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P.8-6 撃退任務と孤独戦闘が始まる

 更新できました。

 よろしくお願いします。

 10月30日

 そういえば今日で、10月も終わりだ。


 グレイトフォレスティアなる超生物の撃退をすることとなった我々フュルーレのギルド会員。

 俺だけ別任務ですけども。

 そう、神無月のせいで何故かグレイトフォレスティアの取り巻き、フォレスティアギャザーを一手に引き受けることとなったシンキソウです。

 現在、グレイトフォレスティアを視認できる位置まで走って移動中。

 予想では、あと数分で視認できるようになるという。

 この情報は、索敵スキル持ちのギルド会員から。


「はぁ、負担が減ったといえど……」


 俺の隣で戦闘前から死にかけているのは、俺の唯一と言ってもいいギルド会員の知り合い、クライスだ。


「この俺が取り巻き全部引き受けるだぞ? お前は自分の持ち場くらいがんばれよ」


 もう一度言おう。

 俺がフォレスティアギャザーを一手に引き受けることになっている。


「お前が囮は嬉しいけどさ……俺はグレイトフォレスティアと対峙するんだぞ? いつ死ぬかもわかんねんだぞ? 怖いだろ?」

「俺は囮じゃねぇし、俺は一対多数だぞ? 俺のほうが怖いわ」


 そういえば俺のパーティーメンバーはどこ行った?

 これから激戦を一人で戦い抜く俺に(ねぎら)いの言葉はないものかね。

 そんなことを考えていると、遂にその時がやってくる。


「前方2時の方向、600メートル先、グレイトフォレスティアです!」


 この世に別れを告げている者、仲間と会話を交わす者、すべての意識が覚醒する。


「じゃあな、クライス。こっから別行動だ。死ぬなよ」

「帰ったら酒でも飲もうぜ!」


 はい、死亡フラグです~クライス、フラグ回収すんなよ。

 そんな思いで俺は、グレイトフォレスティアの後方、500いや、1000はいるであろうフォレスティアギャザーの集団へと、足を向ける。

 俺一人の別行動に他のギルド会員たちはサヨナラと言わんばかりの表情でこちらを見つめている。

 俺、死ぬつもりは微塵もねぇぞ!

 そう心の中で叫び、ギルド会員たちの健闘を祈る。

 嫌々だが、俺には俺の担当がある。

 頑張りたまえ、か。

 一応アイツも応援してくれてるみたいだしな。

 こうなった元凶もアイツですがね……!

 恨み言は後だ。

 俺は600メートル先の敵集団に向かって走る。

 帰れる自信に満ち溢れた俺の後ろ姿は、どれだけかっこよかったかな……。

 一人で戦おうとしている俺にはわからなかったが、きっとかっこよかっただろう。

 これで誰か俺に惚れてくれれば万々歳だな。

 ギルド会員たちの任務、そして、俺の孤独な戦いは、始まった。

 

 

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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