P.4-4 俺の強さ、わかったかな?
頑張ってます。
次も、明日更新したいです。
10月26日
この日、いろいろありすぎろ。
そんなわけで、俺は今、ギルドで受けた依頼、ツインヘッドドラゴンの討伐。
そのツインヘッドドラゴンの巣の前に立ち尽くしている。
いや、なんの意味もなく立ち尽くしているわけじゃないぞ?
それは、俺を睨み付けている、目の前の人物に理由がある。
目の前の人物、その人物とは、エルドラド王国軍副団長、エレナ=リアドレンだ。
こいつ、いや、こいつら、エルドラド王国軍の奴らとツインヘッドドラゴンの討伐で、いざこざが起きて、勝負することになっちまった。
まぁ、このエレナ様が頭が硬いせいだけども。
というわけで、戦闘開始ですかね。
「武器も魔法もありです。私は、手加減しますけど、あなたは、手加減なしでもいいですよ?」
このやろう。
俺を完全に下だと思ってやがる。
俺が本気出したら、マジでここら一帯、焼け野原だぞ!
「じゃ、30秒以内に終わらせますよ」
「やってみてくださいね?」
俺とエレナの間にいる軍の兵士が、右手を高く上げる。
そして、高く上げた右手を下げた。
戦闘開始だぜ!
*
話は、1時間前に遡る
俺の敏捷力で行けば、半日かかる道など、1時間もかからず走れるだろう。
実際、1時間弱で走破した。
しかし、俺は、さらに速く走れただろう。
そう確信する理由がある。
それは、俺が走りながら、魔法解説書を読んでいたからだ。
魔法解説書とは、(受付のお姉さん談)魔法の発動に必要な、スペリングの文と、発動するための合図が書いてあるものだ。
ここからは、ギルドでの、お姉さんとの会話だ。
「魔法っていうのは、スペリングに必要な文が、長ければ、長いほど、威力や特殊性に優れているものなの」
現在、魔法についての簡単な授業を受けています。
「それで、魔法の一番、弱くて、簡単な魔法やるわよ。私は、2属性しかないから、あとのは、自分で頑張って」
無責任だなぁ。
「じゃあ、火属性から」
『弱き炎 フレア!』
お姉さんの手のすぐそばに小さな魔法陣が浮かび上がる。
その魔法陣から、ライターの火を少し大きくした程度の炎が上がる。
「こんな感じに、簡単な魔法は、ほとんど役に立たないわ」
このとき、『弱き炎』が、スペリング文で、発動合図が、『フレア』なのだろう。
「ありがとうございます。それさえわかれば十分です」
俺は、すぐさま立ち上がり、依頼に行こうとする。
しかし、
「最後に、ギルドで貸し出ししてる、魔法解説書持ってて。役に立つと思う」
「ありがとうございます」
短く礼を言い、解説書を受け取る。
その魔法解説書を読みながら、走ってきたため、遅くなったのだと思っている。
良い子は絶対に真似しないでね。
最近、歩きスマホが横行してると思わない?
あれ、ちょームカつくんですけど。
その話は、いいとして、俺は、魔法解説書のおかげで、魔法が使えるようになった。
*
話は、現在に戻り、戦闘開始だ。
俺の戦略は3つ。
1.剣王の証明使って、剣技で倒す。
2.スキル使いまくって、実力差をわからせる。
3.俺の考えた、必殺技で倒す。
……3以外ないな。
2とか、最低な野郎じゃねぇか。
さて、俺の必殺技見せてやろう。
え? 見なくていい、だって?
そう言うなよ。
俺は、開始と同時に、敏捷力を生かし、距離を詰める。
しかし、直接攻撃をするつもりはない。
俺は、魔法解説書のなかで、一つの術を見つけた。
それがこれ。
『雷の針 麻痺なる力を備え 数の力で 敵を射ぬけ パラライズスピア!』
そう唱えると、かざした手の前に、黄色く光る魔法陣が浮かぶ。
その魔法陣から、電気を迸らせる、小さな針が数十本現れる。
その矢は、俺の手のかざす方向、つまり、エレナへ向かう。
しかし、そこで終わらない。
『継続斉唱!』
継続斉唱とは、魔法を斉唱=スペリングした状態を保つことが出来る、高等技術。
これをすると、例えば、発動時間が2秒の火属性魔法を使うとする。その状態で、継続斉唱を使うと、その火属性魔法が、発動した状態が維持出来る。
簡単に言えば、炎が放出され続ける、というわけだ。
今回の場合、パラライズスピアの麻痺針が、永続的に出るわけだ。
「なっ……」
さらに言えば、雷属性魔法の優れた点は、発動するまでの時間の短さと、その速度。さらに、雷属性だけにある、貫通力がある。
たとえ、鎧を着ていようが、貫通するだろう。
俺はそのまま、エレナの周りを一周。
そして、もとの位置に戻ったときには、彼女の鎧には、無数の針。
「終わりだ。この必殺技、名を、蜂の竜巻としよう」
厨二病発言、キタァァァァ!
自分で言うのもなんだけど。
エレナは、全身にパラライズスピアを食らい、動けなくなっている。
「これで、いいだろ?」
俺は、ニヤリと口を歪ませ、言った。
その場にいた者は、黙りこくったままだ。
「沈黙は、無言の肯定だな」
俺は晴れて、ツインヘッドドラゴンを討伐出来ることになった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回、遂に対決! ツインヘッドドラゴン




