P.2-1 編集部に足を運んだ
更新、頑張ります!
10月25日
今日は、俺の小説を出版している、パンドラ文庫の編集部に行く。
現実世界の俺の話ですね。
*
俺は、少し肌寒くなった秋空の下を一人歩く。
"一人"のニュアンス、"独り"になってない?
まぁいい。
問題は……
俺の目の前にそびえる、ビル。
これが、俺の体だけでなく、心も冷やしていく。
そのビルこそ、俺のデビュー作を書籍化した、パンドラ文庫の編集部のビルだ。
辛辣だ。
まだ、全然書いてないと言わないといけないというのは……。
辛辣って、どういう意味だっけ?
そんなわけで、俺は、パンドラ文庫の編集部の敷居を跨ぐ。
目的はただ一つ! それは……
最新作の原稿の締切を延ばしてもらうこと!
いやね、無理なんですよ。締切までの期間が短い。しかも書いたものに修正入れたり、没にしたり……
ならない方がいい気がする、作家なんかに……。
完全にブラック企業と化してますもん。
労働基準法に引っ掛からないのが不思議なくらいだ。
いつの間にか、エレベーターが1階に来ていたようだ。
エレベーターに乗り込み、4階のボタンを押す。
少しして、エレベーターの扉が閉まり、動き出す。
さて、鬼編集者と対決だな……。
*
「ふざっけんなぁー!」
話の糸口探す間もなく、一喝。
俺の鬼担当編集者、彼女の怒りを買ったようだ。
彼女は、白夢沙由梨、俺の担当編集だ。
ステータス(?)
白夢沙由梨。
?歳 同年代くらいだと思う。
スリーサイズ 知るか!
職業 パンドラ文庫編集者
それ以外知らない。
「そんなんだから彼氏が出来ねぇんだろうな……」
「あ? それだけはお前に言われたくねぇ! テメェよりはマシだわ!」
おっと、10倍返し。
辛いわぁ。
あと、口が悪い。
「あと、口が悪い」
声に出してた。まぁ、事実だしね。
「そんなことより、原稿まだかぁー!」
「すいません!」
俺のできる限りの最大の姿勢で謝る。
つまり、土下座。
「謝っても、原稿は出来ねぇんだよ! もういい。来週まで待つから」
やったー! 締切延びたー!
いやー、白夢さんも、優しいときはあるもんですな~。
「これで終わんなかったら、極刑を下す」
前言撤回。
やはり鬼だった。
*
我が愛しのマイハウスに帰ってきた。
そろそろ、昨日頼まれた店番の時間だ。
「さて、二つ目の世界で、二回目の10月25日を過ごすか」
俺の10月25日は、まだまだ続く。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
評価等々、よろしくお願いします。
ラノベ作家についてですが、私の勝手なイメージ等で、形成しました。
不快に思ってしまった方には、謝罪申し上げます。




