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キャハハハ!

「それで?逃げたキュナがここに戻ってきておると。その護衛がとてつもなく強いと?」



「はっ、報告の通り。現在は暗殺部隊を襲撃、壊滅させ中央通りの広場にて座っているようです。」



帝国の謁見場にて、帝王と先程アーズを視察したキュナの兄、カイはこの事について思考していた。



「あの悪魔が帰ってきのか…。しかも私の抱えている暗殺部隊を真っ先に潰して…。カイよ、キュナはこの帝国を確実に乗っ取ろうとしておるようだが、ここからどう動く?今は親子の関係としてだ。」



「そりゃあこの国を護るべきであろうよ親父。あれは化けの皮を被った悪魔そのものだ。どうして俺たちが逃げなきゃならねぇ。全力で潰しに行かせてもらうぞ。またあの時のようにな…。それにキュナが帰ってきたことでアイツが動き始めたのは言わずもがな。正直に言うと、本気じゃないと確実にこの帝国は終わる。」



「お前もそう考えるか…。よし、では今すぐに全員をこの謁見場に招集せよ。これから対悪魔の会議を始める。もちろん極秘だ兄妹だけにしてくれ。」



「当然だ。」



そういうとカイは素早く謁見場を出て皆を招集させるべく動き始めた。



どうしてこうなったのだ。あの悪魔と契約したはずだ。裏切られたのか?私たちに敗北したはずなのだ…もう襲ってこぬと…。もしや、その護衛が関係して───


「古き勇者ザイン。今度こそ消滅させるの?」



帝王が深く思考に陥っていた時横から声が掛けられた。それは美しい純白のドレスを身にまとい、幼い容姿ながらもそこには気品のある立ち姿の女性が居た。



「お前がここに出てくるほど状況は深刻なのだなサンよ。」



そう呼ばれたサンは1度大きな溜め息を吐き、頭を抱えながらつぶやいた。



「えぇ。正直頭が痛いったらありゃしないね。あの悪魔本当にどうにかしてるわ。この前も私たち天使とあなたたち人間でどうにか抑えたけど今度はどうなるのか…。それにその一緒に居るっていう護衛の人。この世界から外れている存在ね。未知数なのはもちろんだけど、1つ分かることは、あの悪魔すら簡単に消滅させるほどの聖属性を纏っている事ね。多分私たち天使よりもよっぽど。」



「なんと!では、その護衛はどうしてキュナについておる!直ぐにこちら側の事情を説明して味方に付けるべきだ!」



「そんな事出来たら貴方に顔を出す前に行ってるわよ。あの悪魔が横にいるのにそんな事出来るわけ無いでしょ。確実にこの場を襲撃するのは目に見えているわ。ならここで待って対応するしかなくない?」



「そ、それもそうか。では今回もお前たちが協力してくれるということで良いか?流石に私たち人間だけではこの帝国が機能しなくなる可能性も少なくないだろうしな。」



「当然そのつもりよ。もうみんなを呼んでるから到着するはずよ。今回も無事にどうにか出来ればいいけどね…。」


そう言うと、そこで会話は終了し重苦しい空気が流れていた。前回の闘いが脳に焼き付いているのかその光景を脳裏に浮かび、今回も何かしらが起こると予想され、より対策を行うべきだと心に決め、顔を上げたところ。



目の前に現れたのはカイの兄妹ではなくキュナとその護衛と言われているアーズであった。



「はっ?」



何故ここにいる?訳が分からない!



「サン!!!」



「言われなくても分かってるわよ!!!【光の(ライトシールド)】!!!」



下級の聖属性シールドだが、その性能は下級にあらず、当然天使の強さが反映される。そのバリアはなにものも通さない盾になっていた。



「そこまで警戒しなくてもいいわよお父様。今日は宣戦布告をしに来ただけよ。なにも警戒しなくても直ぐに帰るから心配しないで。」



「こんの悪魔!いい加減にしなさい!貴方は私たち天使でキュナの心の奥底に封印したはずよ!!」



「あら、ごめんなさいね。全くきづかな…?あぁ!あの時ね!私のレジストが強すぎて何かやられたな位の気持ちだったわ!一時の闘いで満足したから眠っていただけだったのだけど。」



そう聞いた時サンは流石に絶望した。腐っても上級天使だ。熾天使や大天使程では無いが、それでも上級天使としての誇りがあったが今や崩されていた。



「きゅ、キュナはどうしたのだ!」



「はぁ、あなた達から質問ばかりでうんざりするわ。これで最後ね。今キュナは私の奥底で眠ってもらっているわ。とにかく。これから1週間後にここを攻撃するからね。必死に抵抗して見せなさい!!!」



「な、なら今すぐここであなたを…。」



「サン!お前を失いたくはない…。今は落ち着いてくれ…。」



「キャハハハ!天使が感情任せなんてそうとう私に恐れているようね!いい気味だわ!逆にお父様は冷静でつまらないわ…。まぁいいわ!じゃあ5日後ね!」




その言葉を後に、その場からキュナとアーズは消えていた。本当に一瞬だった。



5日後に起こるであろう事態を想像した帝王ザインと天使サンは半ば諦めていた。

な、ちょっと投稿早くないですか!お兄さん!



はい。読んでくださった皆さん。ありがとうございます。だりおです。書き始めてようやく10話です…。当初は既にこの1部を完了させて第2部の書き始めくらいしているかなと思っていたのですが…。

そこまでの構想は出来上がっていますのであとはモチベーションとの闘い…!

頑張りますので応援よろしくお願いしますm(_ _)m

では次は11話でお会いしましょう!

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