表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/99

第77話 ツララ

ヒマワリ視点のお話です。

口を半開きにしたまま少年少女を見つめる。


「あ、ラッキー。ヌーラの毛皮と【ツララ】だって。

えっ!ヌーラの毛皮凄い!光・風属性以外の魔法無効?!!皮だけにして乾かすと珍味に。だって!」


風属性ってあるの?!

あ、ピスタ君の技 ウィンドカッターはまさにそれか。


「毛皮は大きいからグラスに持ってもらおうかな。

それとも食べる?あ、バイノホルンで大きくしてもらって皮を食べるのもありか!ミアちゃんそっちのオーブは?」


「おー!これ【怪力】だよ!POW+100!!凄い!ピスタ君をプチっと潰せるかも。」


「やめてやめて!」


私は目の前の光景に信じられないでいた。

あのヌーラが、何十年もいや、それよりももっと前から討伐できずに苦しんでいたヌーラが、ものの数分でピスタ少年によって倒されたのだ。


「あ、ヌーラの霜降り肉だって。」

もう1人の少女ミアちゃんはさも当然の様にドロップ品を探している。


「【怪力】2つ目だね!!王様、どっちか献上したほうがいい??」


「今はただのグラスだ、気にしなくて良いよ。でも不思議なんだが、君が倒した方がレアドロップが多いのか?こんなにスキルオーブがポンポン出るのはおかしい気がするんだが。」


アレがスキルオーブ。売れば何万金貨に化けるって言われてる・・・私、初めて見た。

ん?王様??グラス??んん?


「あ、まぁ、そんな感じです。あれ?そう言えばグラスは僕の事、鑑定出来てないんだっけ?」


急に気まずそうな顔になり話を変えるピスタ君は年相応な所もあるがやはり何か歳上の人に似た安心感がある。あと脱力感も。


「あっ。私も鑑定されちゃってる感じ?」ミアちゃんも何か焦っている。


グラスさんが話す。

「正直に言うと着ぐるみ擬態した時だけ、鑑定出来る。普段の君達は変な文字が現れて私には読めない。」


ほっとした顔をしたピスタ君と、ミアちゃん。何か訳アリのステータスなのだろうか?グラスさんが鑑定のスキルを持っている事も驚きだけど。


「文字化け?まじで!?じゃあ僕がサルの服で擬態してる時はどんな風に見えるの?!」


「私も知りたい!!」

「お調子者のサルと脂の乗ったキジ。」

そう言って私を見るグラスさん。


「あ、私は別に」

とすぐに断る私。鑑定なんてされるの恥ずかしーよ!そう思いながらフードを被るとまたサルの姿に擬態できた。


グラスさんは

「混乱している2乗りのサル。」

と私に向かって言いました

ユニークスキルと思われる私の【2乗】の意味はよくわからないけどおおむね正解だと思います。


「脂乗ってるだって!!ミアちゃん最近太っブヘギャーー!!」

ピスタ君がミアちゃんに殴られて数メートル飛ばされた!!

「私、怪力もらいます。2つあるから良いよね?」


絶対誰も断れないじゃん!!

「ピスタ君強いからもらう権利無いよ。」

ミアちゃん怒ってる。

「じゃ、じゃあ私も【怪力】をいただいても構わないかい?」と唯一まともな大人のグラスさんが言う。


「オッケー!じゃあヒマワリさんは【ツララ】で良い?」

と言ってミアちゃんがオーブを手渡してきた。


「えっ?えーーーーー!!!!」


その日私は闇魔法 ツララを使えるようになりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ