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12-0 大体合ってる御伽物語 -太野礼阿-

 ——「白命と!」「白録の」

「「大体合ってる御伽物語(おとぎものがたり)!」」


 白命

「皆々様にご愛顧いただいた大人気コーナーも、ついに最終回だ」


 白録

「始まった当初は、また妙な企画をと思っていましたが……終わるとなると、少し名残惜しいですね」


 白命

「感動のラストラン。魂をこめてお届けするぜ!」


 白録

「さて、今回ご紹介するのは、焼き芋こと、れーちゃんこと、れいれいこと、太野(おおの) 礼阿(れいあ)です」


 白命

「うーん……」


 白録

「……」


 白命

「知らないなあ」


 白録

「知りませんねえ」


 白命

「魂、こめられないじゃん!」


 白録

「結局、一番よくわからないのですよ。出生は謎のままです」


 白命

「ツクヨミ様が、〝礼阿と血の繋がった人間がいない〟とおっしゃった通りだな」


 白録

「しかも、帳面が一冊しかありません」


 白命

「帳面が一冊しかないということは、輪廻転生の一度目ということか。この日本の長い歴史の中で、そんなことがあり得るのか?」


 白録

「エンマ様が病に伏している間に、冥府中の帳面を調べました。しかし〝今が一度目の人生〟という人間は、たったひとり、焼き芋だけでした」


 白命

「白録、すべての帳面を調べたのかっ!?」


 白録

「最も結果が出やすい方法を選んだまでです」


 白命

「暇か!」


 白録

「輝かしき後輩愛と呼んでください。実際、死者が来ないから、暇ではありましたね」


 白命

「しっかし、転生していないは、血縁者がいないは、つくづく気味の悪い娘だなー」


 白録

「だからこのコーナーでも、焼き芋について語ることは特にないのです」


 白命

「ぼくたちや読者の皆さんが知っているれーちゃんが、すべてというわけだ」


 白録

「エモい言い方をすれば、そういうことになりますね。

 それにしても……あの聞きたがりは、黄泉(よみ)の国を調べに行ったらしいですね。まったく、すぐに首を突っ込むのだから——」


 白命

「近づくだけで寿命が縮みそうだぜ。無事に帰ってこられるかな。どっちに賭ける?」


 白録

「不謹慎ですよ。しかし、もしそこで何かが起きれば、新しい物語が生まれる可能性すらあります」


 白命

「おっ、いいね。完全新作。じゃあ、めでたしめでたしのフィナーレに賭けるとするか。れーちゃん、がんばれ! 冥府で待っているからな!」


 白録

「もはや、がれきの山になっていますが。またみんなでパフェを食べられるといいですね」


 白命・白録

「「以上、〝大体合ってる日本神話〟でした!」」

毎晩20時頃に更新いたします。

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