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さぬき恋物語  作者: くろくまくん
第三章 過去のわだかまり

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16/39

今更だけど、本場のうどん

季節は七月、夏の始まりである。


サエが神戸に来てくれてから、


次は凰太おうたが香川に行くことになった。



◯登場人物

凰太おうた

39歳

ゲーマー。兵庫県神戸市に住む。


沙絵さえ、さーちゃん

42歳

香川県に住む。元は神戸市に住んでいたらしい。

バツイチで、中三の娘がひとりいる。

 そういえば、香川かがわ県といえば、みんな何を想像するだろうか。


 そう、うどんである。


 それから何回か俺が香川に遊びに行った時に、さーちゃんは何度か誘ってくれてはいた。


「せっかくやからうどん食べに行く?」


「んー、でも俺、うどんを食べるためにこっち来てるわけちゃうしな……」


「じゃあ何食べに来てるん?」


「それはちょっと……あとでこっそり言うわ〜」


 と、お決まりのようにノロケている。一番食べたいものは……まぁ、秘密にしておくことにする。


 まぁ、一度くらいは本場のうどんを食べに行こう、ということになって、連れて行ってもらったのが、彼女が住むさぬき市の志度しどから車で十分くらいに造田ぞうたという地域があるが、漢字一文字で溜と書いて「たまり」という店に行くことにした。


「ホントはちょっと良い感じのうどん屋さんもあるんやけども、サクッと行くならこのあたりちゃうかな〜?」


 という感じの店らしい。店構えはなんとなく観光用ぽい感じで、古い木造づくりのおもむきのある店だった。


「うどんはなるべく朝早めのほうが美味しいんよ。お昼とか夜とかになったら全然味が変わるから」


「へぇ〜、そんなもんなんや。全然気にしたことなかったな〜」


 そのたまりは平日の早めに行ったこともあって、割と空いていた。セルフスタイルで、入り口の方から並んで順に注文していき、天ぷらとかおにぎりは好きなものを自分で取るという仕様だ。


「はい、注文どうぞ〜!」


「私、ここの店員さん怖いから嫌いやねん」


 らしい。まぁ、俺はおろしぶっかけうどんと、鶏天を、彼女はかけうどんと蓮根れんこんの天ぷらにした。食べるところは座敷になっていて、靴を脱いであがり、縁側もあって、良い感じだ。


「いただきまーす!」


挿絵(By みてみん)


 ちなみに大中小だいちゅうしょうのスリーサイズあって3玉2玉1玉の順らしい。普通と思ってちゅうを頼むと多すぎて大変だそうだ。


「うん、美味しい!」


 たぶん味はそれなりなのかもしれないが、店の感じとか、座席の雰囲気で、更に美味しくなってるような気もする。バーベキューとか外で食べると美味しく感じるのと一緒かもしれない。


「ごちそうさま〜!」


 ちょうどいいくらいの量だった。そして、ちょうど7月だったのでもの凄く暑い日だった。


「アイス食べたいやんね〜」


「うんうん。向かいのミニストップ行く?」


 香川はコンビニがめちゃくちゃ多い。もちろん大手のセブン、ファミマ、ローソンもあるし、ミニストップもまぁまぁ多い。


 ちょうど溜の道路向かいにミニストップがあるので、そこでソフトクリームを買うことにした。


「わっ! 美味しそ!」


 さーちゃんは、女の子らしくスイーツが好きだ。それに美味しそうなものを見たら素直に反応するのでわかりやすい。


「なめらかプリンパフェやって! 美味しそ!」


 確かに美味しそうだった。俺もデザートとか甘いものは好きなので、それを買ってシェアすることにした。シェアをすると罪悪感が半分になるから良いそうだ。


「フランス産発酵バター使用やって、美味しそ!」


 さっきのうどんの時よりも、スイーツのほうが反応がいい気がするな。


 ちなみに彼女のお気に入りスイーツがもう一つある。これもさぬき限定では全くないのだが、コメダ珈琲の「シロノワール」というデニッシュパンの上にソフトクリームがどんと載っているデザートだ。

更にそのうえにメイプルシロップをかける。


「美味しいんやけど、すっごいカロリーやねん! 一人ではよー食べないねん。おーくんと二人の時しか無理やわ」


 だそうである。


「そういえば今月の下旬からチサが夏休みやねん」


 千沙ちさはさーちゃんの娘の名前だ。ちなみにさーちゃんは沙絵さえという。


「あっ、そうなんやね。夏休みって子供とどこか行ったりするん?」


「んー、特に何もないかも? だいたい子供達だけで遊んだりしてるし、どこか行くとしても送り迎えとかさせられるだけのが多いような?」


 香川はJRと琴電ことでんの二つの鉄道がある。ただ、どうしても鉄道やバスでいける範囲が限られているため、車があれば車での移動のほうがスムーズだ。今のところ俺はさーちゃんの家に上がることはないため、娘のチサちゃんにも会ったことはない。


 まぁ、大人の男の人が急に家に上がり込んできたらびっくりするよな。


「そうなんやね。もし夏休みに行きたいところとかあったら行ってな。俺、お盆あたりなら、少しはまとまった休み取れるかもやから」


「うん、わかったよ。その時は前もって言うね」


 ちょうど、お盆の時期に香川県の都市部の高松たかまつ市では、高松祭りというお祭りが恒例で行われるらしい。


「私、でも。おーくんと一緒ならどこでも楽しいから、特にどこに行きたいとかはないよ」


 嬉しいことを言ってくれる、さーちゃんであった。

サエと知り合ってから、


会うようになってから初めての夏休みだ。


夏といえば……かき氷? 花火?


そして……恋愛だ! えっ、そうなの?

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― 新着の感想 ―
お待ちしておりました、本場の讃岐うどん!! なるほど、讃岐うどんは朝に食べる物なのですね。さーちゃん、良き情報をありがとうございます。 やっとうどん回が、と思っていたら、コンビニエンスストアの発酵バタ…
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