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リースと光の王太子  作者: 御心
幼少期編
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3話 王と王妃


「ラーシェイル殿下、ミシャーラ王女殿下がご到着されました。」


扉が開かれるとそこには、大きなテーブルがありその上には豪華な食事が並び、上座にはこのファラリス王国の国王と王妃が座ってラーシェイル達を待っていた。


「父上、母上、おはようございます。」


父上とは、つまりこの国の王である。

ファラリス王国第35代国王

ヴァンジール フォン ファラリス


そして、妻であり王妃

リシェット フォン ファラリス


ラーシェイルが挨拶をすると、ミシャーラもラーシェイルの後に続き挨拶をする。


「ちちうえ、ははうえ、おはようございます!」


「ああ、おはよう。シエル、シャラ。」


「おはよう、二人とも。良く眠れたかしら?」


「はい、私もシャラも良く眠れました。」


ラーシェイルの今の言葉をマイラが聞いていたら、悲しむ事だろう。


「レシオ、フィスリー。おはようございます。」


ラーシェイルは王と王妃の横に浮いているリース達にも挨拶をする。

王族はリースと契約すると一人前と認められ、ラーシェイルとミシャーラの兄達も勿論契約している。


国王ヴァンジールが契約しているリースは火のBランク精霊レシオ、王妃リシェットは水のCランク精霊フィスリーである。


因みにリースと契約することをファストと言い、契約した者は契約者(ファスター)と呼ばれる。


リースは話すことはできず、契約者(ファスター)とのみ、テレパシーで意思の疎通ができる。


「さぁ、二人とも、席に着いて。」


「はい、母上。行くよシャラ。」


「はい!シエルおにいさま!」


挨拶する時に離した手を再び繋ぎ、ミシャーラを席へと誘導する。


「兄上達は朝の稽古ですか?」


「ええ、とても頑張っているみたいなの。最近良くない噂が流れているみたいで…」


「リシェット、あまり子供達の前でする話ではないぞ。」


「あっ!そ、そうでしたわね。申し訳ありませんでした、あなた。」



「父上、良くない噂とはなんですか?」


「何も気にすることはないよ。お前たちは自分のすべきことがあるだろう。大人は大人のすることがある。心配は無用だ。」


「そうですか。分かりました。」


ラーシェイルは腑に落ちないとは思いつつも、父の言う事なので納得せざるを得なかった。


皆が席に着き、ようやく朝食が開始される。




「シエル、勉学の方は進んでいるか?」


「はい、父上。今はファラリス王国の歴史について学んでいます。最近では大資料室に興味深い書物があるのでそれを読むのが今の楽しみです。」


「そうか、興味があるのはいいことだ。色々なことに挑戦してみるといい。」


「はい、ありがとうございます!」





―――ファラリス王国 聖暦812年

 王都 リースフィルン


リースは『精霊』、フィルンは『絆』という意味である。


ファラリス国民は遥か昔から、精霊達と共に助け合い、共に生きてきた。

国民は精霊のことをリースと呼び、この土地の大自然とリース達を守り続けており、女神アルテミスを祀り、女神の使いとされている精霊女王の加護を受けている。


国土の約7割が森や大地の広大な大自然であり、それ以上人間の土地を増やすのは自然に悪影響を及ぼす危険がある為、国の法で禁じられており、もし建築物を建てたい場合は王城まで赴き、申請と許可が必要で、審査もかなりの確率で落とされる。


人口はおよそ5,700万人。

国土はおよそ8,200,000㎢。

因みに人口よりも自然に生きる動物やリース達の方が多いとされている。


リース達は自然界に数多存在していると言われているが、人間の目には映らないくらい、か弱いものが殆どで、人間の目に映る程の力を持つ者はごく僅かである。


リースはAランクからEランクまでの5段階ランクで位置付けされており、Eランクは殆どの人の目に触れることなど無い、草や木、花などの精で力の弱い、ありふれた者たちばかりである。


逆にAランクは伝説上の生き物や精霊女王クラスとされており、その数もごく僅かでリース全体の約3%しかいないとされている。


「今日はシャラとずっと約束していた、探検に行きたいと思っています。」


「まあ、そうなの?良かったわねシャラ。」


「はい!ははうえ!とーっても楽しみにしていました!」


「シエル、城の外は何があるかわからないから出てはいけないぞ。」


「はい、分かりました。父上。気をつけます。」


「じゃあ、シエル。シャラの事お願いね。」


「はい、お任せください。」





朝食が終わるとミシャーラを連れて部屋を後にし、庭先に出る。


「シエルおにいさま!はやくたんけんにでかけましょ!」


「待ってシャラ。また転ぶよ。」


「ころばないもん!シャラはもうおとなだもん!」


「はいはい。そうだったね。」


そんな話をしていると、庭の端に立つ人物が一人、こちらに気づき向かってくる。



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