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さぬき恋物語  作者: くろくまくん
第四章 合同誕生日パーティー

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仲直りの秘訣

凰太おうたは初めての沙絵さえとの旅行をとても楽しみにしていた。


すごく楽しみで、だからこそ悔しかった。


凰太と沙絵は仲直りできるのだろうか?



◯登場人物

凰太おうた

39歳

ゲーマー。兵庫県神戸市に住む。


沙絵さえ、さーちゃん

42歳

香川県に住む。元は神戸市に住んでいたらしい。

バツイチで、中三の娘がひとりいる。

 せっかくの合同誕生日旅行。二人きりの初めての旅行。


 貸別荘でイチャイチャしながらバーベキューをして。


 オリーブ園で魔女になってホウキで飛んで。


 エンジェルロードで愛を叫んで(実際どんなところかは知らない)。


 色々考えてて、実はまだ秘密だけど、色々仕込んでいて。


 とても楽しみにしていた。その楽しみをかてに毎日の仕事も頑張っていた。


 だから、尚更なおさらつらかったし、悔しかった。さーちゃんのことだけを責めるわけではなくて。さーちゃんの昔の男に、過去の男にヤキモチなんていてしまってる自分があまりにもちっぽけで、しょうもなくて。でも、この気持ちはどうにもできなかったんだ。


 こんな時、もし遠距離でなかったらと凄く思う。プチ遠距離だから、二時間くらいかければ行けないことはない距離だけど。それでも気軽にひょいと行ける距離ではない。


 もし近くにいたら……


「さーちゃん、俺めっちゃ怒ってるんやけど! よしよししてくれないと許さんから!」


『おーくん、ごめん! めっちゃよしよしする! いっぱいいっぱいヨシヨシするから許して! お願い!』


 おっと、妄想が。いや、そんなことはいいのだ。


 そうなんだよ、近くにいたら直接に話して、やっぱ直接顔を見たら怒れなくなるんだよな。だからすぐ許してしまう。そう……許したいんだよ。


 でも……今は少しさーちゃんにも反省してほしいんだ。だって俺、ホントにさーちゃんのこと、めちゃくちゃ好きで、小動物を可愛がるみたいに、ホントにいつでもヨシヨシしてあげたい。ん、伝わりにくいかな。


 まぁ、それだけ好きってことだ。なのにさーちゃんは、俺のことすっごくざつに扱う時があるんだよ。俺だってもっと大事にしてほしい。子供のことも大事なのわかるけど、俺のことも同じくらい大事にしてほしい。


 さーちゃん……落ち込んでるかな。


 さーちゃんって、凄く不器用で、言葉を上手く伝えるのが下手くそで。でも、とても一途いちずだし、だからこそ悩むと凄く落ち込んでしまう時がある。


 俺、そのことを知ってるから、あまりキツくは言い過ぎたくないんだよ。でも、どうしても腹が立ってしまうと、キツく言ってしまうこともある。


 落ち込んでしまうと、さーちゃんは何も言えなくなるんだよな。それで俺にしたらねてしまってると思い込んで、余計に悪循環あくじゅんかんというパターン。


 そろそろ、メールしてみようかな。


「来週の旅行、さーちゃんは楽しみにしてたん?」


 あまり長文だと、構えてしまうと思って、短く軽く送ってみる。


『うん、めちゃくちゃ楽しみにしてる』


 予想通りの答えだった。まぁ……仲直りできるようにしようか。


「俺のこと好き?」


『めちゃくちゃ好き、愛してる』


「ずっとずっと好き? コメダのシロノワールより好き?」


 たまに笑いも入れてあげると、仲直りしやすくなる。


『ずっとずっと大好き。シロノワール千個より好き』


「そんなシロノワール食べたら、血糖値けっとうち爆上がりすぎて倒れてまうで」


『笑』


 普通に笑うな。


「俺もさーちゃんとの旅行すっごく楽しみにしてるで。あのな、俺はさーちゃんのこと誰よりも大事に思ってる。だから、さーちゃんも俺のことだけ考えて欲しいんよ。他の男の話なんか、してほしくないんよ」


 しばらく返信が来なくなる。さーちゃんは文字を入力するのがゆっくりなのである。


『おーくんのことだけ考える。ごめんね、嫌なこと言ってしまって。ホントにこれから気をつけるね』


「俺、今更やけど、さーちゃんに。おーくん、って言われるの好きやで」


『おーくんおーくんおーくんおーくんおーくんおーくんおーくんおーくんおーくんおーくん』


「それは言い過ぎや」


『笑笑』


「笑うな」


 こんなわけで、数日後、無事に小豆島しょうどしま旅行にいくことになった。



◇ ◇ ◇



「よしっ! 本日は旅行日和りょこうびよりだ〜!」


 誕生日旅行の当日。少しずつ肌寒くはなってきたものの、ポカポカといい天気で、悪天候でフェリーが止まることもなさそうな感じだった。


 小豆島の貸別荘の庭で少しだけバーベキューもしてみようと言うことで、庭にバーベキューコンロとかテーブルセットはあるらしく、すみと食材だけを用意すればいいと貸主かしぬしが教えてくれた。


 なので、フェリーに乗る前に、近くのホームセンターで、炭と着火剤だけ購入した。食材は現地調達だ。


 高松たかまつ屋島やしまの近くに、高松東港という港がある。そこからジャンボフェリーに乗るのだ。


「ほんとにめちゃくちゃジャンボ!! フェリーってこんな大きかったっけ!!?」


 ジャンボフェリーは、ほんとにジャンボだった。


 俺が小さな頃に乗った記憶にあるフェリーの倍以上かなというくらいのド迫力だった。

無事仲直りもでき、


小豆島旅行の当日となった。


ついについに、フェリーに乗って、小豆島旅行に出発だ〜〜!!

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― 新着の感想 ―
 ひとまず仲直り出来て良かったです。どちらも生身の人間である以上、喧嘩にもなるかと思いますが、それをお互いに理解し合うきっかけに出来ると良いですね。
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