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黒い折り紙・5

Aホテルの朱雀の間のドアを開けると、糸子さんをテーブルの中央に左右には公安・マトリがいた。


「お疲れ様、空いている席に着いて」

「了解です」

「さて、初めてますか」

「では、芹澤くん白についてお願い」

「はい、やはり情報通りでした」


4班の傑作ウイルス“芋蔓”でオソロ国の情報を引っ張り出しながら壊していたのだが、引っ張り出した情報の解析が終わったらしい。


「本当に存在してるんてすね?」

「死体を確認しましたが、情報通り半機械人です 

「何か、麻薬といい人体実験の繰り返しね」


衝撃だ・・・

アンチエイジングの手法は2つあることが分かった。

生体パーツへの交換と機械パーツへの改装で、機械パーツの方は兵士など欠損した部位や強化に使う用だ。


「前にも言ったと思うけど、七見弦は吊るし人のトップで間違いないわ、黒い羽根の十拳剣。それと白はNo.3で白い羽のアメノハハキリ。で組織のNo.2の蝙蝠の灰色の羽・布都御魂剣の奴だけど・・・」


プルル・・・


公安のスマホが震える。

「どうした?・・・そうか、後をつけろ」

通話を終えスマホをポケットに入れる。

「都内で黒い紙が大量にまかれました。犯人2人には尾行を付けています。犯人は例の2人ですな」

「能力者はその2人しかいないですからね」

「それと吊るし人のNo.2の蝙蝠は三見走馬と確定した」


『え!?』


「直美の病室に折り鶴を持って行ったのも彼、捕まえた吊るし人を殺害したのも彼、木霊1、2の情報を流したのも彼」

「いつからスパイなんですか?」

「七見と同じ、最初からよ。三見はイタリアに居たって言ってたでしょ?」


「あぁ、そう言えば」

「七見のいたルーマニアとイタリアは近いのよ。かなり行き来していたみたいね。弟みたいなもんね」

「そうか、そこからもう一緒なのか」


「七見が途中で退職したのも吊るし人のトップを継ぐからだったようね。三見を次の室長に強く押してたしね。その途端にうちの人と人見夫妻の件だからね。何か情報が流れてる感じはしたのよ。だから三見の監視をする意味で組織再編成したのよ」


「そういう事ですか」

「決定的なのは牢で殺された2人が持っていた物ね。白木に黒い紙を巻いた物だったのよ。白木は木霊1型で紙はナノマシンペーパーよ」


「木霊の情報がほぼダイレクトに流れてたんですか!」

「そう、ウチも公安もマトリも三見室長をかなり疑ってたのよ。だから“芋蔓”の件は彼に秘密で進めたのよ。向こうのデータを吸い上げてると知った瞬間の、彼の顔は見ものだったわよ。で、正体がバレる前に慌てて逃げたって訳よ」

「ギリ逃げたんですね」


「芹澤くん最終型渡して」

「はい」

皆に20 センチ程度のオレンジがかった棒が配られる。

「最終型の枇杷(びわ)の木の木霊です。沖縄の塩で処理しています」

「お父さんの塩ね」

「はい、清めるには最高ですね。でも食べても凄く美味しいですよ」

「あら!」


「それで、2名は原宿に向かっています」

「さて、公文書編纂室出動!吊るし人2名の確保。場合によっては処分可!」

「了解!」


「では我々も出ます」

マトリと公安も分乗して車に乗り込み原宿に向かった。






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