シリーズ陰謀論を軽蔑している方のための陰謀論入門① 陰謀論の定義
初出:令和8年7月11日
どうでもいい話だが、最近、「陰謀論にはまるのはこんなやつ」といった類のタイトルの動画やSNSの書き込みを複数目にしたので、一言でしゃばりたくなった。
そもそも「陰謀論にはまるのはこんなやつ」系の動画や書き込みは、中身を見る前からおおよそどんな内容か予想がつく。
第一に陰謀論は間違いであるという大前提がある。そしてその間違った陰謀論にはまるやつは、信頼すべきまともな人間ではなく、ちょっと頭がおかしな人間である。こういう二つの論調がお約束になっていて、「だから陰謀論ははまってはいけない」という結論になっている。
ただし、陰謀論にはまるやつがどんな風におかしいかについては動画ごと、書き込みごとに様々なバリエーションがある。
ある動画では低学歴、低収入なやつほど陰謀論にはまややすいと唱えているかど思えば、別の書き込みではメンヘラで精神状態が健全でないやつほど陰謀論にはまりやすいと唱える。
共通しているのは、陰謀論マニアをこき下ろしていること。ただ”こき下ろし方”の詳細に動画や書き込みの投稿主個々人の個性が滲み出る。
陰謀論にはまるやつは、イケメンで頭脳明晰にして富裕層だといった陰謀論者をポジティブに捉えた動画や書き込みがネットにあったら是非見てみたい……と夢想してしまう小生は天邪鬼か。
1.陰謀論の定義
そもそも陰謀論とは何か。陰謀論の定義が曖昧なのだ。
SNSなどで陰謀論について議論するとき、両者間で陰謀論の意味が異なった状態で論争するので、最後まで意見がかみ合わないことがよくある。
そこで陰謀論の定義から考えてみよう。
①「間違った情報が陰謀論」という定義
ところで「それは陰謀論だ」という文章があると、「それは間違えだ」と同義のニュアンスがある。
陰謀論を「間違った情報」と定義すると上記のニュアンスが理解できる。
しかしこの定義では自称陰謀論者は存在しなくなる。
陰謀論ジャーナリストは「自分の言説は真実であって陰謀論ではない」とよく主張する。この場合、「陰謀論ではない」は「嘘ではない」を入れ替えても意味が成り立つ。
真実かどうかで陰謀論でないかどうかという意味にするとややこしい。たとえば「コロナワクチン接種は人体に有害だ」という言説があるが、これはしばしば陰謀論とされる。
この言説が真実か虚偽かは検証してから判断すべきものであり、検証する前に陰謀論としてしまうと検証そのものができなくなる。
したがって便宜上、「間違った情報が陰謀論」という定義は不合理だと小生は考える。
②「陰謀論グループのメンバーが唱える言説が陰謀論」という定義
陰謀論は、さながらカルト新興宗教団体の信者のようにグループに属している連中だけが唱えている言説であり、健全な普通の人はそんな言説は唱えない。よって特定の集団のメンバーが唱える奇妙な言説が陰謀論だと考えている人もいるようだ。
ところで陰謀論を提唱する特定のグループとは何か。
世間一般の認識では神真都Q会のような反ワクを唱えるグループが有名かもしれない。
しかしながら由緒正しい?陰謀論グループに言わせれば、神真都Q会は体制側が「陰謀論グループとはこういう愚かな連中の集まりだから健全な国民はまねしないように」と洗脳すべく作り上げたエセ陰謀論グループなのだ。
さながら右翼団体、一水会が街宣右翼をエセ右翼と一蹴しているようなものだ(ただし小生はアンチ街宣右翼ではあるが一水会のシンパではない)。
由緒正しい?陰謀論グループにはどんなものがあるか。陰謀論ジャーナリストが主宰する主なグループで思いつくものを列挙すると、
・リチャード・コシミズ氏率いる独立党
・ベンジャミン・フルフォード氏率いる白龍会
・平塚正幸氏率いるの国民主権党
独立党は年会費があり、正党員の他、賛助党員などがあるようだ。年会費は払わないと入党できない。
白龍会はフリーメーソン同様、スカウト方式。自分から志願しても入会できず、見どころのある者だけが組織から声がかかり、入会できるらしい。
国民主権党は現在は消滅してしまったが、これも党本部に申し込んで入党するのではないか。
これらの組織はいずれも神真都Q会が世間を賑わす以前から反ワクを提唱していた。
しかしながら小生はいずれの組織にも所属していない。ただ上記、陰謀論ジャーナリストの書籍を本屋で買ったり、無料の講演会動画を視聴したり、ブログを読んだりしただけだ。
反ワクを主張する人の中には、これらのいずれの組織にも所属していない人が多数いると思う。
そうだとすると、陰謀論が特定のグループのメンバーだけが唱えているという前提が崩れると思う。
③「五大紙、地上波と違う言説が陰謀論」という定義
そこで提案したいのが、権威ある情報源から発した情報とは異なる言説を陰謀論とするのはどうか。
正しいか正しくないかは問わない。ただ権威とは異なっていれば陰謀論だ。
ところで権威とは何か。
日本限定で言えば、五大紙、地上波テレビがマスコミの権威ある情報発信源だろう。
この他、行政の広報発表も権威だ。アカデミズムや専門家とされる人々の言説も一般に権威と言っていい。
ただしアカデミズム全般を権威とすると反ワクに関しては微妙なところだ。日本的にも世界的にも一流の学者が反ワクを提唱していたりする。
とりあえず地上波、五大紙、行政広報発表を情報源とするものが非陰謀論でそれ以外が陰謀論とすると一番すっきり説明できるだろうか。
最近ではオールドメディアでも以前よりは反ワク寄りの報道をするようになった感がある。
以前はコロナワクチン接種は推進すべきというコテコテのワク進だったが、最近では一部、ワクチン後遺症の被害が確認されているので、基本はワク進だがワクチン被害にも注意が必要との見解に推移している感がある。
時系列的に陰謀論、非陰謀論の内容も変化していくということか。
2.今回の暫定的なまとめとして
さて、今回は陰謀論の定義について述べたが、ここからが本題である。
これから陰謀論について、さらに深い話題を語ろうと思うが、執筆する体力も気力もなくなったので、とりあえず今回はここで筆を置くことにする。
(つづく)




