第66話 宝具の6つ?
楽しい食事を終えて、僕らはラジル邸自慢のお風呂に入る事になった。まあ何回か既に入ってるけどね。
僕らと言うのは
僕とポップさん、エンドゥさんに王様のグラスさん
の4人だ。
エンドゥさんは王の護衛として、ポップさんが賊だったら大変だもんね。
「生き返るわー。」
「生き返るとはどう言う意味だ?ピスタ君。もしやアンデットなのか?」
「いやいや、僕はぴちぴちの人間です。と言うか王様、僕は呼び捨てでも大丈夫ですよ!ミアちゃんは知らないけど。」
「それならば私もグラスで良い。これから旅をする仲だ、変な主従関係があれば疑われるからな。」
「陛下、やはり3人で行かれるのですか?なかなか険しい道のりと聞きます。」
「なぁピスタ、湯船で何の話してんだ?よくわかんないんだけど。」ポップさんもなんだかんだで馴染んでいる。
「えとね、今後の話なんだけど僕ら王様と、あ、これってペラペラ話して良い話じゃなかったね。」
「いや、ポップの身元は既に調べ上げたぞ。」
「はっや!こっわ!」
ニヤリと笑う国王様。
「むしろピスタ達の方が難儀した。」
「しかし陛下、先ほどのポップ殿のアーカーシャの話と言いプレータの話と言い、突然降って湧いたとは思えない運の良さですな。」とエンドゥさん。
それに焦りながらポップさんは
「あー王様、俺の言うアーカーシャの話は眉唾ものの話かも知れないんで、真に受けない方が良いかも知れませんよ。」
と自分の言葉の信憑性を1ランク下げた。
「いや、初めて聞く話だった。確かにアーカーシャやソダシは福音経典に名前が出ていたが、まさか宝具だったとは。」
みんなが話しているアーカーシャと言うのは勇者の冒険譚にたまに出てくる便利なオモチャで犬のぬいぐるみの時もあれば、シンバルを叩くサルのオモチャの時もある、お助けキャラクターみたいなポジションのグッズの事だ。
共通点は決まって使いたい時に裂け目ができて欲しいものが取り出せる。
ラジルさんと経典を何度も読んで質問した
【アーカーシャは闇の始点で見つけた】と書いてあった部分は未だ誰も解明できていない問題らしい。
そしてその対になる話が【ソダシ】と呼ばれる自分を新しく変えられる道具。読んでたんだけどどうも、これも宝具じゃないか?と、
一度疑うとそう言う風に見えてくるもんだから怖いよね。
【ソダシは光の終点で得られる】と書いてある。
これもまた意味不明だとしておとぎ話に溶け込んでしまったが【ソダシ】も宝具ならば、伝説の七宝具のうち
ドーナルンパ・・・アルフ神聖国の与奪の宝具
プレータ・・・ナーガ大森林にあるかも知れない宝具
ラクシュミー・・・ガルマン帝国にある富の宝具
ファラ・・・ここオムグにある成功の宝具
あとは想像だけど
ソダシ・・・光の終点でゲット?
アーカーシャ・・・闇の始点でゲット?
の6つの宝具があるかも知れないと言う想像に至った。まだまだ謎だけどね。
一度潜ってからぶくぶくと顔を出してきた王様は急に立ち上がり髪をオールバックにしてから腰に手を当ててこちらを向く。
「今日の会話は世界を動かすかもしれんな。」
と、話したのだが、このフルチンの王様が世界を動かすのかぁと思うとなんだか鼻で笑ってしまった。




