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P.7-2 偶然の力、そして決心

 連続更新記録、継続してます!

 10月29日


 俺は現在、現実世界で予期せぬ再会を果たしていた。

 異世界のパーティーメンバーであり、昨日スカウトし、現実世界から来ていることが判明した、神無月咲だ。


「あ?」

「ん?」


 さすがにこれにはびっくり。

 こんな偶然、誰が予想できたというのだろうか。

 まさか、こをな形で再会することになるとは。

 そう、作家と編集者という形で、だ。

 神のイタズラにしても出来過ぎだ。

 数秒の硬直。

 俺と神無月は、お互いに見つめあっている。 

 はたから見れば運命的なものを感じるかもしれない。

 俺もそう感じれたらよかった。

 じゃあ何故、そう感じることが出来ないのか?

 そんなの簡単。

 どちらも一番会いたくない、そう思っているからだ。

 あれだ。

 理由はないけど、外で一人のときに知り合いに会いたくない、的な?

 意味わからん?

 知るかそんなもん!

 俺だって、意味わかんねぇよ!

 話を戻そう。

 俺と神無月は、運命的な? 再会を、パンドラ文庫編集部でしていた。

 その様子を見ていた、俺の元担当編集の白夢沙由梨は、


「あれ? もしかして、知り合い? ならいいわね? 今日から二人で頑張りなさいよ!」


 おい! 勝手に話(まと)めんな!


「「いや、そういうわけじゃ……」」


 声を揃えて否定しようとするが、声が揃っているのを見て、白夢沙由梨はさらに言い放つ。


「息ぴったりでいいわね。じゃ、今日からよろしく~」


 そう言って颯爽と個室から出ていく俺の元編集。


「……」

「……」


 彼女がいなくなった今、部屋は沈黙に満たされている。

 沈黙を破ったのは、こんな言葉。


「何でアンタがラノベ作家なのよー! しかも私が担当って……」

「悪かったねぇ! でもテメーも何で編集者なんてやってんだよ! 先に言え!」

「聞かれなかったから答えなかっただけです~」


 ウググ……俺たちは醜い言い争いをし始めた。

 こんな偶然に思考が追い付かない。


「はぁ、偶然って、恐いな……」

「確かに……」


 二人揃って溜め息。

 やっと落ち着きを取り戻してきた。


「これから現実世界でも会わないといけないのか~」


 そう言って神無月は、またも溜め息。


「それは俺が言いたいよ……あと溜め息すると幸運が逃げるっていうぞ~」

「もう不運だから大丈夫……」


 俺のちょっとした攻撃にすかさずカウンターを入れてきた。

 大丈夫って何が? と聞きたいが、ぐっと飲み込み次の話題へ。


「まぁ、決まったもんは仕方ねぇ。これからよろしくな」

「こちらこそ。私は甘くないよ~」

「あっちの世界のことが題材だから大丈夫だろ?」

「あっちの世界……あっ! これじゃあアンタと私の現実世界にいる時間帯が一緒じゃん! エレナ、だっけ? 一人で可哀想じゃない?」


 すっかり忘れていた。

 アイツ、どうしようかな。


「メンバーを増やす……しかないよな?」


 俺たち二人は、新たな決心を胸に、異世界に行くのだった。

 結局その日、新作の話は一切触れませんでした。

 ありがとうごさいました。

 

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