第五話
東欧軍本部
「君には、この赤い頭巾をかぶり大鎌を元帥に振りかざした。ヤバい奴を殺してきてほしい。」
知者はそう言う。男はニカッと不敵に笑う。
「どうしたのかね。サラーネ君?」
「いえ、何でもありません。私がこいつを殺す。それでいいですね。」
サラーネは提示された資料を読み始める。
「リカム・ピリアル、何やら可愛い少女ですね。」
「そう思うだろ。でも、気を付けてくれ。相手は六芒星を二人殺害して昨日の召喚の儀でも元帥に襲い掛かろうとしたヤバい奴だ。気をつけろ!!」
知者はサラーネに忠告する。
「はい、はい、分かりましたよ。」
「まったく、分かっているのかね。六芒星の試験で落ちた落ちこぼれが・・・」
サラーネは舌打ちをした。
「なんだよ。確かにそうだが私はこいつを一瞬で仕留める。」
サラーネはそう言って部屋を後にした。
知者は本当にできるのか?と疑問に思っていた。
△
一方、リカムはというと・・・
「リカムさん、息子を守ってくれてありがとうございます。あなたの行動はもう、最強の勇者です。」
「はははははは・・・・」
リカムは苦い笑いを続けていた。
「どうしたんですか?お姉さん?」
男の子は聞いている
「いや、私は華麗に去ったよな。でも何で私は少年と一緒にいるんだ。」
「そりゃ、お姉さんが去った時丁度お父さんの軍が来てリカムさんを見つけて食事会を是非って強制的に連行されたんで・・・」
男の子は少しの間黙るが話を始めた。
「まぁ、いいじゃないですか。私もリカムさんにお礼をしたかったしもう、今日はいろんなものを食べてくださいよ。ほら、今だけしか食べられないものがたくさんありますよ。これは何かの褒美だと思ってください。」
男の子はそう言ってテーブルに置かれる豪華絢爛の食事たち。
その中には世界三大珍味って言われるやつから海の最高傑作のロブスター、もう他にも大量にあるが全て美味しそうに見える。
「本当、息子の言う通りですよ。いっぱい、食べちゃってください。あなたは息子を救った英雄なのですから」
王子はそう言った。
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
リカムは豪華絢爛の食事たちを少し躊躇しながらも食べた。
メチャクチャ美味しかった。リカムの感想はそれしか出なかった。
「どうですか?お口に合いましたか?」
「はい、とてもいつもはこんな豪華な食事。絶対に口にしないのでもう、ものすごく美味しいです。」
「それは良かった。」
王子は嬉しそうにリカムの食べる姿を見ていた。
△
「そういえば、リカムさんは普段何をしてるんですか?」
王子はリカムに聞いてきた。
ロブスターを食べる前で良かったと思うリカムは話を始める。
「普段は義勇兵として戦場とかでの敵の討伐をやっております。」
「そうなんですね。いや、若いのに凄いですね。」
「いえ、いえ私は早くこの戦争が終わればいいと思っているだけなので」
リカムはそう言いロブスターにかぶりつく
王子は少し険しい表情になった。
「どうしたんですか?そんな険しい顔をして」
ロブスターを勢いよく飲みこんでリカムは聞く
「いや、最近の戦況は非常にまずいんですよ。」
「どうしてですか?」
リカムは前のめりになって王子の話を聞く
「実は、フランスの首都パリ辺りが今、陥落寸前なんですよね。」
「今は、少し侵攻の速度は落ち着きましたがだけど・・・・」
王子は顔を落とす。
「今、どのくらい進んでいるんですか?」
「えっとですね。パリは3方向から攻められていて南から侵攻している六芒星バアルの軍はなぜか動きを止めてパリから50キロ辺りで止まり西のポルトガル領を支配している六芒星ラクレスの軍もなぜか動きが止まりパリから30キロ辺りで止まっているみたいです。」
「ちょっと待ってください!!」
リカムは話を止める
「どうしたんですか?」
「では、昨日の六芒星ナーリーはなぜラクレスが侵攻している所にいたんですか?」
「それは私たちも分かりません。今は情報があまりもなすぎて西軍は大混乱に陥っています。」
「なるほど、そういう事なんですね。ということは今西軍にはあまり情報がないと・・・」
「はい、そうなんですよ。リカムさんもし知っている事があれば教えてください。あなたは義勇兵で色んな戦場を見て来たでしょう。情報があればこの通り」
王子に頭を下げられた。
「分かりました。もちろんです。これで戦争が終わるんなら。」
リカムは話を始めた。
「まずは、どうして、六芒星の二人バアル、ラクレスたちの軍が侵攻が止まったのかというと・・・私が首を取ったからです。」
「え!?」
王子は驚いていた。そして男の子はトイレに行っていたのでどうにか話は聞かれなかった。
「ど、どういうことですか?私たちは東側に諜報員をやっているんです。なのに、なぜ!!」
「まぁ、諜報員の事は知りませんが私は六芒星を二人殺害しました。」
王子は首を振りながら驚いていた。
「まぁ、嘘だと思うかもしれませんが本当の事です。私的には善い行いだと思っています。けれども、あなた方にはご迷惑でしたか?」
リカムは恐る恐る聞く
すると王子は立ち上がり拍手をし始めた
「いえ、すごいです。ブラボー!!いや、私たちが倒すのに苦戦していた六芒星を倒すのは本当にすごいです。」
王子は拍手をして喝采を送る。
「ありがとうございます。」
「これは急いでみんなに伝えなければまぁ、でも六芒星を3人も倒すなんてすごいですね。」
王子は目をうろこにしていた。
「いやいや、そんなたいそうな物ではありませんよ」
「いや、すごいです。もっと食べますか?」
「では、お言葉に甘えて」
王子は召使にもっとご飯を持ってくるよう頼んだ。
「そういえば、どうして息子さんをこんな激戦区に連れて来たんですか?あなたの後継者がいなくなるんじゃ?」
リカムはそう聞くと王子は答えた。
「私は次男坊なのでそう言う王位継承とかはあり得ません。まぁ息子も王様になるとかはしないって言っていますしまぁ、息子にはこの惨状を知ってもらって世界、社会の人々と仲良くなれればいいなって思っているだけです。」
「そうなんですね」
少しの沈黙の後扉が開いて召使がご飯を持ってきた。
リカムはまた、ご飯を食べ始めていた。
そうして、夜も更けた頃食事会が終わった。
「それでは、今日は本当に至れり尽くせりでした。」
「いやいや、こちらこそ情報を聞けて良かったです」
「じゃあな!!少年!」
「うん!!お姉さん」
リカムは手を振りながら少年と王子のもとを去って行った。
△
怪物も眠る午前零時
リカムは森を闊歩闊歩と歩いていた。
満月の月明かりが綺麗に輝いている。
何ていい天気だろうと思っていると・・・
銃弾の音がリカムの首に鉛玉が通る。
リカムは一瞬驚いたが何も痛くもなかったのでそのまま闊歩闊歩と歩いて行く。
△
丘の上ではサラーネが舌打ちをしていた。
「どうして、殺せないんだ!!」
サラーネはガムを噛みくちゃくちゃと汚い食べ方をしている。
ガムを吐き出してもう一回銃を装填し始める。
「ったく、早く死んでくれよ。これで、俺は六芒星の一人となるのに・・・なんで死なないんだよ!」
リカムは銃を撃ち抜くだがしかし、リカムの首を当てても殺せない。むしろスキップし始めたので元気になり始めている。
サラーネはもっと困惑した。
本当に幽霊を自称をしているヤバい奴だ。
早く成仏させて神の裁きでも受けて幸せにしてやるよ!!
サラーネは心の中で大笑いを喫しリカムを絶対に倒すことを強く誓って満月に願った
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