質問は1つずつにしてくれ
暗殺部隊を壊滅させたアーズとキュナは1度休憩を挟むために少し開けた広場の椅子に腰掛けていた。
「突然の質問とこれを聞いて答えてくれるかは分かりませんが…。アーズ様は何故そこまで強いのでしょうか?それと今まで何故実力を隠していたのでしょうか?」
「質問は1つずつにしてくれ。答えるなら強いものは強いのだ。そしてわざわざ強さをひけらかしては程度が知れるというもの。私はそこまで馬鹿ではない。では、次は私から質問させてもらおう。お前はどうしてバレないと思っている?」
「へ?何のことでしょう?」
「下手な嘘は辞めておけ、今お前は私に助力を乞うている身だ。これから自分に有利なのは私に楯突くのかどうするかは良く考えた方がいい。」
アーズは常に考えていた。私の眼で見通せないほどの何かがキュナにはあるのだ。それはもしかしたら自分自身を脅かす可能性があるかもしれないと。しかして、アーズの顔には余裕があるので何とかなる程度のことではあるのである。
「そうですね…。今更アーズ様に敵対など考えたくもありません。正直に話します…。私には表裏一体のもう1人の私が居ます。しかも今の私が裏に隠れた時、表に出ている時の私自身の記憶はないのです。それは凶暴性を身につけ、破滅と混乱を招くものでしょう。言わば悪魔なのでしょう。今は抑え込めますが、どのようなタイミングで私自身が代わってしまうのかが少し恐ろしいのです。」
そう、アーズは時折キュナに違和感を覚えていたのだ。暗殺部隊の溜まり場へ突入し壊滅させた時、キュナの顔はどう考えても姫の顔ではなかった。それは邪悪な顔が口元に浮かぶ程度ではあったが、今までのキュナを考えるとやはりおかしな事である。
「では、キュナよ。これから起こる様々な事に覚悟しておくことだ。」
「えぇ。もちろんそのつもりです。もう後には引けない所まで来ましたから。」
「つい先程からいくつかの大きな気配が動き始めた。これからこの帝国は未曾有の事態になる。その後はお前の力量次第だ。この国の頂点に立ち、国を上手く纏めあげるのだな。」
「はい!!」
そう会話を切り上げたアーズはこれから起こる急激な展開に1人心を躍らせていた。
かなり短めの話しですが…とりあえず一旦これからの盛り上がり前で落ち着けたと思います!
次の投稿ももちろん1週間以内に投稿するを目標に頑張りますんで!どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
ではまた10話目でお会いしましょう!




