第65話 宝具の力
「ダンジョン遠征の協力、感謝するよ。おや?後ろの人は?」
エンドゥさんが部屋の入り口を塞いでいる僕らに話しかけて来た
「この方がピスタさん達を訪ねて来てるのですが、えっ?陛下!!いつの間に!失礼しました後ほど、」
ポップさんの声がする。
「ん?陛下?」エンドゥさんの後ろで控えているポップさんも何が何だかの様子。
「いやいや、いいんだ!後ろの君はピスタ君達の友達かい?」
先にミアちゃんが話し出すが嫌な予感しかしないぞ!!
「あっ!ポップさん!紹介しますハーピー平原でウルハーピー狩りをした仲間のポップさんでーす。」
「「ええーー!!!!」」
いろんな人が驚いてるじゃん。
「ウルハーピーなんていたのかい?!すごい!勝てたんだ!!」
「あれ倒したのか?!撃退しただけかと。」
「あのぉ。ここ私のうちなんですけど。ピスタ君、そちらの方は一時的なパーティメンバーですか?」
「いえ、たまたま襲われてるところを助けて、街まで一緒に行動したんですが、実はこの人魔道具を作ってる職人さん。でいいかな?」
「あ、あぁ、今は無職だけど。」
「えっ、魔導具職人?失礼ですがご出身は?」
とラジルさんが尋ねる横で
「ここは飽きないなぁハハハハハ!!」と笑う国王グラスさん。
「え?まじの国王?あ、いや、失礼しました。両親がガルマン帝国領の人間ですが一家で移住してきました。
なかなか、こちらでは魔導具の普及率が低く、現在私は納税出来ておりません!」
「いや、そこまで聞いてないけど、とりあえずピスタ君達と仲良くしてくれてるのね?」
「はいっ!」
「あと、国王陛下に仇なす行為は考えて無いわよね?」
「もっ、もちろんです!!」
こえーよラジルさん。
「よろしい、どうです?ミアさんからの差し入れもありますし皆さんでお食事をいかがでしょう?」
「そうだな、私も賛成だ!またハーピーの唐揚げが食べられるぞ!」
「王様のは無い!」ガルルルと言った表情のミアちゃん!
王様苦笑い、早速仇なす者になってるよ!
「まぁ、そんなこと言わずに。折角だから私の王としての最後の仕事を見てくれ。」
王様は虹色に輝きを見せる宝石が装飾された指輪をつけてミアちゃんを撫でる。
「王としての最後??」
「これは。」
頭に手を当て目を閉じて涙を流し固まる王様。
どうしたんだ?
「ミア君。君は過酷な旅になる。忍耐が必要になりそうだな。雨の日も雪の日も我慢を強いられる。その先に必ず成功はある。悲観せずとも仲間が君を救ってくれる。
場所は、いや、なんでもない。」
「え?あーはい。なにこれ?宝具の言葉??」
「あぁ、次にピスタ君。手を」
「宝具を使ってるんですか?」
手を出すと握手のように握られる。王様は返事をせず、と言う言葉を失ったのだろうか?
息が荒くなって一度手を離した。目がカッ開かれて首を横に何度か振る。
「君はミア君のいるその場所で、
死ぬ。」
「え。」
まじか?ミアちゃんと別行動が成功の鍵か?
「成功の鍵はなんだ。ファラ!頼む力をくれ!!!
何だろうこの笛は?」
「笛?」




