第52話 謁見
「お前らなら、すぐだぜ。ってブブト様がフラグ立てたのがいけないんじゃ無いかな?」
「フラグの意味がよくわからないけど私もそう思う。」
現在の状況を説明するとラジルお嬢様の家に遊びに行く感じで入ったら。
王様がいた。
「どうも、こんにちわ。ほんとに10歳なんだね!」
威厳があるヒゲモジャの王様を想像していた僕は少し茶目っ気のある笑顔で話しかけてくる自称オムグ商業国家国王グラスさんを目の前に逃げられない状況になっていた。
「あの、これはもしかして待ち伏せ的な?周りの雰囲気からして捕まるよね?」
「ピスタ君、ミアちゃん、そうじゃ無いの。ちょっとみんな気が立ってて、流石に10歳のDランクはそうそういないから王様も興味津々で。」とラジルお嬢様。
「ピスタ君、ミア君、ラジルがお世話になったって聞いたよ!あとハーピーの唐揚げメチャクチャうまかった!ありがとうね!」
「王様の口までいっちまったかー!」
「テイクアウトは反則だよ!」
あまりにノリが良いのでツッコミを入れてしまった僕ら。
ゴホンと咳払いしたラジルお嬢様が
「ピスタ君達、もう一度言うわ。コチラは王様よ。」
「良いんだ良いんだ!ラジルが気を許すのもわかるなぁー。で、なんで私がここにいるのかってのが疑問だよね?
ズバリ!アルフ神聖国家の間者かどうかの見極めに来たんだ。
君らはなかなかの強さだと聞いてる、そんな君たちが国を出なければいけない理由を聞かせてくれ。」
「ラジル様から全て聞いたわけじゃないんですね?」
「ごめんね国の存亡に関わる事態にならないように最低限の情報に留めるつもりだったんだけど、王様となると誤魔化しが出来なくて。」とすまない顔をして眉を下げるお嬢様。
「いえ、大丈夫です。と言っても信じてもらえるか。まずアルフ神聖国家の農村から逃げて来たのは事実です。
逃げた理由は、教会の人間によって村のみんなが処分されようとしていたから。」
「なかなか大変な目にあってるね。ご家族は?」
「ピスタ君の家族も、私の家族も全員亡くなりました。」
グラス国王は目を暫く閉じて
「すまない。
続けるよ。どのような手段でこちらに来たのだ?」
「すいません、ラジル様やセントの町の人には死ぬ前に父さんが海を凍らせて渡って来たって嘘をついたのですが、」
「ははは!子供らしい嘘ですな!」と側近のおじさんが笑う中、ラジルお嬢様と国王は冷や汗をかく様な表情でこちらを見つめる。
「僕が海を凍らせて2人で歩いて来ました。」




