最悪の班
席を持ち皆、移動している、だが私は席を動かさずただ座ってそれを眺めていた。
心ちゃんと手温井さんがどんどん近づいてくる。
前の席より近くなったし、良いわよね。
私は私に言い聞かせる。
移動が終わり、手温井さん達の班を見てみると男が一切いない楽園が築かれていた。
いいなー、あそこに引っ越したいなー。
私が眺めている所に異物が飛び込んでくる。
「おーい、奈々子ちゃんどこ見てるの?」
こいつは男女野郎、名前は確か……思い出せない。
まぁ思い出す気は一切ないんだけどね。
「おーい、無視しないでよ」
「黒板が見えないのでやめてくださいますか、不愉快です」
「黒板なんて見てないじゃん、暇なら僕とお話しようよ」
めげないなこいつ、この図太さが女にモテル理由なのか? 私には理解できないな。
「怜 そっとしといてやれよ、百合神は俺に見とれてるんだから」
こいつは確か、肝試しの時に一緒になるはずだった奴。
「見とれてませんけど」
「恥ずかしがるなよ」
こいつ調子に乗りすぎだろ、ただこの教室で一番イケメンなだけなのに。
まぁここまで勘違いできるのなら、何らかの才能なのかもしれない。
「そうですか、それなら、あなたの顔より後姿の方が魅力的なので前を向いててくれませんか」
「ふっ、そうか」
何の疑問も持たずに前を向いた、皮肉が通じないとは少し厄介だな。
それよりも私の班クソ過ぎないか? あと四人は誰なんだ。
前を向き確認する。
前には男、男に囲まれてしまった、これは先生が仕組んだのか? いや職員室から帰ってすぐのこと、私の運が悪いだけか。
そしてもう三人、良かった女の子だった。
けどあの子たち多分私の事嫌いな人達だよな・・・・・・よし。
私はまた手拭いさんと心ちゃんを眺め現実逃避をした。
すごく雰囲気も良く皆楽しそうだ、なんだか私も楽しくなってくる。
「また、変な場所見てる、そんなに暇ならお話ししようよ」
心ちゃんすごく楽しそう、ニコニコだ。
「ふっ、そんなに俺のフェイスがみたいのか、ふっ、見たいなら見せてやるよ」
後ろを向く男。
手温井さんが心ちゃんをくすぐってる、いいな私も参加したい。
「おーい、奈々子ちゃん」
「ふっ、どうだ俺のフェイス、いいだろう」
あー、マジほんと、この二人圧死してくれないかしら。




