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P.8-9 難航する撃退、俺という救世主?

 更新しました。

 今回は、一人称がいつもと違います。

 10月30日


 俺が、フォレスティアギャザーの討伐をしていたその時。

 グレイトフォレスティア討伐をするギルド会員達は、神無月を筆頭にグレイトフォレスティアを攻撃していた。


「何で……効かないんのよ……?」


 私は苦悩の表情で呟く。

 これまでにもう10回はクリティカルになりそうな一撃を入れているはずだ。

 でも、効いてる気がしない。

 すぐに再生していまうし、動きも止まる気配がない。


「うわァァァー!」


 進行方向にいた他のギルド会員を巻き込んで進撃する。

 これまでにどれだけの人が怪我、いや、死んでいるかわからない。

 これでは撃退も何もない。

 ふと、アイツの顔が脳裏を(よぎ)る。

 こんなときになに考えてんのよ!

 アイツなら一人でも大丈夫。

 私よりも高いステータス、強力なスキルだってある。

 アイツが死んでたりしたら、ここにいる全員でも勝てない、かもしれない。

 悔しいけど今のところは、アイツの方が強い。


「サキ! 来るよ!」


 ミーシャの声で、私は、意識を脳内から現実に戻す。

 すぐに右へ跳ぶ。

 数メートル横をグレイトフォレスティアの巨体がすり抜ける。

 私はその横っ腹に得意魔法のライジング・バーストを放つ。

 グレイトフォレスティアの胴体を貫通する一撃だったが、すぐに再生。

 効いてるようには、どこから見てもみえない。

 グレイトフォレスティアの攻撃は、地中からの根を使った攻撃と地上で枝を使った攻撃しかしない。

 厄介なのは突進だ。

 これで何人もの人が倒されていった。

 その時、私の足が動かなくなる。


「え?」


 いつの間にかグレイトフォレスティアの根が、私の足を捉えていた。

 そして、奴の先端の尖った、槍のような枝が、私目掛けて飛んでくる。

 すぐさま魔法を使おうとするが……使えない。


「くっ!」


 防御系統のスキルのない私には防げない。

 ヤバイ、そう思ったその時、太陽の日射しの他に、青空に輝く光が見えた。


「新必殺! 雷斬神雷(らいざんかみいかづち)!」


 両手に持った剣から、閃光を纏った刃が放出される。

 その刃は、私に迫る根を一刀両断。

 空にいた彼も、無事着陸。

 そして、最高にムカつく言葉を吐く。


「勇者様のお助けだぜ? 感謝しろよな」

「いいとこ取りが酷いわよ、アンタ」


 彼、シンキソウは、援護に来てくれた。

 毒づいたものの、私は少し感謝していた。

 

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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