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あっ…なにかくるっはやっ…

あの場所からは何事もなく中継地点の街までは到着した。


「色々ありましたが…。とにかくここまでの護衛をありがとうございます。引き続きになりますが目的の街までは護衛をお願いします。」


「ああ。明日の朝に目的地までの出発で大丈夫だな。とにかくお互い疲れを癒すとしよう。ではまた明日。」


「はい。ではまた。」


宿場のフロントで少し話し込み、少女は疲れていたようで、直ぐに自分の部屋へと向かった。それに倣ってアーズも自分の部屋に入った。


ふむ、今はこの護衛を優先して行くか、何か訳ありなようだしな。


とりあえず状況を整理するか…


この私、アーズはデスペル帝国で冒険者としてDランクで活動しているところ、依頼任務のボードに多額の報酬で少女を少し離れたジェスタード王国へと護衛をする内容の任務を受注する。依頼内容には護衛をするにあたって、質問はしないようにとの事か…


まぁ私も第2宇宙を統一した身だ、鈍い訳がない。少女は身分の高いもので間違いないだろう。その他は様々な事が想定出来るがするだけ無駄か…


状況を整理出来たアーズはこの護衛を引き続け、何かが起こるであろう事を考えて、坐禅を組み日が昇るまで目を閉じて瞑想をした。



「おはようございます。アーズ様。」


「ああ。おはよう。今日はこのままジェスタード王国へと直行でよろしいか。」


「はい。今日は目的地の王国へ到着する予定です。では、馬車の準備、新たな護衛者を雇いましたのでこのまま歩を進めます。こちらは新たな護衛者、Dランク冒険者の【鬼鉄】の皆さんです。」


「あんたがアーズさんか!俺は鬼鉄のリーダーミズルってんだ!こっちは魔術師のヨルでそっちは神官のキザ!この後ろの影の薄そうなのが索敵役のショウです!この4人とアーズさんでこの少女の護衛を必ずや遂行しましょう!」


「あぁ。こちらはアーズだ。護衛中では頼りにする事が多いだろうがどうかよろしく。」


ある程度の自己紹介を終えた一行は早速用意した馬車を護衛で囲み、移動を開始した。


少し歩き始めたところで鬼鉄のリーダーのミズルが小声で話しかけてきた


「そういえばアーズさん。アーズさんはどうしてこの任務を受けようと思ったんですか?やっぱり報酬がかなり魅力的でしたよね?それが理由っすよね!」


「まぁ報酬が上手いと感じたのは間違いない。鬼鉄のメンバーもやはり報酬でこの任務を?」


「俺たちはそれもあるっすが…これは噂っすがこの馬車に乗ってる少女はデスペル帝国の姫様らしいっす…んで、その国は今王位継承戦真っ只中で、この姫様はおそらく国を兄弟姉妹に負けて、本来は死んでもおかしくない立場らしいんですが、慈悲で逃がせてもらったらしいっす…。まぁこんな詳しいように喋ってますが全部噂っすからね…鵜呑みは辞めてくださいよ?んで、俺たちはこの任務を成功させて…もし姫様お抱えの騎士にでもなれたら…なんで甘ったれたこと考えてたりして…」


「ハハッ。確かに報酬にプラスでそんな事が起こったら鬼鉄のメンバーも嬉しい限りだな。それにしても訳ありなのは薄々気づいていたがやはり裏があったか、情報共有感謝する。」


「それにしても…アーズさんはなんかこの話を聞いても凄い余裕が見られますね…私は正直怖くてブルブル震えてましたよ…」


「神官のお前がそんなんでどうするんだよ!もうちょい背中が大きければ頼れるってもんだけどなぁ…」


「そうだね。魔術師の俺もお前が前に出て闘ってくれないと俺は死んじまうって…お前はとにかく攻撃貰いまくれよ。肉壁だ肉壁」


「なんか私の扱い凄い雑なんですが!?ってまぁ私も善処しますけどね?」


「あっ…なにかくるっはやっ…」


キーーーーーーーーーーン


それは唐突に来た。まるで羽ばたいて急降下で突っ込んでくる怪鳥のように。


反応できたのはアーズだけでそれ以外の護衛者は全員何も分からないまま首を斬られてドサッと力なく倒れた。


「あっれぇ〜?私だけ手応えがないなぁって思ったら剣で弾かれちゃったのね〜?しかもそのなまくらでぇ、腹立つなぁ?」


「おい、油断するなリーダー、こいつ多分そこそこ強いぞ」


「見たら分かるってぇ、私も危険センサーがびんびんだってぇ!くっそぉ!興奮してきたァ!!!」


「はぁ。すぐにリーダーの悪い癖が…普通はこのまま引きたいところではあるが…まぁもう遅いな」


「ふむ、お前たちはこの馬車の中に居る少女を殺しに来たか?」


「ふーん、なんか色々知ってるみたいだねぇ?まぁどうでもいいけど。あんた1人でこっちは5人、しかも護衛対象を護りながら勝てるかなぁ??」


「会話の出来んやつだ。おい聞こえてるか姫様、今から戦闘を始めるが馬車から顔は出すなよ。そして絶対に護るって約束をしたからな。」


姫様と呼ばれた少女はビクリと身体を震わせながらも馬車の中でじっとしていると決めた。


「さて、初めてのこの世界に来てのしっかりとした戦闘だ。どこまで通用するか、そしてどれだけ私が出来るのか、お前たちで確かめさせてもらうぞ。」


と、相手に聞こえないくらいの声でアーズは戦闘モードに意識を切り替えた。

3話目投稿です!

構成は出来つつあり、なかなか手応えがある話になっていきそうな予感がするだけで、期待はしないでください( ^ω^ )


次の投稿は文字数少なめのガッツリ戦闘だけにしようかなと思ってます!むしろ戦闘多めに描きたいんでそのような話が好きな方は是非!一読願います(。>人<)

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