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古代に転生、後宮争いなんてお断り! ——女帝として天下に君臨する  作者: 予也木


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9/21

青史に名を残したいとは思わぬか

「明斯の回復は順調で、膿やただれもございません。十七日後には災禍を脱し床上げできる見込みです」段衡は薬を差し出しながら、小声で言上した。

「それは床を離れられる日ということか」

「その通りでございます」

 杜尋雲は心中で納得した。ここ数日はひどい癒着があったが、こうして日数を数え直したということは、創面清掃が功を奏した証拠だ。

 段衡は盆を捧げ持ち、余光をひっきりなしに戸外へと走らせていた。庭に駐屯している侍衛や太監に、明らかに警戒心を抱いている。

「構わぬ、小声で話せ」杜尋雲は頭を仰いで薬を飲む広い袖を利用し、彼のために外側からの視線の大部分を遮ってやった。

 段衡の極めて低く抑えた声が袖の底から伝わってきた。「貴人様が下された焼酒の提純法ですが……太医院の狭い範囲で試しましたところ、強さは通常の官酒をはるかに凌駕し、ただれた箇所に塗布すれば膿を止める効果が極めて優れており、院判大人までもがこれについて問いただしてきております」

「それはよかった」杜尋雲は苦い薬汁を飲み干した。

 実のところ古代の蒸留技術は悪くない。ただ不純物を取り除くことを知らず、さらには度数七割半(75%)こそが殺菌の要であると知らないだけなのだ。彼女は現代の温度管理蒸留と生石灰による吸水の法をわずかに手ほどきしたに過ぎず、宮中の極めて腕の立つ職人は一を聞いて十を悟ったのである。

 彼女は空の碗を置き、視線を段衡の顔に落とした。

 この若い太医は目を輝かせ、新たな術に対する驚嘆でいっぱいで、かえって数日前に暗殺事件に巻き込まれた恐怖をすっかり忘れていた。杜尋雲はここに来た初日のことを思い出した。夢の中にいると思い込み、行動がひどく奇怪に見えたため、最初の太医たちを取り込む機会を失ったが、今思えばこれも運命の巡り合わせかもしれない。

 この人を食らう深宮にあって、純粋に医術を極めたいと願う「物好き」なのだ。

 杜尋雲は手巾をつまんで口元を拭い、ふいに目を上げて彼を見た。

「段大人」

「はっ」

「この提純の法は、誰が悟り得たものだと言うのだ?」

 段衡の体は激しく震えた。「臣は……臣はただ、先祖伝来の残巻から偶然得たものと言い逃れており、決して貴人様を巻き込むような真似はいたしません!」

 杜尋雲は彼を見つめた。声は羽毛のように軽やかだった。

「段大人、青史に名を残したいとは思わぬか?」

 彼は顔を上げた。

 喉仏が抑えきれずに一つ上下した。

「覚悟が決まったのなら、明日、私の癔症が完治したと宣言せよ。明後日には貴妃娘娘と皇后へ正常に朝の挨拶に参内できるようにするのだ」杜尋雲は背を向けた。若竹はまだ驚いた様子で彼女を見ていたが、目が合うと、侍女は先に頭を下げた。

「私が嬪へ昇格した暁には、養生であれ病であれ、太医を召すことがあれば、段大人は極力参内するように」

「……」段衡は突如として正気を取り戻したかのように、拝礼のために重ねた手が狂ったように震え始めた。

「下がれ」

「はっ」

 杜尋雲は太医が去った後、一枚の紙を取ってきた。

 この時、室内には若竹一人しかいなかった。

 彼女は若竹を人使いすることなく、自らの手で墨を磨り、書き始めた。

 若竹は遠くからこの蕭貴人を見守っていたが、彼女は見慣れぬ文字を書き綴っていた。

 杜尋雲は、ここへ来た当初の自分が大雑把すぎ、口から出まかせを言っていたため、必ず太監や侍女、あるいは警備の者に報告されているはずだと痛感していた。彼女は自身の不適切な言動を一つ一つ書き出し、その脇に対応する居合わせた人物の名を記した。朝の挨拶を済ませた後に上層部の反応を観察し、その中から信用できない人物をあぶり出す必要があったのだ。

 最初の油断と愚かさは、庭の侍衛たちにすべて見透かされていた。

 だが、杜尋雲は後悔のために時間を使うわけにはいかないとわかっていた。

 一時間を費やして完全に書き終えると、彼女は心の中で確信を得た。一行一行の文字を念じるように暗記し、再び紙を折り畳むと、羊角灯の蝋燭の火の中へ差し入れた。

 燃え尽きる。

 隅々まで黒い灰になったのを確認して、杜尋雲はようやく振り返って若竹を見た。「そなたは書を読んだことがあるか?」

 若竹は驚いて床に平伏した。「よ……読んだことがございます」

「今の世の中では、女子にはあまり学問をさせぬよう教えているのか?」

「かつては、そうでございました……」

 杜尋雲はやはりそうかと思った。以前のどこかの皇帝が「女子に才なきはこれ徳なり」と宣伝し、女をひたすら結婚と出産に向かわせようとしたことをかすかに覚えていた。たとえ今、書を読む余裕のある家庭があったとしても、その中には依然としてこれを信奉している者がいるに違いない。

「字は書けるか?」

「少しなら書けます」

「手紙を代筆しておくれ」

 若竹が床についた手は冷たくなっていた。「主様、それは……」

「こう書くのだ……私は息災に過ごしており、また宝物を一つ拾ったので、門口の侍衛に下賜した、とな」杜尋雲は手を振り、若竹に立ち上がって机の前に座るよう促した。

 若竹はほぼ自身の最速の動きで床から起き上がり、飛ぶような速さでその「手紙」を書き終えた。

「段太医が私の全快を宣言したら、太監に持たせて送らせる」杜尋雲は箪笥を探し、封筒を一通差し出した。

 若竹は主から物を手渡されることなど滅多になかったため、慌てふためいて受け取り、中に収めた。

 杜尋雲は彼女が封筒をしまい終えて次第に落ち着いたのを見て、手を挙げた。「着替えを」

 若竹はようやく生気を取り戻し、手慣れた手つきで彼女の上着を脱がせた。

「ここ数日は聴蘭と素梅が交代で夜番をしていたが、私はあの子たちを寝台には上がらせなかった」杜尋雲はおもむろに口を開いた。若竹の手の動きがそれに伴って鈍くなった。

「そなたが私を裏切らないと確信できるのは、そなたと私の間にあのような秘密があるからではない」

 何もしなくとも、奴婢が主の寝台に上がって眠れば、撲殺される恐れがあることを二人はよく知っていた。

「そなたはあの日、心から泣いていた」杜尋雲は静かに口を開いた。彼女一人にだけ聞こえるよう配慮しながら。「着替えの手を止めるな、続けよ」

 若竹は涙を浮かべながら、寝衣を取ってきた。

「気づいているだろうが、私はこの世界の人間ではない」

 若竹は唇を噛みしめ、頷いた。

「何か問いたいことはあるか?」

「蕭大人……蕭貴人様は……すでに亡くなられたのですか」彼女の泣き声は一切隠されることなく、杜尋雲の耳へと届いた。

「私にはわからない。だがおそらく、暗殺は成功したのだろう」杜尋雲はずっとその可能性を考えていた。蕭雁綾は死に、自分がその存在に取って代わったのかもしれない。

 あるいは、蕭雁綾と入れ替わったのかもしれない。

 現時点では判断がつかなかった。

 若竹の手は杜尋雲の腕に添えられていたが、袖は中ほどまで上がったきり、どうしても肩の上までうまく引き上げることができなかった。

 杜尋雲はこの数日間の若竹の姉のようであり母のようでもある態度から判断して、彼女が決して貴妃娘娘の普通の侍女などではなく、蕭雁綾を育て上げた侍女であると見ていた。

「私のいた世界、つまり、この地の遥か未来の国には、もうそなたのような職務はない。多くの女たちも、もはや結婚や出産に執着してはいない」

 若竹は鼻をすすり、彼女に衣服を着せ終えた。

「皇帝もいない」

 わずか数文字、蚊の鳴くような音量であったが、彼女の顔を青ざめさせるには十分だった。

「男も女もみな学校に通う。少なくとも九年間はな」

 若竹は顔を上げ、驚愕して我が主と視線を交わらせた。先ほどの涙が、まだ瞳の中に残っていた。

「それに、大半の人間が十二年以上学び、少なくない女たちが十六年間学び、私は二十年以上学んだ。そして誰もが自分の仕事を持ち、自分の財産を持ち、わずかな金を出せば、乗り物に乗って遠くへ旅に出られる。車輪のついたものだけでなく、空を飛べるものまである。人を世話する仕事もあるが、その者たちも同じように外へ出かけられるのだ」

 若竹は杜尋雲の襟元を整えていたが、あまりの衝撃に表情を強張らせていた。

 数秒が過ぎ、彼女はようやく仕事を再開した。紐を結ぶ手の甲に涙が零れ落ちた。「そんな日が……早く来ればよいのに」

 若竹は小さく笑った。

「刺客は外の者が軍の士気を揺るがそうとしたものかと思っていたが、もし皇室が私を殺そうとしているのなら」杜尋雲は続けて言った。「私も、その日が早く来ることを願っている」

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