阿呆
相手は5人組、対してこちらは1人、アーズは相手の力量を見極めどのように立ち回ればいいのかを思考加速を行い十二分に検討し、構えていた。
「こっち5人だしそりゃ踏み出せないよねぇ?じゃあこっちから行こうかなっ!????」
そう発言して、1歩踏み出そうとした瞬間、先程なまくらとバカにした刀が目前に迫ってきていた。
「お前が戦闘に対して1番の理解度がありそうだ。頭から潰すのは当然だろう?」
──ダメ、早すぎ避けられ──
ドンッッッ!!!
「大丈夫ですかい、姉御ぉ」
「間一髪…ってところね…にしたって何者??私が見た依頼書にはDランク冒険者のカス共しかいないって話だったけど…」
「ふむ、流石に一筋縄では行かないか…では、周りの手下から行こうか?」
「みんな油断しないでッッ!!!こいつ馬鹿みたいに強い!!!先に5人でこいつを殺すッッ!!!」
そういうと、暗殺者5人は常人では見えない動きで翻弄する。1人がアーズに肉迫して…
「阿呆。結局1人で来たところで俺に斬られるのだ。そんな無駄な動きに時間をかけてないでもっと基礎を固める所から始めろ。」
手下の1人は自分が斬られた事に気づいていないようなとぼけた顔で身体を上下に切り離されて絶命した。
「ッッッッ…敵相手に説教って余裕かよぉ…こんなはずじゃなかったのになぁ…」
そういうと女は上着を脱ぎ、深呼吸をして…
「限定解除…第1…」
「姉御、それ以上はダメだ。今回の依頼は失敗でいい。このまま闘い続けても無駄に死傷者を増やすだけだ。それよりもこの情報を全支部に共有した方が有益になる。姉御もここで死にたくないだろう。退く方が賢明だ。」
「…無口なあんたがそこまで言うなら…。あんた名前は?」
「アーズだ。」
「バッカ正直に敵に名前なんか教えちゃって…覚えてろよ。この借りは必ず返す。」
「次と言わず今すぐにでもいいのだぞ。しかもつい先程お前からの存在感が一気に跳ね上がった。もう少し闘いたいところだが。」
「ふんっ!言ってろバーカ」
そのセリフを最後に女たちは影の中へと消えていった。
「……この世界のどれくらいの強さにあたるか検討はつかんが手強いな…。楽しませてくれよ。にしてもあの大男の蹴りはなかなかどうして…もしや力を隠しているのか?あれからして女より強いな…」
アーズはこの世界特有の能力や力の片鱗を魅せられて期待に胸を膨らませていると
「あのぉ…あなたは一体何者なんですか…?」
馬車からひっそりと顔を出した姫様がアーズに聞いてきた。
「顔を出すなと言っただろう。それにその質問は違うだろう。自分の身分を隠している姫様?」
「もうバレているようですね…。それにあなたの未知数のその強さ…目的地で落ち着き次第全て話すので御助力願いたいのですが…」
アーズはまるで面倒事に巻き込まれたという顔でため息をついた。
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ドンッッッ!!!
依頼書をの中身を読んで護衛並びに対象のものを暗殺せよ。との依頼を受けた5人組は今回も簡単にこなせる依頼であると高を括っていた。
──それなのに、どうしてこうなった?──
アーズを力任せに蹴り飛ばしたリキは心中穏やかではなかった。当然のことだ。自分たちなら当然の如く依頼を達成し、既に報告をしていてもおかしくなかった。
──俺もこのDランク冒険者のアーズについては調べたはずだ。マイペースで依頼をこなし、ゆっくりとだがランクを伸ばしつつあるが、最近伸び悩んでいる。そんな所にこの護衛依頼を受けた群がるハエと一緒……だったはずだろう??──
「何がどうなってるんだ…」
自分にしか聞こえない声で焦りを口に出す。
リキは馬鹿ではない。相手の強さを見極めるなんて簡単なはずだ。アーズも例に漏れずその辺の冒険者なはずだった。なのに今では背中にびっしょりと冷や汗をかき、既に思考は逃げる方向へと傾いていた。
しかし姉御はここで殺す判断をし、そして仲間の1人が死んだ。この時点で負けは確定…そんなことを思っていると
「限定解除…」
その言葉で我に返り、姉御を止めた。
そのまま逃走し今回は逃げる事にした。情けない話だが当然そうするべきである相手であったのだ。
しかし、この時点でリキは気づいていなかった。アーズに認識されるということはどういう事かを…
4話目投稿です!!!
もっと戦闘描写に特化しようか考えたのですが、こっちの方が楽しくなりそう!って事で色々考えた結果中途半端になりました。だりおです!
投稿はかなり不定期ですが、自己満で書いていきます〜( ^ω^ )
またなにか提案や違和感あれば教えてください!
ではまた5話で〜( ̄^ ̄ゞ




