白磁の皿・3
本厚木駅近くのコンビニで買ったたまごサンドにパク付き、温かいほうじ茶で流し込む。
(めちゃ眠い・・・)
海老名での泊まり込みの仕事がずれ込みそうだったので、急遽、本厚木発の羽田直通高速バスを予約しておいたのだ。
結果、取っておいて大正解だった。
そっちの仕事がスケジュール押しして、昨日の11時頃までかかってしまったのだ。
眠い目を擦りながら、デジタルチケットを見せバスに乗り込む。
高速に乗り1時間20分程で羽田空港に到着する。
第2ターミナルで降り、搭乗口59に進む。
9時30分のフライトまでまだ少し間があるのでそのままソファに座る。
ウトウトして居ると、那覇行きの搭乗のアナウンスが流れたので列に並び搭乗手続きに入る。
前の3人女がブーツなので脱ぐのを待つ。
くるぶしが隠れる靴は脱がなくてはいけないのだ。
文句をいいながらキツいのか苦労して脱いでいる。
全くコイツらのおかげで列が全く進まない。
やっと女達が進み列が動く。
トレーをコンベアに乗せ、背負っていたリュック・着ていたパーカーとスマホを置き手荷物検査を通る。
スキャンした荷物を受け取り、空のトレーを戻す。
脱いだパーカーを着ながら機内に進む。
席はもちろんエコノミーだが、足元が広い場所だったのでゆっくり出来そうだ。
シートベルト着用のアナウンスがあり出発する。
テイクオフでグッっとGが掛かる。
この瞬間が何とも楽しい。
目の前のモニターを外カメラに切り替え、離れて行くエアポートを眺める。
ベルトを外してOKになったので、ベルトを外しイヤホンをつけ前のモニターを操作しドラマを観る。
す
コーヒーをもらい飲みながら3作ほど視聴したところで那覇に到着する。
あっという間だ。
腕時計のカシオGショックを見る。
12時30分、スケジュール通りだ。
それにしてもデジタルの時計はどうも馴染まない。
プライベートではこんな仕事なのでご遺族から頂いた手巻き時計を、色々持っているのでそれを使っている。
主にシチズンホーマーの1961年ノンデイトと1972年のデイトがお気に入りだ。
ホーマーは昭和の実用重視の手巻き腕時計で、当時国鉄の職員向けの時計になり、裏に国鉄の刻印がある物はコレクターに非常に人気がある。
俺のは国鉄職員物ではないが、裏には農林大臣の刻印がある。
農林大臣賞の受賞者に贈られるホーマーで、国の買上げ品だ。
その為、精度が良いものが選ばれ納められたと言う話だが、本当か嘘かはよくわからない。
ただOH後の精度安定は他に持っているホーマーや、セイコーのチャンピオン860より高い気がする。
仕事にはインドのhmtと言うのを使っているが、これは中身はシチズンのホーマーだ。
インドがシチズンの中古設備を買って技術提供を受け生産していたのだ。
当時海外への積極的な技術提供を行っていたシチズンが、インド政府依頼を受け設備・図面・技術教育を行った。
2000年頃からクォーツに押され業績が悪化し2016年で終了したが、最近まで作られていたのでとにかくパーツがあり、寄せ集めて組まれたフランケンシュタインが中古で溢れている。
安く販売されているが、中古部品を組んでいるので当然当たり外れが多いし出来も荒い。
で、そんな機械時計派なのに何故Gショックかと言うと、高温多湿な沖縄は機械時計には鬼門なのだ。
そもそもこの時代の機械時計は防水性はゼロ。汗で革ベルトはダメになる。
当時の人は雨が降ったり手を洗う時には時計を外し、夏は金属ベルトに付け替えるなどしていたのだ。
今と違いオーバーホールしながら使う特別な高級品であった。
雄介も夏はクォーツ時計を使い、機械時計は桐の箱に入れて保管している。
まぁ、裏を返せばGショックは最高に素晴らしく、文句無しで超優秀だ!っと言う事だw。
那覇空港に降りちょうど昼で腹が減ったが、レンタカーの契約があるのでそのまま空港の外に出る。
目の前の道路を渡り待ち合わせ場所を見ると、店のマイクロバスが止まっているので声をかけ、契約者確認し乗り込む。
他に何人か乗り込むと出発した。
30分ほど走り店に到着する。契約のQRコードをスキャンしパンフをもらうと車に案内された。
車はデリカミニハイブリッドだった。
乗った事のない車なので、しばらく基本的なスイッチ類を確認してから出発した。
58号線を進む。
とにかく腹が減ったので近くのA&W牧港店に入る。
入り口の駐車場が空いていたのてそこにデリカミニを止める。
席を確保してカウンターに行く。
モッツァバーガー・ハンバーガー・コニードック・スーパーフライ・カーリーフライ・オニオンフライを頼む。飲み物はもちろんルートビアだ。
注文して座ったらすぐに呼び出しベルが鳴るので取りに行く。
久しぶりのルートビアを飲む。
「ウッ・・・」
相変わらずの不味さだ・・・
バーガーとポテトは極上だがこの飲み物だけは苦手だ。
“うん不味い!もう一杯!”の青汁みたいな?怖い物見たさ的な感じで飲んでいる。
好きな者にはたまらないのかも知れない・・・
いや、不味いと言ったのだか実は味はまぁいいのだ。
香りが強烈に湿布なのだ・・・
外では観光客が写真を撮っている、ここの牧港店は某ミュージシャンがプロモーションに使った事で有名だ。
ファンからは聖地の1つとされている。
食い終わり腹も落ち着いたところで58号線に戻り、北谷町を目指した。




