老害図鑑雑感 老害老人が物申す
初出:令和8年5月27日
最近、FBだったと思うがロック好き老人の老害図鑑というものを見つけた。老人の顔がAI?などでリアルに描いており、10種類ぐらいのロック好き老人の種類を分類していた。
ちなみに小生はプログレッシブ・ロック推しなのだが、プログレ好きのロック老人がいない。そのことをコメントで書き込んだ。
するとしばらくしてプログレ好き老人の老害図鑑なるものがFBに登場。小生の書き込みに反応したのか、それとも小生と関係なく作成したのか。どうでもいい話ではある。
ところがその後、また別の種類の老害図鑑が出た。
様々な老害の老人が分類されていたが、筆頭に挙げられた老害老人が、区役所の会議を逐一チェックしてクレームをつけるとのこと。
やはり全部で10種類以上の老害老人を紹介していたが、誰が何の目的でこのような老人図鑑を作ったのかいぶかった。
区議会議員や公務員にとり、行政のやり方に逐一クレームを入れる老人は迷惑千万この上ないだろうが、区民にとり彼の存在は老害老人だと一蹴すべきだろうか。
むしろ区民のために行政の横暴を監視する模範的な”政治じいさん”といったところではないか。
こうした褒められるべき老人を、若者に説教するのが趣味だったりする他の老害じいさんと一緒にして切り捨てることが老害図鑑の目的なのかもしれない。
「民は愚かに保て」というのが行政の常識かもしれないが、民主主義の理念はそうではない。
社会インフラの構築や庶民のライフスタイルを行政からの押し付けでなく、庶民側からも提案でき、マスコミから流れるプロパガンダで庶民が洗脳されるのでなく、庶民側から情報発信ができる社会。これこそが民主主義政治の王道ではないか。
しかしながらこのように説教を垂れる小生こそ、次回の老害図鑑で取り上げられる格好の老害老人キャラかもしれないが。
1.老害の本来の意味
老害老人ついでにでしゃばらせていただくと、昨今の老害の意味が本来の意味とずれているのがけしからん。
もともと老害とは企業の社長や役員や管理、高齢で仕事ができないにも関わらずそのポストを実力ある若い社員に譲らずに居座り続け、会社の業績を悪化させている状態を差す言葉だった。
次に政治家。高齢ながら大臣などの地位に居座り続け、実力ある若手政治家に譲らず、国益を損ねている状態も老害と称した。
しかしながら今では若者が老人を見て不快に思うこと全般、つまり老人に関わるハラスメント全般を老害と呼ぶようだ。
つまりもともと老害とは社会的ステータスのある”勝ち組”老人たちに対する言葉であり、地位も財産もない、か弱い”負け組”老人たちはその対象にならないはずだった。
2.電車の席をめぐる 若者VS老人
小生が若い頃は、電車はシルバーシート以外でもお年寄りに譲りなさいと習った。
マスコミは連日、若者は老人に電車の席を譲れというプロパガンダを流し続けた。
お年寄りどころか中高年も若者より年上であり、彼らもまた年功序列が徹底していた昭和末期から平成初頭にかけて、若者よりも優先して座席に座る権利があったように思う。
運よく座席にありつけると、老人たちが座っている若者の側に集まり、無言の圧力をかける。これは小生と同世代なら身に覚えのある話だろう。
ところが最近ではマスコミはかつてとは真逆のキャンペーンをやりだした。つまり、老人たちが若者から座席を奪う行為は老害だというキャンペーンだ。
自分が若者のころ、老人に席を譲れと言われ、いざ自分が老人になってみると今度は老人は若者から席を奪うなと言われるのは、なんとも損な世代に生まれたものだ。こんなぼやきは、最近の老人のアルアルではないか。
3.世代論争の無意味
しかしながら若者と老人は対立すべきではない。
本来、若者と老人は手を組んで支配者階層と対峙すべきなのだ。
世の中には支配者階層と被支配者階層に分類できる。
社会インフラを構築する権限を持っているのが支配者階層。彼らが構築した社会インフラを受け入れて生活しているのが被支配者階層。
マスコミを通じてプロパガンダを発信できるのが支配者階層。彼らのプロパガンダに洗脳されているのが被支配者階層。
そして人口の大多数が被支配者階層の人々だ。
ところが支配者階層としては被支配者階層が一致団結して自分たちに抵抗してきたら都合が悪い。そこで被支配者階層を世代で二つに分け、若者と老人の集団にして争わせているだけなのだ。
電車の座席を若者が老人に譲るべきかどうかより、重要なのは満員通勤電車問題である。
社会インフラたる通勤電車を構築するのは支配者階層であり、彼らはそもそも職場に電車で通勤しない。
政治家、高級官僚、建設会社や鉄道会社の社長は運転手付きの自動車で通勤しているのではないか。だから彼らには満員通勤電車を強いられているリーマンたちの苦悩など理解するはずもなく、半世紀以上経っても満員通勤電車問題が抜本的に解決される兆しは皆無なのだ。
結論として、若者対老人といった世代間闘争を煽るプロパガンダにわれわれは注意する必要がある。だからこそ老害図鑑というのは小生にとって不快である。
以上、老害老人のぼやきでした。
(つづく)




