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どうでもいい話 脱力エッセー  作者: カキヒト・シラズ


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自給工学と人民学 アカデミズム新潮流

初出:令和8年10月6日


 今回はどうでもいい話と言うより、小生の長年の夢(というか妄想)について語ろうと思う。

 小生の夢(妄想)とは、自給工学および人民学という学問の学会、もしくは研究会を立ち上げることだ。

 小生には資金もノウハウもないのでどうしたらこれが実現できるかわからない。

 もしあなたが本文を最後まで読んで小生の考えに共鳴したら、感想で何かしらアイデアをいただけると幸いだ。

 あるいはあなた自身が小生の考えをパクり、小生に無許可で自給工学および人民学の学会を勝手に立ち上げても大歓迎だ。決して訴えることはない(というより訴える金がない)。



1.自給工学


 ネットジャーナリスト、リチャード・コシミズ氏によれば、近い将来、日本はエネルギーも食糧も枯渇するため、生き残るためには自給自足のライフスタイルを推奨している。

 具体的には田舎の畑で農作物を自給し、それを販売するのではなく自分たちで食べて消費する生活だ。


 小生が提唱する自給工学は、食糧の自給はもとより、工業製品を含む全産業の自給を研究する学問だ。要するに自給自足することでできるだけ貨幣経済に依存しないで生活するための研究と言える。

 自給工学は大きく三つのフェーズから構成される。


 ①国としての自給率向上の研究

 ②個人・家族の自給率向上の研究

 ③地自治体の自給率向上の研究


 ①の国家の自給率が重量だという意見は昔からある。だが小生が提唱したいのは②の個人や家族の自給率向上だ。

 衣食住の生活必需物資すべてが自給可能ならばお金を稼がなくても生活できる理屈になる。

 自給自足というと原始生活を連想する人が大半だが家電製品も自給できるとしたらどうだろう。

 自作PC同様、家電も部材を買って自宅で組み立てれば家電製品を買わなくてもいい。ただし部材代が必要になる。

 半導体などあらゆる部材を自給するには無理がありそうだが、FPGAなどICを半自給できる研究は進んでいる。また半導体製造装置の小型化の研究も進んでいる。

 こうした研究は自給工学に含まれる。

 

 一番理想なのは②の個人や家庭であらゆる生活必需物資を自給できることだろうが、現実問題としてやや無理がある。そこで③の地方自治体内の自給率向上が重要だ。

 市町村内で生活インフラをすべてが供給できるとしたら、市町村の行政を直接民主制にすることで生活インフラの構築について民意を反映しやすくなる。

 全国単位で生活インフラを一括して決めてしまうと、たとえ直接民主制にしても個々人の意見は反映されるだろうか。1億人(国)の中における自分の意見の影響力と何十万人(市町村)のそれを比較してほしい。

 市町村の自給率向上はわれわれの意見が相対的に政治に反映されやすくなると思われる。

 

 地産地消という言葉は農作物を一つの地域で生産し、それを他へ転売することなくその地域で消費するという意味だが、これを工業製品を含む全産業に広げられないだろうか。そのためのノウハウを研究するのが自給工学である。

 国でなけれはできないビッグプロジェクトはあるが、都道府県でもできるプロジェクトや市町村でもできるプロジェクトもある。

 自給工学では、これまで国や全国規模の大企業でしか生産できなかったものを都道府県や市町村もしくは地元の中小企業に生産できるようにし、市町村単位でしができなかったものを個人・家庭で生産できるようにするノウハウを研究する。

 科学技術的な研究に加え、予算配分や税収の研究など、地方自治を強化する仕組みを研究することも重要だ。


 自給工学のもう一つの切り口は産業別だ。それぞれ研究分野ごとに細かい分科会を学会内に設けるべきかもしれない。

 ①第一次産業(農林水産業)

 ②第二次産業(工業製品)

 ③第三次産業(サービス業)


 このうち③は生活必需物資・サービスではない贅沢品、娯楽品が多いと思われ、あまり自給工学の対象にはならない。

 ただしこれまでプロミュージシャンの曲を有料でダウンロードしてスマホで通勤中に聴いていた人が、AIで自作した音楽をスマホで聴くという音楽の自給自足もあると思う。そういう意味でエンタメ分野にも自給工学は応用できるかもしれない。



2.人民学


 世の中には帝王学という学問がある。

 これは将来、国王や皇帝になる王族の子弟が学ぶ学問だ。

 これに対し、人民学はわれわれ人民が学ぶ学問だ。こう書くと学校の義務教育がすでに人民学の要件を満たしているのでは、といったツッコミが入りそうだ。


 まず大前提として、人間を二種類に分けるとしたら、支配者階級と被支配者階級に分類できる。

 支配者階級は社会インフラの構築を立案、決定し、人民のライフスタイルを設計し、マスコミを支配して人民にプロパガンダを発信する。

 一方、被支配者階級たるわれわれ人民は、彼らが作った社会インフラのもとで生活し、彼らの作ったライフスタイル通りに人生を送り、彼らがマスコミを通じで発信するプロパガンダにだまされる。


 支配者階級にとり、われわれ人民は家畜(ゴイム)のようなものだ。

 彼らはわれわれを保護することもあるが、ときにわれわれから財産を搾取し、間引きし、戦争などを起こして虐殺することもある。

 これに対し、われわれ人民が自衛する手段や知恵が必要となる。これを体系的に研究した学問が人民学だ。


 人民学ではマスコミから発信されるプロパガンダを分析する。支配者階級はどのような目的でこのようなプロパガンダを発信したのかを分析する。

 また過去の歴史を分析することも重要だ。

 支配者階級は過去にどのような方法でわれわれ被支配者階級を洗脳し、搾取し、支配してきたか。

 こうした分析を試みることこそが人民学に他ならない。



(つづく)



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