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黒い折り紙・2

〜翌日〜

昨日捕まえて公安に渡した2人が呪殺された。

公安の面目は丸潰れだ。


監視カメラにはその犯行の一部始終が写っていた。


紙飛行機が留置所に飛んで来ると、その後二人が苦しみ出し死んだ。


紙飛行機はナノマシンペーパーで折られており、それを媒体として呪術をかけたのだ。

(なるほどこういう使い方もあるのか・・・)


そして捜査は振り出しに戻ってしまった。


**********


長テーブルで部内会議だ。

「今月に入って6件目だ。これが現場だ」

「かごめかごめですか?」

「若い子で話題になってるやつ?」


最近かごめかごめがクラブ通いの奴らに流行っている。

平皿にライターのオイルを入れる。

そこに籠目・六芒星を書いた紙を置きオイルで浸す。

中央に蝋燭を置き火をつける。その周りを人の輪をつくり回る。

するとだんだんトリップするという訳だ。

最高の快感が訪れると言う噂だ。

その儀式に使う紙は特別な黒い紙が必要ということで、若い連中は血眼になって探しているらしい。


「ナノマシンペーパーに決まってるじゃない!」

「まあ、そうだろうな、時間がたてば蠟燭で燃えちゃうと言う訳だ」

「で、その黒い紙を撒いているのが“白”ってやつみたいだな」

「奴らも人不足なのかしら?なんか原始的な取引になってない?」

「あー、結は知らないから」

「何?何かあったの?」

「うちの連中がウイルスをプレゼントしたんだよ」

これまでの経緯と芋蔓の件を結に説明してやる。


「それはエグイわね。ワクチンがないのはやばいわね」

「でも、タイマー内蔵だから時間が経てば消えるはずだよ」

「えーでも破壊されたところは戻らないんでしょ?」

「まあね」

「その白ってやつの行動パターンみたいの無いのかしら?」


「それが掴めてないんだよ」

室長が答えた。

「あーそれとみんなに言っておく、明日からしばらく出張で不在になるので、何かあれば二見係長に頼んでくれ」


『了解です』


「糸子君は何かわかったら連絡頼む」

「了解しました。緊急時の判断は?」

「糸子君の独断で構わない」

「了解しました、こちらの事はお気にせずに」

「いや、そうも言ってられないでしょー」

「いえ、もう帰って来なくてもいいですけど?」

「いやいや、糸子君もキツいなぁー」

「はい?帰って来るんですか?」

「いやぁーいじめるのもそのぐらいにしてくれよー」

「ごゆっくりどうぞ」

「はいはい、じゃあお言葉に甘えてさせてもらいますね」

「お土産は要りませんから」


**********


今朝は駅そばの朝メニューを食べるために早めに出てきた。

ミニ天玉蕎麦を券売機で探していると菫の香りがする。

後ろを振り返ると結がいた。

「朝蕎麦?」

「うん!」

2枚発券して結に1枚渡す。


「はい、さんきゅ!」

500円玉を受け取る。

「蕎麦で!」

「うどんで!」

「えーーーギルティ!」

「いや、蕎麦は昨日食べたから、今日はうどんにしようって決めてたんだよ」

「じゃ許す」

二人で並んで麺をすする。


「糸子さんは?」

「お母さんは2時間前に出たよ」

「早っ!管理職辛い・・・」

「ねー、で、まだ怒ってるわね。何にか知らないけどめっちゃオコよ!」

「何なんだろうね?」


「あー!、蕎麦湯は飲むんだ!」

「楽しみなんだよー、うどんでも蕎麦湯飲んでもいいじゃん!」


食器をかたずけ一緒に霞が関に向かう。

部屋のドアを開ける長テーブルにそろっていた。





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