レクリエーション 中編
歩き森に入って行く、小鳥の声、茂葉っぱ、川の流れる音、こういう大自然に囲まれた旅館はすごく楽しみだ。
おかしい、歩いても歩いても旅館にたどり着かない。
すると引率の先生が急に川の方に向かい出した。
私を含めた生徒達は騒がしくなる。
「何かあったのかな?」
「さぁ」
「最悪だわ」
心ちゃんは青ざめていた。
全員がいることを確認し先生が話始める。
「注目」
大きい声に皆静まり返る。
「ええ、今からレクリエーションの説明を行う」
「まず、旅館もしくはホテルに行くと思っていたもの、今回はこの川に泊まってもらう」
「あの、野宿しろってことですか?」
一人の生徒が先生に質問してから、期待に胸を膨らませていた生徒たちが罵詈雑言を浴びせる。
「落ち着け、ちゃんと班分のテントはこちらで用意してある、それに夜はちゃんとBBQだし、レクリエーションとして、肝試しもあるぞ」
「気になるあの事一緒になれるかもな」
罵詈雑言を浴びせていた男子は手のひらを返し歓声を上げた。
私は視線を全方位から感じた。
「レクリエーションと言っても授業だからな、夜まではサバイバル生活みたいなことをしてもらう」
「もし無人島に一人取り残された時に役立つぞ」
そんな時があるのだろうか?
テント、薪、乾燥した木、キャンプでご飯炊くやつ、米、水一人八リットル渡された。
うちの学校には変に教育熱心な教師が多いのか? おかげで色々な作戦が台無しだ。
「まずはテントを立てよう、心、奈々子ちゃん頑張ろうね」
まぁこれわこれで青春できそうだからいいか、手温井さんの顔を見て不満は全て吹き飛んだ。
「どうするんだこれ?」
「心、奈々子ちゃん私、無理かもしれない」
「清美、安心して私も無理」
他の班が次々とテントを立てている中私たちは、一切進展していなかった。
するとテントを早く作り終えた男たちが集まり始めた。
「やってあげましょうか、このテント張り歴、二十年のこの僕が」
何朗してるのかな?
「いいえ、ここはテント張りの天才と呼ばれているこの僕が」
「騙されてはいけません、このテント張り、ミニマム級世界チャンピオンの僕こそが相応しい」
正直他の誰かにやってほしいとほんとの少し思っていたが こいつらが気てその考えはなくなった。
青春は仲間と一緒に苦難を乗り越えてこそだ、私はこの三人で乗り越えその先に行く。
「大丈夫です、私は諦めませんので、諦めなければ絶対できます、努力が報われるように」
「そうだよね、奈々子ちゃんの言う通りだよ、諦めずこの三人でテントを張ろう」
手温井さんも乗ってきてくれた。
だが。
「別にやってもらっても」
「ダメだよ心、私たちの力でやらなきゃ、そうじゃなきゃ私たち絶対、正面を向いて生きれないよ」
「テントごときでそこまで」
心ちゃんは手温井さんの顔を見つめ、手温井さんには弱いのか私たちに賛同してくれた。
「テントはどうでもいいけど、諦めるのは悪いことだよね」
「素晴らしい、テント張り業界も安泰だな」
「感動して、涙が止まらない」
「この中に僕のライバルになる逸材がいるかもな」
男たちは満足そうに帰っていった。
ここから失敗しても諦めずテントを張り続けたが、先生たちはあまりの光景に、私たちのテントを強制的に張った。




