P.8-2 新メンバーの参加
更新できました。
10月30日
「えっと……ロリコンってやつですか?」
ロリっ子にロリコン言われた……。
「違う」
変な噂が広まるからやめてくれ! そう付けたかったが、周りは人だらけ。
下手に注目を受けるのはヤバイ。
「ナンパじゃないんですか!? じゃあ何で声掛けてきたんです?」
そこまで驚く?
こんな優しい善良な顔した青年がよぉ、ナンパなんてね、やるわけないんですよ。
「話を聞く気があるならちょっとついてきてくれ」
「路地裏は嫌ですよ?」
「行かねぇよ! 喫茶店行くだけだから!」
コイツ……俺を何だと思ってやがる……
「じゃあ奢りですよー」
抜け目ねぇやつ……。
*
近くの喫茶店に入った俺たちは、神無月と合流。
神無月は、かなり前から来ていたようで、コーヒーを頼んで、優雅にティータイムをしていた。
「おいっ!」
「?」
俺が怒っている理由がわかってないのか、首を傾け、何? とでも言いたそうだ。
「こっちが必死に説得して連れてきたってーのに……オメェは優雅にティータイムか? ああ?」
途中から思っていたのだ。
あれ? 神無月が追い付いてこない、と。
コイツがいればもう少し簡単に勧誘出来たかもなのに。
すると神無月は、ガッテン! といった感じに手を叩いた。
「ああっ! それでどうなった? その後ろの子がそうかい?」
ああっ! じゃねぇーよ!
今まで忘れてましたーみたいなリアクションすんな!
もとはと言えば、テメェが言い出したことだしな!
「そう。えーっと、名前聞いてないな。名前は?」
「ミーシャ=シェイド」
ミーシャ、か。
名前からして、日本から来てないな。
まぁでも、外国人かもしれんけど。
「出身地は?」
これではっきりするだろ。こっちの世界の人間か、あっちの世界の人間か。
「北の国、シャングリラ」
あれ? こっちの世界の人? みたいだな。
「ほらアホ作家、本題言え」
アホ作家って……。
まぁいい。
「ああ、お前に俺のパーティーに加わってほしいんだが……」
さっそく本題。
ミーシャが飽きてきているで、さっさと決めにいかないと。
「泊まれる場所と飯があればいいよー」
「よし。なら決まりだ」
俺のパーティーは、更に一人増え、4人になった。
ミーシャの実力は……まだわからないが、期待しよう。
神無月の予測なら、かなりの腕らしいからな。
*
家に戻ると、エレナは起きていた。
俺たちが帰ってきていること、そして、朝早くから出かけていたことに気づいていなかったようだ。
まぁ、俺も神無月も起きるの遅いからな。しかも、昨日、現実世界から帰ってきたときに何も言わなかったからな。
俺たちを見て、エレナは近寄ってきた。
「二人ともいつ帰ってきたの!? 故郷に帰ってたんでしょ? 半日で帰ってきていいの!?」
「まとめてしゃべれ」
エレナは声を荒らげて、といった感じにぐいぐいくる。
よくもまぁ、朝から声出せるよな……。
「ほら、エレナ。新メンバー連れてきた」
そう言ってミーシャを前に出す神無月。
「こんな小さい子?」
小さいって……事実だけど失礼じゃないかな?
まぁ、俺も小さいって思ったけど。
「小さい小さいってバカにするな! 実力があればいいのだ。ボクには実力がある!」
おぉ……まさかの一人称がボク!
「何この子……超カワイイ……」
エレナ……まさかそういう趣味あるのか……?
「その実力とやら、見せて?」
神無月、ナイス!
俺もかなり見たい。こんな小さい女の子がどんな力を持ってるのか。
「ボクは……嵐属性を使える唯一の魔術師」
嵐属性!?
「見せてあげよう……」
そう言って魔法の斉唱を始める。
『突風と豪雨よ 入り乱れ 混ざり合え! ストームレイン!』
斉唱が終わるとミーシャの右手に青と緑が半々に分かれた魔法陣が浮かぶ。
それを俺の方に向けると……黒く渦巻く突風が俺にぶつかる。
俺に当てんのかよ!
幸いというかなんというか、規模の小さい嵐は、すぐに消えていった。
俺はずぶ濡れ。
神無月は、俺を見て一言。
「実力はわかった。それよりどうだ? 目は覚めたか?」
めっちゃ笑っている。
人の不幸って、本当に面白いんだよな。
こうして俺たちのパーティーは4人になった。
……ミーシャの圧倒的に残念な欠陥を俺たちはまだ知らなかった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
昨日気づいたのですが、実は更新をしていない日がありました。
完全なる予約掲載設定のミスです。
しかし、現在20日で20話分あるので、チャラにしたいと思ってます。
すいません。




