?だとしたら…)


「だとしたら……なんなんだ?」


 レイは的確に質問を重ねる。


「えーと…」

(こうなったら、言うしかないのか…!)


 ヴァンは覚悟を決める。


「実は…」

「いやだ!聞きたくない!お前がノアの恋人だなんて、絶対に認めない!」

「………え、コイビト?」

(コイビト……こいびと………あ!恋人!)


 レイは頭を抱えながら話し続ける。


「ノアが、お前のような脳筋野郎を好きになるなんて、ありえない!ノアはきっと、僕のような「魔法が大好きな紳士的で、ノアのことを1番に想う男」が良いに決まってる!」

「へ、へぇ…」

(良かった…!)


 ヴァンはほっとする。


「良かったって?」

「いえ、俺が心配してたことじゃなかったので、良かったって……あ!」

「ほぉん……何か知られてまずいことでも?」

「あ、えっと…」

「ま、後で聞くよ。で?ノアとはどういう関係なんだ?」

「え…うーん……」


 ヴァンは脳筋。これといった関係ではないため、名前をつけるのが難しい。


「おい…濁すってことは、そういうことだよなぁ?」

「ち、違います!えー…恋人ではないです!とも…だち?」

「友達…それは確かか?」


 レイは怒りのオーラを出す。


「はい!絶対です!」


 レイは黙ってヴァンを睨みつける。徐々に怒りのオーラをしまう。


「本当のことらしいな。そうだよな!2人はあまりにもタイプが違いすぎる。ノアは勇者の血をひくからなぁ。」

「……今、なんて?」

「いや。なんでもないよ。じゃ、疑いが晴れたことだし、これで何か買うといい♪」


 レイは5万円分の金貨を置いて、会議室を出る。

 残されたヴァンは肘をつく。


「勇者の血…か。」


 ノアは「ワクワクふわふワッフル」を食べ終えて、教会に向かって歩き始めていた。


「美味しかったぁ。にしても、魔法陣の発動条件などを調べないと。そのためには、精霊を呼び出すことになる。……となると、なんの精霊が封印されているのか、調べないと…あ!」


 ノアは、ソフィアを見つけて走っていく。


「ソフィアさん!お疲れ様です!」

「あ…ノアさん。お疲れ様です…」


 ソフィアは疲れた顔で返事をする。


「ソフィアさん、大丈夫ですか?とても、やつれていますよ?」

「そうでしょうか?」

「はい!部屋でしっかり寝ていないとです!行きましょう!」


 ノアはソフィアを連れて教会に戻った。


「これでゆっくり寝れますね♪」


 ノアは自室のベッドにソフィアを寝かせ、学院でも使われる魔法書を持って言う。


「では、これから読み聞かせをして、快適な睡眠をしてもらいますね!学院でも使われているので、安心してください♪魔法は得意ですか?」

「え?あぁ…あまり使わないですね。」

「では、魔法式を細かく話していきましょう!

"魔法式とは、近年解読された属性記号と変質記号を組み合わせたものである"

属性記号とは、文字通りで水属性や火属性の記号のことです。変質記号は、その属性がどのような形・現象になるかを表す記号です。ここまでいいですか?」

「は…はい。」


 ソフィアは全然眠れない。

(これは読み聞かせではなく、授業ですね…)


「"魔法式の書き換えは、危険が伴うためおこなってはいけない"

これは、本当に大事なことです!魔法式の記号は、少し間違うだけでも、大事故になります。

水属性の記号だと思って書いた記号が、実は火属性だったとかです。その時の変質記号によっては、死にますから♪

あ!ちなみに私は、学院の研究室を爆発させちゃいました…」

「き…気をつけますね。」

「はい!」


 ノアは調子が良さそうだった。

 魔法の記号化は、ノアがやった研究であり、ノアは開発者だ。なおさら、熱く語る。


「す…すみません。もう寝てしまってもいいですか?」

「え…もちろんですよ。早く寝てください!」

「あぁ…はい。」

(授業の受け応えはしなくて良かったんですね…)


 ソフィアはウトウトとし始める。


「あ、ノアさん………」

「はい。」

「各地の…ギルド長が……会うのが………」

「へ?今なんて言ったんですか?」

「……」


 ソフィアは寝てしまった。何を言いかけたのかは、わからない。


「気になる…!でも、起こすのは違うし……」


 ノアは気になるが、ソフィアを休ませてあげることにした。


 レイは教会の廊下を歩いていた。後ろから声がする。


「あぁれ?ギルマスじゃんか!」


 レイはゆっくりと振り返る。相手の顔を見て、嫌な顔をする。


「なぁんだよ?その顔は!」

「いや。お前に会いたくなかったな…と。」

「さぁみしいこと言うなよ!また王様のとこにでも行って、イタズラしようぜ!」


 レイは背を向けて歩き出す。


「あいにく、今の僕は、紳士にならなければならなくてね。他を当たってくれ。」

「しぃんし?……紳士なんて柄じゃねぇだろ?」

「そう言うなよ。」


 相手はレイの後をついてくる。


「でぇも、紳士には沢山の情報が必要だろ?」

「お前から買うさ。」

「なぁに言ってんだ?俺がお前から買いたいくれぇだ!」


 レイは、ただ黙って相手を睨みつける。


「おぉ!怖い怖い。でも、事実だろ?伝説の"情報屋スパイ"さん♪」

「ソフィアちゃん!あたし、あれ欲しいんだよねぇ♪」

「ダメですよ…ギルマスに言われた額内にしてください…」

「えーっ!でも、ノアちゃんに会うなら沢山お土産あげないとでしょ?レイちゃんも特別扱いしてるみたいだし!」


 子供のような小さな少女は、駄々をこねる。


「レイちゃん、いつもなら「期待の新人!」とか言って紹介してくれるのに、ノアちゃんはひとりじめしてる!酷い!ねぇ、そう思うでしょ?」

「私は何も言えません…」


 少女はポケットから、紙を取り出して読み上げる。


「"やっとノアちゃんと会えるー♡嬉しい"……あはは!」

「ちょ!それは、見てはいけないものです!」

「えぇ〜、でも、これってレイちゃんの弱みだよね〜!」

「何をするんです…?」


 ソフィアは不安げな顔をする。


「そうだな〜♪ノアちゃん使ってぇ…」

「やめた方がいいです…!!」

「ソフィアちゃん、食い気味だね〜!なんでダメなの?」

「ギルマスが何するか、わかりません…」

「あはは…やばそー…やめとこ。」

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