第51話 コケッコの最後
「や、だからマジでいらねーって!」
「ブブト様、僕らおんぶにだっこじゃ悪いよ。だってハーピーのもも肉すごい高値で売れたし、運んだの僕らじゃ無いしさ、ファミリーのみんなにボーナスあげてよ!」
「えーー!いいのか?ミアちゃん?」
「私は今この瞬間に懸けてるからそんなお金の話はピスタ君として下さいムシャムシャ。」
「貰っときましょうよ!ファミリーのみんなにボーナスだって言ったら喜びますよ!」
と斥候のお兄さんは笑顔で説得してくれてハーピーのもも肉ボーナスは全額ブブトファミリーに渡ったのだか、それにしても美味しい。
カケッココケッコの淡白な唐揚げと比べると10倍は美味い唐揚げだった。
店長がやってきてブブト様の肩に手を当てて一言。
「こんな美味いなんて、店名変えようかな。」
どーせ【ハーピーの最後】でしょ?安定供給出来ないならやめた方がいいよ。
噂が噂を呼び大量に運ばれたハーピーの唐揚げはその日のうちに無くなりましたとさ。そしてお店も大繁盛。
貴族の持ち帰りもあってボロ儲けだった店長は僕達のドリンクを無料にしてくれた。
そして夜はブブト様達と同じ宿で過ごす。
「王都の宿屋で冒険者のおススメはここだぜ!」
見上げた看板にはこう書いてあった。
【ワイバーンの巣】
かっこいい。宿屋は大体【巣】で終わるのかな?
「ブブト様、みなさん!ランクアップ手伝ってもらってありがとうございます。」
「あ、私からも、美味しいお肉運んでくれてありがとうございます。」
パーティのみんなに笑われる。
「ピスタ、これからの事だが、きっとお前らは狙われる。どうせなら王の助言を求めて謁見まで頑張ってみろよ。何かしらの成功が掴めるチャンスだぞ。」
「宝具のファラの実物見てみたいし良いねそれ!どうやったら王様に会えるの?」とミアちゃん。
「王都でAランクしてりゃ声がかかるって噂もあるし、困り事を陳情しに城に行ったら謁見させてもらったってケースもあるな。」
「じゃあ明日からはラジルさん所に行って勉強しつつ冒険者でお金を稼ぎつつ、ランク上げてファラを見る為に頑張りますか!」
「ああ、お前らならすぐだぜ。」




