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白磁の皿・9

羽田に着き、京急羽田第1・第2ターミナルに乗り、東銀座で東京メトロ日比谷線に乗り換え霞ヶ関に着く。

羽田から45分といったところだ。

なかなかアクセスが良いと今更ながら思う。


中央合同庁舎2号館の地下、公文書編纂室に入る。

直美さんが今日も居た。

「お帰りなさい!お土産受け取っといたよ」

机の上の段ボールを指差す。

「ありがとうございます」

早速、段ボールを開ける。


「直美さん好きなの持ってて良いですよ」

「えぇー!何にしよっかなぁー」

と言いながら、酒とおつまみの小袋ミミガーばかりをチョイスしている。

(やっぱそれなんですね・・・)

お酒好きを公言している直美さんのブレなさに感心する。

「室長と語見さんの机にも何かチョイスして置いといて下さい」

「わかったー!語見くんは甘いやつね黒糖ブラックサンダーね、室長は何でも良いわね・・・」

室長の机に怪しい人形と入浴剤とちんすこう小袋とかを置いている。


「雄介くん帰ったら隣に集合だって言ってたから一緒に行こうよ」

「分かりました」

横からちんすこうショコラと濡れサーターアンダギーを取り出す。

「これ隣に持って行きましょう」


部屋を出て隣の民族資料調査班の部屋に入る。

直美さんが扉のホワイトボードに会議中のマグネットを貼る。


ソファには三見室長と大塚と宮本も居た。

「二人共沖縄ではありがとう」

「いえ、こちらこそ」

「はい、お茶菓子」

室長がお茶のペットボトルを皆に配る。


「ところで、ここは2人だけ?」

「丈平が居なくなったから、糸子さんがここの主任になった」

「糸子さんここの人だったんですか!」

「あぁ、雄介の両親とは仲よかったぞ?」

「・・・全然知らないです」

「まぁ、おまえが糸子さんの仕事受けた時、反応しなかったからそんな気はしたけどな」

「すいません、昔っから”自分の事だけ”の子供だったもんで・・・」


「宮本・大塚は1班だ。あと男女ペア2班が居て糸子さん入れて5人だな、後の2人もそのうち挨拶させる」

「そんなに人数いるとは思わなかったです。ここ気配無いし」

「ほぼリモートワークで出入り無いからな。おっ!この沖縄ドーナツうまいな!」

室長は両手に濡れサターアンダーギーを持っている。


「室長おいしいか召し上がってらところ恐縮ですけど、浮き出た絵?模様は?。あのホテルの女は何ですか?」


「おう!すまんすまん、何から話すか・・・まぁあの女の所属している組織だけどな、我々、葬剣師の御見一族と浄眼師の扉守一族と同じぐらいの歴史があるんだよ」

「民間・官界に次ぐ第三の勢力があったんですか!」


「まあな、正式な組織では無いからな。元は扉守一族・御見一族を破門された奴らの集まりだ。破門されたやつは“吊るし人”と呼ばれて、そのままこの組織も“吊るし人”と呼ばれてる」


「じゃあそいつらも、(ちから)はあるのですか?」

「それなんだが・・・」


室長の話しによると、今までは無視しても良い力だったが昭和に入ってからおかしな事になって来たらしい。

大戦後、反体制の左翼運動家を抱え込み、共産圏のオソロ国と結び付いた。

そして彼らの巫女・霊媒力系のサイキック能力に驚いたオソロ国は彼らを抱え込み研究機関をつくった。

そこで皆自らがモルモットになっている。

彼らの目的はオソロ国と同じで日本国の転覆だ。


「吊るし人はテロリストになったって事ですか?」

「簡単に言うとそう言うこと、アイツら呪詛を起こせるんだよ」

「えっ!?、意図的にですか?」

「“怨み”は出来なくは無いだろう?」

「あぁ、おとし入れ方によっては出来ますね」

「方法をマニュアル化してる?」


「それを吊るし人が増幅もさせて居るぞ」

「出来るんですか?」

「昔からある、呪詛アイテムとかの原理を研究したらしい」


「ずいぶん研究してますね。なんかちゃんと機関作って活動してます?」

「国家予算使ってるし日本の研究者をバンバン拉致してるからな?

「この時代に!?、やべー奴らじゃないですか!」

「兵器扱いだからめちゃ金使えるし、良い人材を投入して研究するんだよ」

「まぁそうですよね」











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