表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/15

美学よ!美学!

かなり遅くなりました…すみません…


──ここが暗殺部隊の所属ギルドか、無駄に小綺麗で大きいな──



アーズが元々居た世界では、暗殺部隊などは足をつけさせたく無いため、拠点は持たずどこかの洞窟や路地でのやり取りのみで、そもそも本当に誰にも悟られないというのが想像していたことであった。


しかしここに来てからアーズは真っ先に落胆していたのは事実だ



──本当にここは私の居た世界よりも上位の存在なのか?どこがどう上位?謎があるのか、それともオークのように他よりもただ生命力が高いだけなのか──



そのような事を思考していると…



「親分!!!こいつがアーズです!気を付けてください!」



そう誰かが告げた時、奥からありえないほどの圧を振り撒きながら歩いてくる男が居た。



「お嬢ちゃんをこんな所に連れてまでこの部隊を壊滅させようとしに来るなんて蛮勇なのかな?当たり前だけどもう逃がしはしないからね?」



「私の名前はアーズだ。お前がここの部隊の頭らしいな。お前を倒すのとリキとそこの女みたいな男に借りがあるからな。その為にさっさと終わらせて、他の予定を終わらせに行く!」



「はっはっは!俺を前にしてもこの後、予定通りに進むとでも?じゃあサクッと殺して上に報告しますか!」



そう言った途端、どこかからかダガーを取り出しアーズとの間を切りつけた。その瞬間、空間が切り開かれていく。



「俺の武器は空間を裂くんだ。どうだ?これで幕切れだなぁ!!!死に土産として俺の名前を教えといてやるよ!俺の名前はぁ──」



そんな言葉を無視し、アーズは空間の裂け目へといつものように歩いていく。


「っておい!お前バカにしてるのか!?もう少し抵抗するってもんがあるでしょうが!美学よ美学!他のやつに強い強いって言われてそれはないでしょうよぉ!」



そんな発言をしていた男はアーズが空間に飲み込まれる瞬間をしっかりと見ていた。そして少し落胆していたのだが、何かがおかしい事に気がついた。周りの部下達が何かを言っているが全く聞こえない。音が無いのだ。しかし、それでもはっきりと聞こえてくる言葉だけはあった。



「この世界の上位存在は人ではなく武器か。つまらんな。もっと歯ごたえのある敵と闘いたいものだ。」



耳元から聞こえた声は紛れもなく先程軽く話をしていたアーズのものだったのだ。


──いや、こいつは空間に入り込んだはずだ!!!どうなってやがる!!!──



「まだ死んでいないのなら教えておいてやろう。お前の空間の手前に自分で作り出した空間に入り込みお前の後ろから出てきただけだ。武器が万能だからと言って、基が蔑ろにされていたらこうなるであろう」



暗殺部隊長の男は名乗る間もなく一瞬にしてアーズの前に敗北した。



アーズは本当に落胆していた。こんなバカに私が統一した宇宙を潰されたのは、どのようにして潰されたのか、そして潰しに来た男は何者なのか、この世界で暗殺部隊長をする男がこの程度なら、そもそも私の統一した世界を壊滅させるのは不可能であろうと。しかし、まだ何かカラクリがあるのかもしれない。アーズは新たなる可能性を信じ、暗殺部隊に向き直った。



「お前たちはどうする。勇敢に立ち向かってくるか、それとも私に恐れをなして命を守るか。選ばせてやろう。」


その発言と共にアーズの目の前に居た部隊のうちリキとシュウの二人以外は全員一目散に駈けていった。



そんな質問の回答とは全く違い、シュウから質問が来た。



「あ、あんた、どうやってこの場所を突き止めたんだよぉ…普通分かるはずないだろ、ここは城の真下なんだぞ!!」



「お前たちでは分からんか、そこの大男に蹴られた際、その足に転移の標を付けていただけだ。お前たちが何もかもに鈍すぎるのだ。もっと目を凝らし様々な要素に注意をしろ。」



「…敵に助言かよ…。俺は逃げる。リキはどうする…」



「あぁ…当然逃げる。」


既に恐怖によって塗りつぶさせれてしまった人、簡単に人に殺される状況にある局面に立たされた時、そう簡単に立ち向かえるわけがないのである。当然逃げに徹するのが当然だが、足が動かない。何とかして逃げようとするが、アーズを前にして逃げ切れるわけが無いと本能が理解しているのだ。



「興醒めだ。キュナよ行くぞ」


「は、はい。もう宜しいのですか?まだ数十分も経ってないとは思うのですが…」



「敵意よりも恐怖に潰された敵を倒すのは面白くないからな。それではキュナが言う強い奴と闘いに向かうぞ。その時の敵が弱かったのなら私はこの世界をも統一するとしようか」



そういうと目の前に居た二人はどこかへと消えてしまった。


「ははっ…とんだハズレくじを引いちまったみたいだねぇ…もう二度と会いたくないよあんなやつ」


「俺もだ…」



その場に立ち尽くす2人は呆然とするしか無かった。

キュナと関わっている時点でこの帝国が混沌になるであろうと想像しながら…

8話目投稿です!

1話ずつが短く、全く戦闘も激しいものではないですが、まだ帝国叛逆は続きますし!敵もどんどん出てきますのでお楽しみに〜


ではまた9話目でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ