黒い折り紙・2
〜翌日〜
昨日捕まえて公安に渡した2人が呪殺された。
公安の面目は丸潰れだ。
監視カメラにはその犯行の一部始終が写っていた。
紙飛行機が留置所に飛んで来ると、その後二人が苦しみ出し死んだ。
紙飛行機はナノマシンペーパーで折られており、それを媒体として呪術をかけたのだ。
(なるほどこういう使い方もあるのか・・・)
そして捜査は振り出しに戻ってしまった。
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長テーブルで部内会議だ。
「今月に入って6件目だ。これが現場だ」
「かごめかごめですか?」
「若い子で話題になってるやつ?」
最近かごめかごめがクラブ通いの奴らに流行っている。
平皿にライターのオイルを入れる。
そこに籠目・六芒星を書いた紙を置きオイルで浸す。
中央に蝋燭を置き火をつける。その周りを人の輪をつくり回る。
するとだんだんトリップするという訳だ。
最高の快感が訪れると言う噂だ。
その儀式に使う紙は特別な黒い紙が必要ということで、若い連中は血眼になって探しているらしい。
「ナノマシンペーパーに決まってるじゃない!」
「まあ、そうだろうな、時間がたてば蠟燭で燃えちゃうと言う訳だ」
「で、その黒い紙を撒いているのが“白”ってやつみたいだな」
「奴らも人不足なのかしら?なんか原始的な取引になってない?」
「あー、結は知らないから」
「何?何かあったの?」
「うちの連中がウイルスをプレゼントしたんだよ」
これまでの経緯と芋蔓の件を結に説明してやる。
「それはエグイわね。ワクチンがないのはやばいわね」
「でも、タイマー内蔵だから時間が経てば消えるはずだよ」
「えーでも破壊されたところは戻らないんでしょ?」
「まあね」
「その白ってやつの行動パターンみたいの無いのかしら?」
「それが掴めてないんだよ」
室長が答えた。
「あーそれとみんなに言っておく、明日からしばらく出張で不在になるので、何かあれば二見係長に頼んでくれ」
『了解です』
「糸子君は何かわかったら連絡頼む」
「了解しました。緊急時の判断は?」
「糸子君の独断で構わない」
「了解しました、こちらの事はお気にせずに」
「いや、そうも言ってられないでしょー」
「いえ、もう帰って来なくてもいいですけど?」
「いやいや、糸子君もキツいなぁー」
「はい?帰って来るんですか?」
「いやぁーいじめるのもそのぐらいにしてくれよー」
「ごゆっくりどうぞ」
「はいはい、じゃあお言葉に甘えてさせてもらいますね」
「お土産は要りませんから」
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今朝は駅そばの朝メニューを食べるために早めに出てきた。
ミニ天玉蕎麦を券売機で探していると菫の香りがする。
後ろを振り返ると結がいた。
「朝蕎麦?」
「うん!」
2枚発券して結に1枚渡す。
「はい、さんきゅ!」
500円玉を受け取る。
「蕎麦で!」
「うどんで!」
「えーーーギルティ!」
「いや、蕎麦は昨日食べたから、今日はうどんにしようって決めてたんだよ」
「じゃ許す」
二人で並んで麺をすする。
「糸子さんは?」
「お母さんは2時間前に出たよ」
「早っ!管理職辛い・・・」
「ねー、で、まだ怒ってるわね。何にか知らないけどめっちゃオコよ!」
「何なんだろうね?」
「あー!、蕎麦湯は飲むんだ!」
「楽しみなんだよー、うどんでも蕎麦湯飲んでもいいじゃん!」
食器をかたずけ一緒に霞が関に向かう。
部屋のドアを開ける長テーブルにそろっていた。




