P.8-12 討伐までの道のり2―崩れた均衡―
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かなり更新周期が長くなりましたが、よろしくお願いします。
10月30日
永遠というのはあり得ないのかもしれない。
永遠に続くもの、あり続いているものはない。
そう、永遠に続きそうな時間でさえ、途切れるときが来る。
そして、今、俺が永遠と感じていたこの時間が、均衡が、崩れた。
「!? あの野郎……完全に俺を巻き添えにしようとしてんな」
空を見上げた俺の視界には、白く輝く点が無数に存在した。
目を凝らさずともわかる。あれは神無月のものだろう。
援護しようとしているのか邪魔しようとしているのかよくわからないが、いい方に捉えておこう。
空に浮かぶ無数の星。
それは、その光を増し、流星のように降ってくる。
そして、その一つ一つが、グレイトフォレスティアの巨体を貫く。
もちろん、俺にも飛んでくる。狙ってないか……?
グレイトフォレスティアの巨体に光が貫いた分だけ穴が空く。
しかし、それでも倒れない。
俺の勝手な憶測だが、コイツにもフォレスティアギャザーと同じようなコアが存在するのだろう。
それを壊さない限り、コイツは動き続けると思っている。
ならば、それを探すしかない。
しかし、どこにあるかは謎。
そのため、探す体積を減らす必要がある。
そして今、その体積が減っている。
コアを探すチャンスは今しかない。
「雷の付与。自身の魔力の60%を雷属性に変換し、刀身に集中」
すると、黄色く光輝いていた刀身の光が、さらに強くなる。
刀身を2倍するほどの大きさの光が濃縮されていく。
先程とは、まるで違う。
刀身を覆う力が、その輝きが。
その輝きに、その輝きを生み出した本人でさえ、眼を奪われてしまいそうだ。
その光輝く二刀をゆっくりと構える。
刀身が耳に近付くと、バチバチと音がする。
……放たれる瞬間が楽しみなのかな。
剣が待ち望んでいる。
自身が纏う、強大な力の解放を。
俺はそう感じている。
長い時間を共にしたわけでも、運命のような出会いでもない。
それでも、この瞬間だけ、俺はこの双剣と心が通じあっているようだ。
「頼むぜ、相棒」
小さく呟く。
そして…………
「解放」
一言。
しかし、その一言で、剣の光は増す。
あとは振るだけだ。この双剣を。
「穿て、聳えろ、“雷閃の十字架”」
握られた双剣を十字架を描くように振る。
その瞬間、剣戟とは思えないほどの大きさの十字架の紋様が、グレイトフォレスティアの巨体に向かっていく。
そして、その十字架が、グレイトフォレスティアに、終わりを告げる。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




