エンジェリック・ギフト・4
「おつかれさまです」
「2人共おつかれさま、問題は無い?」
「無いです。鍵は大家さんに返却しました」
「ありがとう」
図書館の部屋に大石くんと長内さんが居た。
主任の糸子さんもいる。
机には2と29というカードがある。
「また数字ですか?ん?」
少し圧を感じる。
「これ穢れですか?」
「そうだ」
「それと共に発見されたのがこれ」
フラスコだ。
「おっ!コレは強い穢れの残滓を感じます」
「中身はポーションとか言う麻薬ね。最近のは穢れ入りらしいのよ」
「何なのでしょうね?このゲーム。ここんところプレイしてるけど、いまいち分からないんですよねぇ」
「えっ?大石くんやってるの?」
「はい、主任に言われて会社のスマホでやってます」
大石くんはゲームを立ち上げ皆の前でやってみた。
「このシミターを使ってるのが俺です」
「うりゃ!おっ!?、勝ったぁー!」
宝箱が出る。
開けるをタップする。
「うおぉーーー!初めて出た!」
天使が出て29という札を掲げ空に飛んで行った。
羽が空から落ちて来た。
右下にも25と言う数字が現れる。
「何だろうこの数字?」
みんなで眺めて居ると24になった。
「カウントダウンしてるんじゃ無い?」
直美さんが自分の腕時計と見比べている。
「えっ、そうなの!」
「ヤバい!意味分かんない!」
カヂャ!
「遅れてすみません!」
「すみません!」
男女が部屋に入って来た。
大塚くんと宮本さんだ。
「あっ人見さんこんにちは」
「忙しそうだね?」
「亀戸の資料復元班に行ってまして」
「はぁ?遅れた理由はそうじゃ無いでしょ!」
「すみません・・・」
「何かあったの?」
「この人がどうしても山手線に乗りたいって言うもんで」
「はい?」
「電車好きなんですよ!」
周りは大塚の電車好きは知っているらしく、またか!っと言う顔をしている。
「どう言う事?」
「はい、普通は錦糸町から半蔵門線で大手町で乗り換えて霞ヶ関に来ます」
「あぁ、そうだな俺も研究屋に行く時はそのルートだけど?」
「錦糸町から総武線で秋葉原で山手線に乗り換えて、有楽町で降りでここまで歩きました」
「はぁ?何で?」
「今日は29日だからです!」
「全くわからない・・・」
「山手線は東京駅を起点にJY1からJY30まで番号が振り分けられています。で29日だから有楽町の番号29番で写真を撮って鉄道仲間にアップするんです!」
「あれ?29って・・・」
「それだ!」
「わかった!宝箱とポーションの番号は駅番だ!」
(だから首都圏だけでポーションが広がってた訳か!)
上野に住んでた大学生の部屋からは4が2枚と5が5枚。
「大塚くん4は何駅?」
「御徒町です」
「5は上野か!」
「そうです」
高品の方は渋谷か!
「19と20と21は?」
「原宿・渋谷・恵比寿ですね」
「24は品川だね」
「当たりです」
品川には生活していたアパートがあった。
間違い無い。
(じゃあポーションは駅の何処に?)
「大塚くん質問だ。駅に必ずある物は何だ?」
「はい?券売機・改札・ホーム・駅表示ですね」
「さすがにそれはそうだな・・・」
「あっ!あとトイレですかね?」
「トイレ?」
「はい」
「駅に必ずあるの?」
「あります」
「室長それじゃ無いですか?マトリに連絡お願いします!」
「大塚くんここから有楽町まで歩いて何分?」
「15分ぐらいです」
どうやらそのスマホの位置情報から、駅番と時間を割り出しているのだ。
そう言うカラクリらしい。
と言う事はそこに置く者と来なかった場合回収する者が近くにいるはずだ。
あと10分ある。
電動キックボードで有楽町まで行く事にする。
大石くんと大塚くんの3人で有楽町駅に向かう事にした。




