可愛い
「杏菜…。…。分かった。でも、他の男と寝るのは、絶対にやめてほしい。」
「うん…」
「僕らが二人目を望むのは、僕らが愛し合ってるからだ…。そうだよね?」
「うん…」
杏菜の目が揺れていた。可愛い。泣くのを我慢している。抱き締めると、しくしく泣き出す。杏菜は幼い。心が幼い。この腐った家に生まれなければ、この純粋な心で幸せを掴んだはずなのに…
そんなことを思っていたら、杏菜が耳の辺りを舐めてくる。
「な、な…何!?」
「早くしよう…」
「え?」
「したくなってきちゃった…」
可愛い…おかしいのは分かってるのに…可愛い…
朝起きると杏菜は寝ている。
「杏菜…」
「……。」
本当に可愛いな…。やばい、こんなの妾とか、いっぱい付いちゃうに決まってる。恋愛感情はないとか言ってたけど…杏菜はそうでも、相手の男は好きになっちゃうかもしれないよ。だって、杏菜、めちゃくちゃ可愛いから…
今日は休みだ。気分転換に、散歩にでも行こうかな、と思う。
「杏菜…散歩行く?」
「うん?ねむ〜い…」
本当に眠たそうな顔をしている。
「はは…分かった、分かった。じゃあ、一人で行くよ…」
「ごめんね…」
「いや…」
子どものように二度寝をし始めた杏菜の顔を見つつ、僕は、身支度をして、ドアを開けた。
ガチャ
あれ?お義父さん?




