忘れられない物もある
学校に着き早々、心ちゃんと出くわす。
昨日何があったのか聞いてみよう。
だが心ちゃんが私を見つけた瞬間、口を開く暇もなく誰も寄り付かない謎の場所に連れてかれた。
「あんた昨日事は忘れなさい」
忘れろ?昨日は心ちゃんと何かあったのか?私は血を噴き出して倒れた、体に外傷はない。
つまり原因は興奮して鼻血を出した。
なんで忘れてるんだ私、ふざけんなの一番忘れちゃいけないだろ。
私の苦しむ姿を見て心ちゃんは少し嬉しそうになっている気がする。
「忘れてるのね、なら良いわ、それじゃあね」
思い出せ私、まず心ちゃんと肝試しをしてデレデレ心ちゃんに抱き着かれて、その後に、思い出せない。
「忘れてないじゃない」
?
「忘れてほしいのは肝試しの件よ」
「私が倒れた時の話じゃないの?」
「その件に関しては私は無関係よ」
「それはどうでもいいから肝試しを忘れなさい」
忘れろと言われてもあんなかわいい心ちゃんを忘れ去るのは無理だよ、記憶がないのが嘘みたいに思い出せる、グへへ。
なぜかは知らないがすごい顔を赤らめている、そんなに忘れてほしいのだろうか。
「まぁ、忘れろと言って忘れられるのは難しいわよね、だから私が手伝ってあげる」
そこらへんにあったレンガを両手に重たそうに握りしめ、こちらに少しずつ近づいてくる。
「おりゃ」
私目掛けて殴り込んだのだろうが、レンガに振り回されあらぬ方向に空振り、握力が耐えられなくなり落とし割っていた。
「今のも忘れた方がいいのかな?」
「もういい、絶対忘れさせてやるんだから」
心ちゃんは石を持ちなりふり構わず私の頭に重い一撃を入れようとしてくる。
だが力がなく私に追いつけない。
そして必死に向かってくる心ちゃんを見て私は少し興奮していた。
かわいい、かわいすぎる、もう絶対忘れない。
「待ちなさい、頭をかち割れないでしょうが」
心ちゃんを見ながら走っていた私は当然何かにぶつかる。
「いっ」
ぶつかった何かを見ると屈強な男二人組だった。
「だ、大丈夫ですか、さあ手を」
「いえ、こんな汗くさいゴリラのより私の手の方が」
「はぁ、最悪だわ、イった時に男が全面に映った時と同じ気分だわ」
「さっさと視界から消えてくれないかしら」
百合神は自分でも気づかず口走っていた。
男たちが視界から消え私は心ちゃんをまた堪能する。
「なぁ、俺らゴミなのかな?」
「いや、ゴミより酷い存在だよ」
「おれ達なんで存在してるんだろうな?」
「それは百合神様に罵ってもらうためだろ」
「そうだな兄弟」
百合神は二人のドMを生み出した。




